とても便利な時代で、すぐにおいしいものが手軽に食べられるようになってきました。
でも、実は・・・栄養士が基本的に食べないほうが良いとする食品は、殆どがそんなお手軽なものなんです。
コストを削減して大量生産、見た目が異様にきれいなものが増えてきました。賢く病気にならないためには、日々の選択が必要です。
特に、小さい子供は注意が必要です。
子供に求められるまま、見た目や特典で食事を選ぶのもよいでしょう。しかし、手軽なものには、それなりに『リスクがある』という事を理解しておくべきです。
小さい子供は、身体が小さい分、大人よりも臓器がデリケートで、発がん性物質が含まれる食品は、余計に危険でしょうし、化学調味料や残留農薬の基準値がギリギリの食品等は、食べ続けるとキレやすく、落ち着きがなくなると言われています。
即時に症状が出ないので、意識しずらいでしょうが、目に見えない化学物質は、なるべく体内に摂らない努力はしたほうが賢明でしょう。
栄養士は、免許取得過程で栄養学だけでなく、添加物や、食中毒に関する公衆衛生、病態論、なども学びます。日々、栄養計算をしながら、献立を考えています。
食のエキスパートである栄養士が基本的に食べないほうが良いとする食品を知り、健康でいられるよう日ごろの買い物にもお役立てください。
ポテトチップス
カウチポテト族という言葉が以前流行りました。ソファーに座り込んだまま動かず、だらだらする人を『カウチに転がるジャガイモ』に見立てたというアメリカの俗語です。日本では、ポテトチップスを食べながら、カウチ(ソファー)に座ったり、寝転がってリモコンを片手にTVに見入る姿を言いました。
こんなスナックの代表格であるポテトチップスに発癌物質が含まれるとの報道がありました。
2014年10月3日の内閣府食品安全委員会の発表によれば、化学物質のアクリルアミドが原因なのだそうです。炭水化物を多く含む食品を高温で加熱したときに生じる物質です。フライドポテト、ビスケットやクッキーなどの穀類を原料とする焼き菓子に含まれます。
発がん性はすぐに結果が現れず、直接の原因かどうかは裏づけが困難です。身体の小さい子供のおやつとしては、常習的には与えず、最低限にしたいものです。
マーガリン
トランス脂肪酸といって、マーガリン、ショートニングの様な固体状の油脂加工過程で生成されます。このトランス脂肪酸は、脳梗塞や心臓病のリスクを高め、皮膚障害の原因となります。しかも、ニューヨーク市では禁止されています。日本では基準値の設定や表示はおこなわれておらず、何も規制がありません。
他に含まれているのは、菓子パン、アイスクリーム、スナック菓子など。そのほかには、スーパーの揚げ物があります。
人口甘味料
2014年9月科学誌『ネイチャー』に、人口甘味料が糖尿病のリスクを高める恐れがあるという論文が掲載されました。
人口甘味料の入った水を与えたマウスは、耐糖能障害が起きやすいというものでした。人口甘味料を摂りすぎている人は、健康診断を受けたほうがよいでしょう。また、毎日水代わりに飲んでいた場合は、甘味の感覚が異常になることがあるので、摂りすぎない方がよいでしょう。
エナジードリンク
茶色のガラス瓶にスクリューキャップという容器で、多くの種類の販売がされているエナジー(栄養)ドリンク。
日本では、以前アンプルというガラスの筒の形の瓶入りで流通していました。1999年3月の規制緩和で医薬部外品に変更されてからは、コンビニの店頭にも並ぶようになりました。
主な含有成分はカフェイン、タウリン、炭酸アルコール、それぞれのドリンクの特徴的な成分です。中にはコーヒーの10倍以上のカフェインを含むものもあります。
健康な大人は、一日400mg以下の摂取ならば悪影響はないといわれます。過剰なカフェインは栄養士が基本的に食べないほうが良いとする食品の中のひとつです。アメリカでは過剰摂取により死亡するケースもあります。
一部のファミリーレストランの料理
最近はヘルシー嗜好に伴い、身体にいい食材や、産地の明記をしているレストランも多く見られます。一方、工場で大量生産した食材を、店で温め、調理するだけのシステムを採用する店もあります。例えば、ハンバーグには、リン酸塩、植物性タンパク、乳化剤などを添加して肉の量(かさ)増しをしたり、付け合せは、冷凍の輸入カット野菜を使用し、コスト削減を行っています。
輸入野菜は、残留農薬の危険があるでしょう。
また、生焼きのハンバーグを出す店もありますが、必ずしも100%安全とはいえません。全ての肉は寄生虫や菌に冒されている可能性があります。O157は加熱すれば大丈夫なのですが、ひき肉の表面についた場合は、混ざり混みますので気をつけなければなりません。
コンビニのお弁当など
手軽に買えて、すぐ食べられるのがコンビニ弁当。
しかし、栄養士が基本的に食べないほうが良いとする食品のランキングでは、コンビニ弁当が上位に上げられます。種類も豊富で、暖めてもらえば出来立てのおいしさです。しかし、そのお弁当は、一週間放置しても腐敗しません。
また、コンビニのおにぎりは、お米がおいしいと言われますが、植物油を混ぜてある事をご存知でしょうか?
あの食感のよさは油だったのです。
しかも、カロリーが高く、塩分は高めなので、たまに食べる程度にされることをおすすめします。
ファストフード
添加物の多さに、以前から警鐘は鳴らされていました。
海外工場における食材の扱いの『雑さ』は、ニュースでご覧になったことと思います。
毎日食べ続けると、思考力や、やる気の低下の原因(無気力)となるそうです。
ファーストフードの食事は、常習性をもたせず、忙しい時やたまに少しくらいであれば大丈夫でしょう。手作りの食事が多い人にとっては、添加物や化学調味料の味が不快に思えるので、手は出さない事が多いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
栄養士が基本的に食べないほうが良いとする食品をご紹介しましたが、まだまだ安全性に不安のある多くの食事があります。
スナック菓子、マーガリン、菓子パン、などは探せば無添加の物も出ています。頭ごなしにこれは危険だと決め付ける事は、良い事ではありませんが、『賢い消費者』になり、成分表を見たり、情報を見聞きして、良い選択をしたいものです。
何よりも手作りは一番の心の栄養になります。
手作りの食事に慣れていると、自然とコンビニ弁当、ファミレス、ファストフードの味付けや食材の味が、馴染めず敬遠することになり、足も遠のきます。
この記事は間違っています。
栄養士ですが、栄養士が食べないではなく、基本的に食べない方が良いとして頂かないと、僕たち栄養士が間違った認識を持たれてしまいます。
カルビーの栄養士は普通に食べますし、マーガリンの会社の栄養士もマーガリンを食べます。
国際的論文に基づいた内容ならまだしも、一個人の文で栄養士とされると誤解が生まれます。
栄養士は調理もできると勘違いされているのと同じです。できる人出来ない人がいます。
ご指摘ありがとうございます。ご指摘の箇所について修正させていただきました。