黄道12星座の中で最も南に位置する星座、射手座。
上半身が人間、下半身が馬であるケンタウルス族の賢者ケイロンが弓を構えた姿だと言われています。
この弓の端からケイロンの胸にある星まで6つの星をつなぐと、北斗七星に似た形になります。
これを古代中国では、「北斗七星」に対して「南斗六星」と呼び、北斗が死を、南斗は生をつかさどると考えられてきました。
西洋ではこの「南斗六星」がちょうど天の川の上にあることとスプーンに似た形から「Milk Dipper(乳のさじ)」とも呼んでいます。
大罪を犯したヘラクレスの十二に渡る冒険の物語。その中の悲しい物語のひとつがこの射手座。
そんな射手座の気になる性格、恋愛、行動パターンについてお伝えいたします。
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射手座の物語
多くの英雄の先生ケイロン
上半身が人間、下半身が馬という姿を持つケンタウルス族という半獣神たちは、弓矢を持って野山を駆けめぐる野蛮で荒々しい種族でした。
そのケンタウルス族の一人として、ゼウスの父クロノスと水の精ピリュラの間に生まれたのがケイロンでした。
彼は不死身の身体を持ち、音楽・医術・予言術・狩猟の奥義を究め、気高く優しくそして普通のケンタウルス族とは違い実に聡明でした。
ケイロンはペリオン山の洞窟に住み、そこで多くの若者たちを熱心に教育しました。
英雄ヘラクレス、神医アスクレピオス、トロイ戦争の勇士アキレウスなど、みな彼の教え子たちでした。さらにアルゴ探検隊を率いて金の羊の毛皮を取り返しにいった有名なの冒険物語の主人公イアソンも、ケイロンに育てられたと言われています。
ヘラクレスの罪
ヘラクレスは強靭な身体に怪力を持った半神でした。
ミュケナイ王アンピトリオンの妻アルクメーネと大神ゼウスの間に生まれたことから、ゼウスの正妻である女神ヘラからの嫉妬は凄まじく、とうとう彼女の策略により、狂気の神に取り付かれて妻と3人の子供を火に投げ込んで殺しすという罪を犯してしまいます。
正気に戻ったヘラクレスは、その罪を償うために十二の難行を行わなければならなくなったのです。
誤って恩師を殺したヘラクレス
ヘラクレスの十二の難行の4番目、エリュマントスの大イノシシを生け捕りに出かけたときのことです。
彼は途中出会ったポロスというケンタウルス族と親しくなり、酒神バッカスにもらった酒を二人で酌み交わしていました。
ところがその酒の匂いがあまりにいい匂いだったので、それにつられた他のケンタウルス族が突然2人に襲いかかってきたのです。
ヘラクレスは燃えていた薪を投げつけ、そして矢を射かけて応戦しました。
彼にはかなわないと察したケンタウルス族たちは散り散りになって逃げ出しました。そのうちの数人を追いかけたヘラクレスは、ある洞窟まで逃げ込んだケンタウルスたちを追いつめ、彼らに向かって弓を引きました。
しかしそこはかつての彼の師、ケイロンの住む洞穴だったのです。
ヘラクレスが放った矢は、洞窟の中にいたケイロンの膝を見事に射抜きました。しかもこの矢には、死に至るまで猛烈な苦しみに襲われるというヒドラの猛毒が塗られていたのです。
ケイロンは不死身であったために死ぬことができず、猛烈な苦しみにのたうち回りました。
ついに耐えきれなくなったケイロンは死を願い、巨神族の英雄プロメテウスにその不死の身体を譲り、ようやく永遠の眠りについたのです。
彼の功績と才能を惜しんだゼウスは彼を天に上げ、それが射手座になったと言われています。
射手座の性格と行動パターン
大胆に人生を楽しむ冒険家
貪欲に知識を求めたケイロンに見られるように、射手座の好奇心はとどまることを知りません。
エネルギッシュで楽天的、探求心が強くてとにかく面白いこと大好き、退屈すぎると死んでしまう!と本気で思っています。
常に好奇心のアンテナ全開で、毎日がまるで冒険。なにもなければ自分で作り出してしまいます。
また、射手座のスケールの大きさも12星座ピカイチ。
射手座の考える「我々」は「地元」「会社や組織」「学校」などではなく、世界規模のグローバル感です。
言語や習慣、文化の違いはほとんど気にせず、積極的に飛び出していきます。射手座にとって人生は戦いではなく一か八か、楽しむための賭けのようなものなのです。
自分勝手なトラブルメーカー
反面、射手座という名の通り、飛んでいく矢のごとくとにかくまっすぐな性格であまり他人を省みることがありません。
勢いのある矢がかすめれば、場合によってはかすめられたほうがケガをするもの。
射手座はその言動で、自分で気づかないうちに誰かを傷つけたり、我慢を強いていることが珍しくありません。自分ではまったく意識していないので、結果的に他人との間に軋轢を生みやすい傾向があります。
また飽きっぽく、常に刺激を求めてふらふらしています。
自由が好きなのでルールなどをあまり守らず周囲に迷惑をかけまくることも。短気でケンカっ早く、苛立っているときは周りを気にせずあたりかまわず辺り当り散らすような面倒なタイプになることも多い星座です。
冒険心旺盛で楽天的な反面、自分勝手なトラブルメーカー・・・それが射手座です。
射手座が幸せな人生を送るためには、自分の飽きっぽや単純さをよく理解し、ルールを守り他人を尊重する姿勢を持つことがまずは重要だと言えるでしょう。
射手座の恋愛
退屈知らずの自由人
基本的に自分から好きになるパターンが多く、恋心を隠しておくこともできません。すがすがしいほど本能的で一直線です。
考え方が柔軟でマイノリティなどにも態度を変えずフレンドリー、老若男女誰からも人気があります。
下半身が馬のケンタウロス族なので、知性的でありながらも下半身は本能に忠実。本能の赴くまま自由奔放に恋をします。男女ともに、時として恋愛の相手は一人には限らないことも。
失恋しても反省はしますが後悔はせず、すぐに次の対象へと興味を移します。
束縛嫌いの浮気者
結果的にプレイガール、プレイボーイになりやすい射手座。
束縛されることも大の苦手なので、毎日ネチネチと文句を言われるような状況からはさっさと逃げ出してしまいます。
結婚後もこの傾向は治らず、浮気だけではなく、趣味や仕事や人付き合いなどすべてにおいて興味のあるものを優先し、家庭を後回しにしてしまいます。
自覚がないので、気がついたら三行半をつきつけられていた、ということも往々にして発生してしまうのが射手座。知らなかったではすまないことも多いので注意が必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
射手座が幸せな人生を歩むためには、自分の本能や感覚だけで生きるのではなく、周りに面倒をかけたり巻き込みやすい自分を自覚しておくことが大切です。
また、射手座の彼/彼女、友人に対しては、なによりも束縛を嫌う彼/彼女を理解して、ゆったりと構えておくことが必要です。そして、小さなことに目くじらを立てずおおらかな態度で、ある程度自由にしてあげるだけの度量も必要かもしれません。
射手座やその周りの人たちが幸運な人生を過ごすために、ぜひこれらを意識してみてください。
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