2018年の二黒土星(にこくどせい)の運勢は、兌宮の位置に着座しました。
いったい、どんな運勢が待ち構えているのでしょうか?
総合運/全体運
【視える宮・兌宮】
2018年2月の節分以降、二黒土星は兌宮に着座します。
この星回りの年は、季節で言えば収穫の秋に当たり、今まで土壌を整え、種を蒔き、水や肥料を上げながら育ててきた果実がそろそろ花と実を着ける年になります。
どのような実を着けるのか、わくわく、どきどきして、期待に満ちた視線を向けて待つ、そんな喜ばしい運勢になります。
好調で楽しみな時期になる一方で、二黒土星の人特有の問題も浮かび上がってくるでしょう。
この星の生まれの人は、もともと、表面に見えるものよりも、その奥にあるものを見る傾向があります。
勘が鋭く、少し接するだけですべてを察し、通常の人に感じられない背景やオーラといったものを感じてしまう二黒土星の人は、物事があまりに見えすぎると、それに引きずられて本来の自分でいられなくなってしまうのです。
この年は、周囲のさまざまな出来事や、自分が体験する出来事があまりにもよく見えすぎて、苦痛に感じることがあるかもしれません。
たとえそれが自分の丹精込めた樹木の果実であったとしても、細部の虫喰いや少しの色落ちが気になり、目を背けてしまったり、故意に捨てたりしてしまいます。
今まで人や自分の中に隠れていた思いがけない恋愛感情に戸惑ったり、表面上信頼できそうな人の裏が見えてきてしまったり、見なくても良いものも見えてしまうかもしれません。
もともと2018年は、どの星回りの人も自分の性質がむき出しになる傾向にあるのですが、二黒土星の人も例外ではありません。
2018年は、運勢的には非常に強運であり、好調ですので、なるべく視野を遠くに向けて、物事にこだわらないようにしたほうが快適に過ごせます。
視覚に飛び込んでくる情報を凝視せず、体全体で受け止め、呼吸とともに外に押し出すように意識して過ごすと、周囲に振り回されずに済み、幸運な時期を楽しむことができるでしょう。
恋愛運/結婚運
【赤い糸が見えてくる年】
恋愛、結婚という面から見ると、この年の二黒土星は、祝福された運勢になります。
二黒土星の人は恋愛の数は多くないものの、一度付き合うとお相手が離れがたくなり、そのままゴールインする傾向にあります。
もともと直感に優れた二黒土星の人に、この『赤い糸』が最も見えやすい年が、実はこの2018年なのです。
その人に出会ったらすぐに、生涯を共にする光景が見えたり、さっき別れたばかりなのにまたすぐ会いたくなったり、『一緒にいるのが当たり前』になる関係を得やすいでしょう。
結果として結婚に至っても、なんの違和感も不自然もない分、物足りなささえ感じてしまうかもしれません。
そのほかの問題として、たとえば婚約者のいる人との縁が見えてしまったり、不倫、どう考えても結婚にまで至りそうにない悲恋、そういう関係に陥るとわかっていても、太く頑丈な糸で結ばれているのが見えて苦しむ人もいる可能性があります。
何かが良く見える、ということはとても幸運なことであり、自信と安定と安らぎに繋がりますが、一方で、どうしても引き返せないのにそこに導かれてしまう苦悩を感じることにもつながってしまいます。
どのような関係になっても、ともかく自分を大切に、周囲への思いやりを忘れずに過ごしましょう。
最終的に自分ですべての責任を負うのであれば、その縁はあなたに本質的な気づきや成長をもたらしてくれます。
仕事運/勉強運
【すべてが準備されている年】
2018年の二黒土星は、仕事、学業の面において、すべてのタイミングが整った年になります
自分が何かプロジェクトを起こそうとしたり、プレゼンをしようとしたりする際、それを待っていたかのように必要な人や物事が目の前に表れる運勢になります。
あまりのタイミングの良さに首を傾げるほどで、『このプロジェクトは元から成功が約束されていたのではないか』と、何か大きな意志を感じてしまうかもしれません。
仕事の中では特に、芸能関係やオーディションが必要なもの、あるいはコンペなどの競争を経てようやく勝ち取るような種類のものは、栄冠を勝ち取ることができるでしょう。
人の注目も浴びやすくなりますが、二黒土星の人は元来、華々しい場所で自分をアピールすることに慣れていません。
表舞台に立ちっぱなしになるような場合、少し気後れしたり、疲れてしまうこともありそうです。
そのような場合、できるだけ周囲に助けを求め、自分が自分でいられるよう、過度に露出せずに済む方法を模索してください。
仕事にしても勉強にしても、やるべきタイミング、学ぶべきタイミングがあります。
困ったことに、この『タイミングが合うかどうか』というのは、何か大きな意志による気まぐれでしかありません。
二黒土星は『万事順調にいくのは自分の実力だけではなく、偶然の神様が微笑んだからだ』ということを先天的に知っているため、奢り高ぶることとは本来無縁です。
だからこそ、『この幸運は自分には分不相応』と尻込みしてしまうかもしれませんが、両手に持てるだけの幸運を受け取ることに引け目を感じることはありません。
どうか、微笑みをもって、絶好調の運気を受け取ってください。
財運/金運
【お金と心を通い合わせる年】
2018年の二黒土星は、例年よりもさらに物事が良く見え、直感に優れる運勢にあります。
直感とは、そのものの本質を見抜くことで、人間関係だけでなく、何気ない風景や、土地や天候のような無機物の歴史、行方までくっきりと見えることがあるでしょう。
そして、お金や財産のような捕えがたいものにまで、その『本質を見抜く目線』が及ぶことになりそうです。
たとえば臨時収入があった場合、このお金の使い道はどこにあり、どう役立たせてほしいのか、お金の意志が見えたりします。
本来、お金は他のどんなものよりも人間の身近にあり、自分をどんな場面で使ってほしいのか意志を持っているものですが、人間はそのお金の意志を読み取ることができないし、そもそもお金に意志があるなどと思いもしないことが普通です。
2018年の二黒土星の人がお金を握ったとき、そのお金がどんな場面で、どのように使われたいのかを感じることができるでしょう。
もともとお金は、『自分を最大限役立たせる場面』で使ってもらうことを一番喜びます。
2018年は、二黒土星の人こそ、そのようなお金の使い手であることをお金のほうが見抜いて、集まって来てくれます。
貯蓄するのではなく、散財するのでもなく、純粋に『どの場面で手放すべきか』、お金の意志を読み取りながら使うようにしましょう。
そうすれば、財運、金運ともに途切れなく、必要な場面で現れて来てくれる年になるでしょう。
健康運
【自分の体を信頼しよう】
2018年の二黒土星は、自分の体の声を良く聞き取れることになりそうです。
もともと人間の体には一人一人に『恒常性』が備わっており、その人にもっとも必要な栄養素や、最適の体重、体質など個々に違うものです。
ところが、世の中にはたくさんの健康情報が氾濫しており、またダイエットも盛んです。
これだけ健康情報がたくさんあるにも関わらず、平均寿命が二倍に増えるわけでもなく、ダイエットに必ず成功する方法もありません。
それはなぜかというと、『人間の体はどれも違う』という当たり前のことを、人間はつい忘れがちになるからです。
体重ひとつとっても、理想とされるBMIなどが出回っていますが、その数値だとある人にとっては太り過ぎになり、ある人にとっては痩せすぎになります。
本当は、自分の体の声に良く耳を傾けて、必要なときに(体がそれを欲するとき)に必要なものを摂るだけで、あとは体が勝手に恒常性を保ってくれるはずなのです。
幸い、この年の二黒土星は、ただでさえよく見え、よく聞こえる物言わぬものからのメッセージが、ひときわはっきり聞こえる運勢にあります。
何かを食べようとするとき、運動をするとき、生活シーンの一つ一つに、体の奥からの声をしっかりと聞き取り、体に寄り添って生きることができるでしょう。
人は本来、自分の体を信用して、その声に耳を傾けるだけで、健康に過ごせるのですから。
吉方位/凶方位
2017年、三碧木星の吉方位は、南西です。そのほかはすべて凶方位です。
この年は、重大なことは夕暮れ時に落ち着いて考えること、お部屋の南西を常にきれいに保っておくことが幸運の鍵になります。
占い豆知識⑪ 呼吸
わたしたちが普段物事を考えている意識よりも、何万倍もの情報が溜めこまれているのが、『もう一人の自分』『無意識』『潜在意識』と呼ばれるものです。
無意識には、地球が生まれ、生命が誕生し、人類がここまで歩んできた記憶のすべてが蓄積されているのですが、わたしたちがその『無意識』にアクセスするのは容易ではありません。
一般に、バランスが取れている人、人に好かれて人生を楽しんでいる人は、この意識と無意識との疎通が良好で、違う表現で言えば、自分自身と仲が良いのです。
意識と無意識が仲たがいしている場合は、人間関係も仕事もうまくいかないことが多いです。
そして、この無意識との疎通に一役買う重要なツールの一つは、『呼吸』です。
呼吸のリズムは、『海水が寄せては返すリズム』と同調していて、生きることそのものであり、地球のリズムを自分の中に感じることでもあります。
一日に一度でも良いので、自分の呼吸に静かに耳を傾ける時間を持ってください。
瞑想のように1時間もじっと座っていなくていいです。
寝る前でも、休憩時間でも、自分の呼吸音を聞くと同時に、無意識で行われる呼吸音に耳を傾けることによって、少しずつもう一人の自分である無意識とお近づきになれます。
呼吸は、意識と無意識が交わる一番の架け橋です。
二黒土星の基本性格を知りたい方は、こちらが参考になります。 >> 究極の女性像! 二黒土星の性格の特徴と恋愛傾向6つ
2017年の二黒土星の運勢は、こちら >> 流れに身を任せると吉!? 2017年 二黒土星の運勢
まとめ
ふんわりと穏やかな二黒土星、勘が鋭くときには霊感のようなものまで身に着けている人々にとって、2018年はその感性がさらに研ぎ澄まされることになります。
時には聞きたくないものが聞こえ、見たくないものが見える年ですが、この年にしかできない役目が二黒土星にはあります。
それは、『普通の人には見ることのできない貴重な何か』を先んじて視て、それを人に伝えることです。
仕事にしても、生活にしても、自分が感じたことをできるだけ誰かに伝えたり、書いたりして、人と共有するようにしましょう。
そうすることで、この星の人の資質が輝き、周囲の人に光となって届きます。
言葉でなくても構いません。
一日のうち、美しい笑顔とともに何かを伝えることでもいい、それが回りまわって自分や、見知らぬ誰かを救うことに繋がるのですから。