2017年の一白水星(いっぱくすいせい)の運勢は、中宮の位置に着座しました。
いったい、どんな運勢が待ち構えているのでしょうか?
総合運/全体運
【帝王の宮・中宮】
2017年の2月の節分以降、一白水星は中宮に着座します。
運気が極まって何かに変じる一年で、良きにつけ悪きにつけ、すべて表に出てくる年です。
努力をしてきたことが思わぬ形で実ったりする反面、今まで何かを犠牲にしていた場合は、その犠牲にしてきた事柄から手痛いしっぺ返しを受けることがあります。
帝王は強力な権力を持っていますが、孤独で、その不満を誰にも漏らすことができず、一人座っているだけの状態です。しかし、周囲がさまざまに意図をくみ、あちこちに走り、思わぬ結果をもたらします。
その結果がまた、良い意味でも悪い意味でも誰も手に負えないほど大きいです。
あなたはただじっと座すだけで、あなたがここ何年か積み重ねたことがさまざまな形で噴出する年になるでしょう。
今まで内面に隠し持っていたことや、表に出して人に与えてきたことが数倍になって帰ってくる年回りです。
それが良いことか悪いことかは人それぞれですが、いずれにせよ、運気盛大にて周囲に影響を振りまきます。
恋愛運/結婚運
【モテ期到来】
恋愛・結婚に的を絞って見てみると、2017年はいわゆる『モテ期』に当たります。
一人の人に変わらぬ愛を誓われる、というより、大勢の異性に囲まれてチヤホヤされるタイプのモテ方です。
合コンやコンパ、婚活パーティなどは積極的に参加して吉です。ちょっとした女王様気分を味わえるでしょう。
また、思い切ってイメージチェンジするとうまくいきます。
ただ、2017年は大勢の異性にモテる一方で、的を一人に絞ってアタックする、大恋愛に発展する、結婚まで進む、という運気ではありません。
特に、この年に出会った人と今年中に焦って結婚に進めようとすると、うまくいきません。
ただし、ずっと片思いをしていたり、恋心を秘めていたり、特定のお相手に尽くしていた場合は、何か大きな動きがあるはずです。
片思いが実る、告白する、結婚に至る、と言った良い発展がある場合と、『なんでこんな人をずっと想っていたんだろう』と幻滅したり、突然フラれたり、腐れ縁が断ち切れたりする場合もあります。
結果はおそらく想定外のものになり、二度と後戻りのできないタイプの進み方をするでしょう。
何が起きるにせよ、これで新しい恋愛関係が開ける、と前向きに捉えるようにしてください。
仕事運/勉強運
【変化を先取りして吉】
2017年の一白水星は、今まで自分のやってきたことが思いもかけない形で現実に現れる年です。
副業としてコツコツやっていたことから予想外に収入が上がり、うれしい悲鳴を上げることもあれば、今まで自分を可愛いがってくれていた上司が他部署に行き、そりの合わない上司がやってくる、などの変化もあるでしょう。
こういった変化は自分が黙って座っていても、あちらから勝手にやってくるので、いっそこの年は自分から動いて吉。
部署替えを願い出る、転職に踏み切る、あるいはいっそ実家に戻って家業を継ぐ、などは吉です。
ただし、自分が変化を先取りして求めるものなら吉ですが、『とりあえず今の状態が不満だから』あるいは『バリバリ仕事しても意味がない』的な後ろ向きな理由であれば、それは陰の運気をはらんで、後で大変なことになります。
なんにせよ、運勢の盛大さにかけては9年で一番大きな年ですから、後ろ向きなきっかけを作ると、どこまでも後ろに後退してしまうようになりますのでご注意を。
学業に関しては、今まで努力を積み重ねてきた人にとっては、思わぬところから推薦が来たりして、一発逆転が狙えます。
ただし、適当に手を抜いてしまっていた人には、その手を抜いた分野の成績が足を引っ張るようなことも起こりがちになります。
2017年は変化が起きるのと同時に、運気を貯蓄するのにも適しているので、勉強を一心不乱にして翌年に備える、という計画は大吉です。
財運/金運
【ドカンと入りドカンと出て行く】
2017年の一白水星は、大きな収入に恵まれるかと思うと、一方で支出も大きい年です。
お金持ちは収入も多いが支出も派手な場合が多いので、そういう意味ではお金持ち運がある、という年になります。
入ってくる臨時収入も大きい代わりに、冠婚葬祭などの出費がかさむ、かわいい部下ができておごりたくて仕方なくなる、魅力的だけど金のかかる彼女ができて散財する、など、出費のほうの際限を無くしてしまうと後で苦しみますので、自重してください。
と言っても、自重できるものでもないのが人付き合いによる出費です。
いっそこの年は、『人間関係に投資する』的な感覚で人に対してお金を使っていくのがいいかもしれません。
ギャンブル、ハイリスクハイリターンの投資話などは、一時大金を得られて有頂天になり、その後で地獄を見る、と言った度を超えた上下動がありますので、手を出さないほうが無難です。
ただし、この年に撒いた芽は後に何年後かに大きな芽になって帰ってくるので、定額貯蓄を始めたり、株式のタネ銭をこしらえたり、純金・プラチナ積み立てを始めたりするのは大吉です。
健康運
【体はすべてを知っています】
今まであなたを動かしてきた体は、あなたをすべて知っていて、2017年にもろもろの結果をあなたに総力を挙げて伝えてきます。
今までこつこつヨガやピラティスをしたり、体操をしたりしてきた人は体型も元から変化して健康そのものになり、お肌のお手入れをきちんとしてきた人は輝く美肌になり、筋肉をつけようとフィットネスジムに通った人は筋肉マッチョになります。
一方で、暴飲暴食をしたり、無茶なダイエットをしていたり、若いのをいいことに体をいたわらなかった人は、多大なツケを払わされる羽目になるでしょう。
一白水星がこの年にまいた種は後に大きく育つという星回りですので、2017年は人間ドック、健康診断をおこたらず、細心の注意を払って病のタネを根絶してください。
少しでも気になる症状があれば、きちんと医者にかかり、病の芽を摘むようにしてください。
この年に始めたスポーツや習い事などは長く続きますので、23年後に大きく花が開くように、楽しみながら健康管理に努めましょう。
吉方位/凶方位
【八方塞がり】
残念ながら、2017年中宮に着座する一白水星には、吉方位というものがありません。
ただし、東・西・南・北の正中方位は、比較的吉。
一方で、吉方位、凶方位がないということは、方角にとらわれずに済む、ということです。ある意味気楽ですね。
占い豆知識① 凶方位を避ける方法 ~方違え~
結婚して転居する場所や、転勤する場所などが凶方位である場合、実はその悪い影響を手軽に避ける方法があります。
それが、現代版の『方違え(かたがえ)』です。
方替えとは、平安時代の貴族が考え出した凶方位を避ける方法です。
占いで不吉と出た方位に出先や引っ越し先がある場合に、そちらに直接行かず、いったん違うところに出向いて出発点を変え、そこから吉方位に出向くようにする、というもの。
もし北が凶方位で転居先が北にあるなら、引っ越しの当日、転居先よりさらに北に宿を取って一泊すると、転居先は『南』になりますよね。
そうすれば手軽に、凶方位を避けられますし、気軽に吉方位に出先を置くことができます。
出先が決まっているなら、出発点を変えることで難を避けることができるのが、『現代版方違え』です。
占いは楽しいものですが、占いに人生を左右されるほどの重要性を持たせたら、生きるのが窮屈になってしまいます。
こういう使い方をすることで、占いを楽しむ人が増えてくれれば、とてもうれしいです。
ちなみに、平安期の『源氏物語』には、源氏がしょっちゅう方違えをして、そこで女性と出会うシーンが出てきます。
平安貴族も占いや方違えを楽しんでいたんでしょうね。
他の豆知識にも興味がある方は、こちらもどうぞ。
占い豆知識① 凶方位を避ける方法 ~方違え~
占い豆知識② 現代版『佑気取り』
占い豆知識③ 方角と風水
占い豆知識④ 線香とろうそく
占い豆知識⑤ お守りやお札
占い豆知識⑥ 厄落とし
占い豆知識⑦ 音による厄払い
占い豆知識⑧ 厄には大きい小さいはない
占い豆知識⑨ 塩は最強の浄化アイテム
まとめ
九星気学では、中、乾、兌、艮、離、坎、坤、震、巽、中、とそれぞれの宮を、本命星がめぐることによって、宮の影響下に入るとされています。
九星気学を大きく捉えると、『人生山あり谷あり』であり、『良い時もあれば悪い時もある』ということになり、運や気の流れをなんとか目に見える形にして、逆風の時は身をひそめ、順風には帆を張って進もうという、前向きな人生の指南書です。
今回たまたま一白水星の人が中宮に着座しますが、来年には九紫火星の人がその星回りになり、ぐるぐるぐるぐる回り続けます。
運の良い時もあれば悪い時もある、それぞれの時の楽しみ方を見つけて、一年一年を大切に過ごしていけるように、九星気学とお付き合いしていってください。
一白水星の性格の特徴や恋愛傾向を知りたい方は、こちらが参考になります。 >> モテて仕方がない!? 一白水星の性格の特徴と恋愛傾向6つ
2018年の一白水星の運勢は、こちら >> 当たり年の到来!? 2018年 一白水星の運勢