食欲の秋は次第に過ぎつつあるものの、まだまだ食べ物のおいしい季節が続きますね。
これからも、クリスマスに忘年会にと食べ過ぎになりそうなイベントが多いです。
ついつい食べ過ぎてという人も多いのではないでしょうか。
太りすぎないように、運動をした方が良いかも知れないですね。
ついつい、食べ過ぎると、腹ごなしにと散歩やジョギングに行こうとしたりする人もいるでしょう。
でも、ちょっと待ってください。
その食後の運動について、ちょっと考えものなのです。
その理由と、ダイエットに適しているのは一体いつなのかということをご紹介しています。
ぜひ、参考にして下さいね。
食後の運動の消費エネルギーは何から消費するの。
食後は、ダイエットをしようと思って、ウォーキングやジョギングやサイクリングや水泳などの有酸素運動をしても、なかなか痩せられません。
それは、食べた食事の中の糖質が運動の主なエネルギー源になっているからです。
つまり、食後すぐに運動すると、食事で食べた物に含まれていた糖質を消費するのです。
運動を続けてから、20分位してやっと、体脂肪が使われ出します。
体脂肪を燃焼させるために、20分以上の運動が必要とはなかなか難しいものですね。
空腹時での運動は危険が多い。
それでは、血糖値の低い状態からのスタートならば、すぐに体脂肪を消費していくことができるので効果的なダイエットができるのでしょうか?
言い換えると、空腹のときに有酸素運動をすれば、体についている体脂肪を先に使い始めることができ、ダイエットになりやすいだろうという考えです。
しかし、あまりに空腹状態での運動は、意識ももうろうとしてきたりすることもあるので、過度の空腹時において、運動は体に良くないでしょう。
めまいを起こして倒れたり、倒れた拍子に頭を打ったりと、低血糖で運動することは、ダイエットとして向いていないどころか健康上の安全面でもデメリットが多いです。
また、空腹時に運動をすると、余計に血糖値が下がってきて、今度は、いざという時の蓄えとして使われるはずの、肝臓のグリコーゲンが使われてしまいます。
この肝臓のグリコーゲンを分解する時には、筋肉のたんぱく質がアミノ酸として分解されてしまいます。
筋肉が分解されるということは、筋肉が落ちるということを意味します。
ダイエットをしているつもりでも、筋肉が落ちてしまってはダイエットには逆効果。
脂肪よりも筋肉の方が発熱量が高いため、筋肉が落ちると体の基礎代謝が下がります。
そうなると、ダイエットとは正反対の太りやすくなる体を作ることになってしまいます。
さらに、血糖値が低いときに運動する危険性は、他にもあります。
低血糖で運動すると体脂肪が分解されるときに、体脂肪から遊離脂肪酸というものが急激に血液中に増えてしまいます。
そうなると、この遊離脂肪酸があなたの心臓に大きな負担をかけることになります。
肥満の人や心臓が悪い人や高齢の人は、空腹時の低血糖での運動をすると、危険にさらされる可能性もあるのです。
食後すぐに運動するとどうなるの?
それでは、食後すぐの運動はどうなのでしょうか?
食後は、食べ物が胃にあるので、血液も胃に集まっています。
その時に運動をすると、消化が悪くなってしまいます。横っ腹が痛くなったりするのもそのためです。
また、食後は食べた物がまだ消化されていない為に、血糖値もまだ上がっていないので、空腹時の運動をするのと同様に危険になるのです。
特に高齢者の人や糖尿病がある人等は血糖値についての意識が大切でしょう。
低血糖状態での運動は、より低血糖状態を進めます。
できれば、食後1時間以上たってから運動すると、消化も進んでいて、かつ、血糖値も安定しるので、運動をするには良いでしょう。
ちなみに、食後、数十分の場合、血糖値はまだ上昇している最中です。
この時に有酸素運動をしても、糖質が多いため、まだ体脂肪は燃えにくい状態です。
よく、「有酸素運動は食前か、食後か」ということが言われますが、食事の時間と近くない方が運動をする時間としては適していると言えます。
食後1時間後~2時間後が最適な運動時間帯
糖質を含んだ食後1時間後から2時間後ぐらいが運動をするにはちょうど良い時間帯です。
糖質のエネルギーを消費して、それから徐々に体脂肪を消費するという形が理想的です。
運動後、30分ぐらいはカロリーを消費し続けますので、代謝が高い状態です。
この30分を利用して、ストレッチをしたり、家の中に戻っても体を動かすと、より代謝が進み、ダイエットに効果的です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
食後すぐの運動は健康的にも良くないし、ダイエットにも向きません。
食後に運動するなら、空き時間を1時間~2時間程とったうえで行うようにしてください。