冬の空、東の地平線近くでに浮かぶ勇猛な牡牛の上半身、これが牡牛座です。
頭と肩先に二つの大星団ヒアデスとプレアデスを備え、右目には赤い一等星アルデバランを輝かせる冬の夜空のシンボルのひとつです。
プレアデス星団は日本では昴(すばる)という名前でも呼ばれています。「すばる(統ばる)」または「すまる(統まる)」という意味を持ち、古くは万葉集にも記されていました。
そんな牡牛座の気になる性格、恋愛、行動パターンについてお伝えいたします。
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牡牛座の物語
美しい王女エウロペ
地中海東部に面した国フェニキアのアゲノール王の娘エウロペは大変美しい王女でした。
肌は抜けるように白く、その美しさはオリュンポスの神の元にも届くほど。ゼウスもかねてより彼女に近づきたいと思っていたものの、嫉妬深い本妻ヘラの目を気にしてなかなか思うようにできずにいました。
ある日、エウロペは侍女と花摘みをして遊んでいました。花を摘んでいたエウロパがふと目を上げると、どこからやってきたのか大層美しい牡牛が一頭、彼女に近づいてきました。その肌はまるで雪のように白く、磨き上げた宝石のような角があまりに美しかったので、彼女はつい警戒心を解いてその牛に近づきます。
牡牛があまりにおとなしく、すっかり安心したエウロペは、とうとうその背中に乗ってみました。
すると牡牛は突然エウロパを乗せたまま走り出し、侍女たちが止めるのも聞かずに海へ泳ぎだしてしまったのです。
海を渡り新たな大陸へ
エウロペを背中に乗せたまま、牡牛はエーゲ海を渡りクレタ島に上陸しました。
そこでエウロパを背中から下ろすと、彼女の目の前で見る見るゼウスの姿に変わり、求婚したのです。
ゼウスの愛を受け入れたエウロペは、そこで三人の子供を生みました。そしてこの地にやってきた初めての人間として、エウロパの名はそのままその地に付けられ、それが「ヨーロッパ」の起源だと言われています。
また、牡牛座が上半身だけの姿なのは、海を泳いでいる姿で現されているために、後の半身は水面下に隠れているからだとも言われています。
牡牛座の性格と行動パターン
美を愛する穏やかな人柄
牡牛座の支配星は美の星、金星。美しいエウロペに魅せられたゼウスのように、牡牛座はとにかく美しいものや美味しいものが大好きです。
感覚に優れ、気持ちのよいもの、快適で心地いい空間を好みます。
そのため、性格は穏やかで誠実、人に信頼感を与えます。
人間関係も穏やかで快適であることを重要視するために、他人に与えることや何かが欠けている人にそれをもたらすことに対して努力を惜しみません。常に周りに気を配り、バランス感覚に優れています。
執着の強い頑固者
反面、非常に所有欲が強く、「超」がつくほどの頑固者。とにかく欲しがりで手に入れたらどんなモノも手放したくありません。
人の意見には耳をかさず、何度も食べ物を咀嚼する牛に象徴されるように何度も同じことを反芻し、根に持つ性格です。
怒ると長引き、許すのにも時間がかかります。誰かを信頼するのにも時間がかかり、何ごともスローペースで受身なので、周囲とずれていったり孤立してしまうこともあります。我慢強いのでつらいとき、困っているときでも、見た目はいつもと変わらず、変化がわかりにくいのです。誤解をされることも多いでしょう。
美しいものを好み穏やかな生活を好む反面、所有欲の強い頑固者・・・それが牡牛座です。
牡牛座が幸せな人生を送るためには、まずは自分の所有欲の強さを自覚し、人の意見にも耳を傾けることが大事です。快適で美しいものは素晴らしいですが、自分の感覚だけを優先せずに柔軟な考えを持つことも大切でしょう。
牡牛座の恋愛
スロースターターな恋心
牡牛座は恋もスロースターター。一目惚れはめったになく、相手と知り合って何年も経ってからようやく、本人自身で気持ちに気づくようなところがあります。
好きになってからも耐久性抜群。あちこち気を移すことにむしろ苦痛を感じるタイプなので、とても誠実で信頼できる恋人になります。相手にあれこれやってあげることも好きなので安定した関係を築きやすい星座です。
そんな自分の気持ちに鈍感な面がある牡牛座ですが、守護星の金星のおかげで本質的に魅惑的で異性にモテるタイプ。セックスアピールも強く、異性をひきつけます。
奥手なの目覚めは遅い傾向がありますが、肉体的な感覚を重視するため、スキンシップも好みます。
重すぎる所有欲はストーカーにも
反面、所有欲が強く、一度手に入れた相手に対しての執着は半端ではありません。嫉妬心や所有欲が強く、頑固なのでこじれるとトラブルが長引く傾向があります。
また肉体的な感覚を重視するために性欲が強くなりがちで、相手にもそれを要求するので、度を越すとストーカーになってしまうことも。
特に男性はロマンチックな雰囲気を好む反面、肉体的な愛も好みがちで好色な傾向があり、執着心の強さも災いして、結果的に三角関係のトラブルなどに巻き込まれやすいとも言えます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
牡牛座が幸せな人生を歩むためには、強い所有欲と執着を手放し、美しさや美味しさといった快楽を追い求めすぎないようにすることが大切です。
また牡牛座の彼/彼女、友人に対しては、スロースターターである彼/彼女を理解して、何事にもせかさないこと、長期的な視点を持つことが重要です。また頑固な面を持つ彼/彼女に対して、頭から否定したり拒否したりすることはぜず、食や趣味など一緒に楽しめるようなことを増やしていくと楽しくお付き合いできるでしょう。
牡牛座やその周りの人たちが幸運な人生を過ごすために、ぜひこれらを意識してみてはいかがでしょうか。
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