まだ春の浅いころ、南の空に慎ましやかに光る星座、蟹座。
三等星以下の星が集まっているため、気をつけて探さないと見落としてしまうかもしれません。
そんな蟹座は、その控えめさとは逆に、黄道上の四番目の星座として五千年の歴史がある古い星座の1つ。古代から大事にされてきました。その物語に秘められた蟹の忠誠心が、人々の心を打つからなのかもしれません。
そんな蟹座の気になる性格、恋愛、行動パターンについてお伝えいたします。
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蟹座の物語
ヘラクレスの罪と12の難題
神々の王ゼウスの息子であるヘラクレスは、継母のヘラにひどく嫌われていました。彼は彼女のさしむけた狂気の女神の呪いに我を忘れ、あろうことか自分の妻と子供を殺してしまうという罪を犯してしまいます。
彼は罪滅ぼしのために、12の難題と冒険に挑むことになりました。その2番目の冒険に出てくるのが、この蟹座の物語です。
九つの頭を持つ怪物
レルネア谷のアミモーネの沼には、人を食うという怪物ヒドラが棲んでいました。
この怪物ヒドラは、9つの頭を持った巨大なお化け蛇で、毒を含んだ息を吐き、さらには首を1つ切り落とすと新しい首が2つ生え、2つ切り落とすと4つ生えてくるという、狂気の生き物でした。
この怪物退治を命じられたヘラクレスは、一計を案じます。沼の洞窟でヒドラが眠っている所を火をつけたたいまつでおびき出し、首を切り取るたびに、その切り口にたいまつの火をこすりつけ次々と焼いてしまったのです。
遣わされた巨大蟹
案の定、焼かれた首は再生されません。
これで仕留められると思ったのもつかの間、その勝利を快く思わないヘラは、ヒドラの友でもあった巨大な蟹を遣わします。
蟹は、勇敢にもヘラクレスの巨大な足の指を自慢のハサミに渾身の力を込め傷つけようとしました。
けれども、普通の人間であれば指の一本や二本など簡単に千切れてしまう鋭利なはさみも、半神であるヘラクレスには通用しません。哀れ、巨大蟹は怒ったヘラクレスに踏み潰されてしまったのです。
この様子を見ていたヘラは、蟹を哀れみ、ヒドラと共に星座として空にあげました。
これが、うみへび座と蟹座になったと言われています。
蟹座の性格と行動パターン
仲間を大事にするロマンティスト
不利な状況でも果敢に友を助けにいった蟹に見られるように、蟹座は万事において仲間や家族など身近な人を大事にする人情家。
非常に直感的で、理屈は苦手、感受性も強く人見知り。他人に人一倍気を遣います。
共感能力と同情心に溢れており、とてもロマンティスト。
家庭的な面も強く、女性ならお嫁さんにしたいナンバーワンの存在です。
頑固で怠惰、変化を嫌う
反面、変化を嫌い、自分のテリトリーを侵略してくるものに激しい嫌悪感を持ちます。
「何の取り柄もない」と自分を必要以上に過小評価する傾向があり、蟹の甲羅のような硬い自分の殻に一度こもったらなかなか出てきません。
頑固で争いを好まず、前面に出ることも好きではありません。地位を築いたり、自分を目立たせることより、意見も述べず流されるほうが好きなのです。思いの外、怠惰で、できれば他人にすべて動いてもらえないかと本気で思うようなところがあります。
情に深く優しい反面、身内と自分に甘い頑固者・・・それが蟹座です。
蟹座が幸せな人生を送るためには、身内や仲間だけでなく広く浅く人間関係を構築し、自立していくことが大切でしょう。
蟹座の恋愛
家族のような親密さを求める
とても献身的で、好きになったらなんでもしてあげたくなる蟹座。
分かち合うこと、愛されることを求めて止みません。「あなたはあなたのままでいい」と思いあえる、言いあえるような、親密で安心な世界を作りたがります。
そのため、恋をすると二人の世界や巣を作りたがり、周りが見えなくなることも。
好きになった相手の影響も受けやすいため、趣味や身につけるものなどコロリと変わってしまうようなかわいらしい面も持ち合わせています。
喜怒哀楽の激しい気分屋
かなり気分にムラがあり、コロコロと感情が変化します。
喜怒哀楽が激しく、特に恋愛においては、思うようにならないとヒステリックになりやすく、理屈も通じません。
根に持つ性格で、記憶力がいいためされたことや言われたことも忘れません。過去のけんかなども持ち出す粘着質な性格なので、注意が必要です。
また、特に女性において、恋に盲目的になりがちな蟹座は、ダメンズと呼ばれる男性や、遊びで近づいてくる男性を見抜けず夢中になってしまうことも多い星座。
恋愛がうまくいかないと不安になり、仕事などにも影響するので知らず周りを巻き込んでしまうこともあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
蟹座が幸せな人生を歩むためには、特に、恋愛において閉鎖的になりやすい自分の性格を知り、広く冷静な視点と安定した気分をキープできるよう努力をすることが大切です。
また、蟹座の彼/彼女、友人に対しては、理屈で押さえ込もうとせず、彼/彼女の直感を頭から否定しないようにすることが重要です。そして、過去に引きずられがちな彼/彼女に対して、変わらず安定した態度と共感で信頼を築いていくように心がけると良いでしょう。
蟹座やその周りの人たちが幸運な人生を過ごすために、ぜひこれらを意識してみてはいかがでしょうか?
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