タロットカードとはそもそも何でしょう?
タロットカード発祥の起源は諸説あるようですが、古代エジプトから脈々と受け継がれていき、ロマ(昔の言い方ではジプシー)がヨーロッパに伝えたという説が有力なようです。
迫害されたロマが、自分たちの教義を伝えるために、メッセージを図柄に込めたのが始まりと言われています。
当時のヨーロッパでは、ロマの奥義は受け容れられるはずもなく、ロマは迫害から生き残るために、より複雑な絵で、奥義を脈々と伝えていきました。
1889年に出版されたパピュスの「ボヘミアンのタロット」という本で、初めてこのカード達に「大アルカナ」「小アルカナ」という言葉がつけられました。
「大アルカナ」カードは22枚、小アルカナは56枚、合計78枚のカードで構成されています。
現在、タロットカードは世界に約2000種類あると言われています。
これからタロットを勉強したいという方は、「ライダーウェイト版」、もしくは「ユニバーサルウェイト版」のタロットを購入して勉強しておくと良いでしょう。(少々値段は高いですが、ユニバーサルウェイト版の方が色彩が鮮やかなので、そちらをオススメします。)
大アルカナと小アルカナは何が違うの?
これに答えるには、またタロットカードの発祥に話しを戻さなければいけません。
タロットカードが占いに使われるようになってから、実はまだ150年くらいしか経っておらず、元々、小アルカナカードはゲームカードだったのです。
そこに、ロマの秘儀が詰まった大アルカナカードが合わさり、現在の形になったというのが、タロットの始まりと言われています。
大アルカナはどういう意味があるの?
大アルカナには、「人生の長い旅」が込められているというのが一般的な見方です。
そういう意味合いから、人生の岐路、進路、恋愛など、大きな人生のイベントには、大アルカナカードのみで占う方が良いという説もあるほどです。(師事した先生は、達人であるほど少ない枚数でピンポイントに的中させるので、使用するカードの枚数が少ない方が信用できると言いきっていました。)
大アルカナカードには、0(愚者)~21(世界)までの番号がついています。
0から生まれて、人や社会と交わることを覚えますが、9で再び一人になります。
10からは、自分の内面への旅が始まり、一度今まで築いてきたものが壊れてしまいます。
壊れた後から、また小さな光が差してきて、最期は21で自分の外の世界と自分の内面の世界が一つになるという、壮大な物語が描かれているのです。
大アルカナだけの占いってできるの?
はい。大アルカナだけしか使わなくても、プロの占い師になることができます。
大アルカナを読むことで、タロットカードの読み方に慣れていきましょう。
背景の色、登場人物の表情、持っているもの、背景にでてくるもの。
大アルカナを読むことで、「ああ、タロットってこういう読み方をするのだ」と慣れることがまずは大切です。
それでは、、大アルカナを1つ1つ学んでいきましょう!