足つぼマッサージを受けたことはありますか?
『足は第二の心臓』
足には、体の機能を調整するためのたくさんの『つぼ』があり、つぼは『経穴(けいけつ)』とも言われます。
東洋医学では、人間の体には『気』がめぐっていて、病気になるとその気が滞り、皮膚上に反応が見られる(穴のように凹む)と考えられています。
その皮膚上の特定のポイントが経穴、つまり、つぼです。
ただ、なんとなく足裏を刺激しているだけではもったいない!
今回は、足つぼマッサージのコツについてお伝えします。
つぼは○○番地○号?
足つぼマッサージの効果を高めるには、正確なつぼの位置をとられることが大切です。
つぼの位置は、まず骨や関節、関節を曲げたときにできるシワなどを目安に、大まかに探ります。
住所で例えるなら、○○町○丁目くらいまで。
人ごとに多少、つぼの位置は異なりますから、さらにその周辺(○丁目)を触りながらピンポイントの位置(○番地○号)をみつけます。
肩を指圧してもらうときに、『あ、そこそこ』と気持ち良い場所がありますよね。
それと同じです。
足つぼマッサージも、きちんとつぼを刺激すると、とても気持ちが良いです。
でも、誰でも簡単に、つぼの位置って、わかるのでしょうか?
見つけた! これがつぼ?
体の不調は、皮膚上にあらわれます。
○丁目周辺を探っているときに、次のような部位を見つけたら、それがつぼです。
- 『凹(へこ)み』
- 『硬くなっている』
- 『ブヨブヨと水がたまっているような感じがする』
- 『皮膚温がまわりと違う』
はじめはわかりにくいかもしれませんが、何度か触っているうちに、わかるようになってきます。
棒で押すの? 手で押すの?
中国式、台湾式といった足つぼマッサージ店では、棒などの道具を使うことが多いです。
でも、もちろん手でやっても問題ないですよ。
皮膚の凹みや硬さを感じるには、手でないと難しいので、ご自分で足つぼマッサージをするなら、
『手でつぼを見つけたら、道具で押す』
この順番がおすすめです。
押す手も疲れないですしね。
では、さっそく一緒に足つぼマッサージをやってみましょう。
『覚えておきたいつぼ』を2つお伝えします。
元気になるつぼ! 『湧泉(ゆうせん)』
湧泉は、足指を曲げたときにできる、足裏のくぼみです。
万能のつぼと呼ばれています。
足の冷えやむくみ、だるさを感じるときなどに効果的です。
体を温めて、内臓機能を高めますので、心身ともに元気になれますよ。
眠れるつぼ! 『失眠(しつみん)』
失眠は、足裏の踵(かかと)の中央にあります。
名前のとおり、睡眠を失っているとき、つまり、不眠のときにおすすめ。
さらに、内分泌系を整えますので、美容や婦人科系のトラブルにも効果のある、女性にうれしいつぼです。
- 『ストレスが多く、眠れない』
- 『月経不順が続いている』
そんなときに、少し強めに親指で押してみましょう。
効果的な足つぼマッサージの方法
足つぼマッサージは、お風呂上りの足が温かい状態でおこなった方が効果的です。
お風呂上りが難しければ、洗面器で足浴をしたり、温かいタオルで足を温めてからおこないましょう。
親指の腹を使って、軽めの刺激からスタートし、少しずつ強めていきます。
押すだけでも良いですし、円を描くように刺激しても良いですので、気持ち良いと思うやり方で構いません。
コリっと硬さを感じるなら、老廃物の塊ですので、ゆっくりと塊を溶かすように。
慣れてきたら、押すときに息をゆっくり吐き、力を緩めるときに息を吸ってみて!
呼吸を加えることで、つぼにより深く入ります。
1つのつぼを行う時間は、5分程度を目安にしてみてください。
足つぼマッサージが終わったら、老廃物が体外に出るように、コップ1杯の水分を摂りましょう。
できれば、体が冷えないよう、白湯(さゆ)がおすすめです。
いっきに飲むのではなく、コップ1杯を3~4回に分けて、体に浸透させるように飲みましょう。
足つぼマッサージの注意
足つぼマッサージをやってはいけない、やらない方が良いタイミングがあります。
- 『風邪で熱があるとき』
- 『食事後すぐ』
- 『空腹のとき』
いずれも、足つぼマッサージによって、体に負担がかかってしまうので避けましょう。
他には、妊娠中や月経時、医師の治療を受けているときなど、ご自分で大丈夫かな? と不安に思ったら、中止した方が良いです。
不安に思いながら足つぼマッサージをしても、体に良いことは一つもありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、知っていると便利なつぼを2つだけお伝えしましたが、足裏には他にもたくさんのつぼがあります。
足つぼマッサージは、ポイントとなるつぼを押すだけなので、テレビを見ながらでもできるのが嬉しいですね。
足つぼマッサージは、丁寧に足裏に触れることで、ご自分の健康状態を知る良い機会にもなります。
ぜひ、ご自分の健康と美容にお役立てください。