夢占いで、虎の夢が象徴するものとはなんでしょう?
虎やライオンは、日本本土には野生で生息したことはありません。
それでもイメージの湧きやすい動物です。
ことわざにも「虎視眈眈」「虎の子を隠す」などという表現があり、古来から、権力の象徴、力強さ、雄大さなどのイメージを喚起しやすい動物です。
夢占いでも、ポジティブな面では主に権力、成功、権威、パワーなど力強さや勢いをあらわします。
一方で、ネガティブなイメージも背負っています。
ストレス、パワハラ、運気の後退、自分ではコントロールできない衝動などを示す場合もあります。
夢の中に出てくる虎の様子や夢主との関わりによって、さまざまな解釈が成り立つでしょう。
一般的に、虎には開運のイメージがありますが、むしろネガティブなイメージとして夢にあられることのほうが多いかもしれません。
では具体的に、虎の夢はあなたに何を伝えたがっているのでしょうか?
虎を見る夢
虎を見る夢占いは、主に開運を暗示する吉夢です。
虎が悠然としていて、あなたも恐怖心を感じていないならばとくに、あなたの運勢が今上昇中であることを示しています。
虎は、あなたの中に潜んでいる爆発的なエネルギーの象徴として夢にあらわれ、あなたはまだまだこれから発展できますよ、と励ましてくれていると解釈しましょう。
とくに、今まであまり外に向けてエネルギーを発揮していない場合は、何かきっかけを掴めば一気に外に溢れ出すものを秘めている暗示です。
今まで消極的だった場合は、ともかく一歩を踏み出してみましょう。
恋愛でも、夢に向かって何かをする場合でも、一挙に信じられないような進展が見込めますので、勇気を出してください。
行動を起こすときは、最初の一歩がもっとも難しいのです。
車でも自転車でも、車をスタートさせるのがもっともエネルギーが必要なのと同じです。
一度勢いが着くと、あとは自然に前に進んでいきますので、一歩を踏み出す勇気を持ってください。
虎に追いかけられる夢
虎に追いかけられる夢占いは、あなたの中のエネルギーが外に溢れ出ようとしているのに、あなたがそれを怖がっている暗示です。
今まで、夢を持って何かをしようとして失敗したり、挫折したりした記憶があるため、やる気はあるのに体が動かないのかもしれません。
潜在意識の中には、過去のいろんな記憶が消化されないまま渦巻いていて、記憶を消化しないことには、何か突発的な衝動で発散しないといけなくなる、とあなたを急き立てています。
自分でも思ってもみないことをやってしまったり、何かに操られているように致命的なことを口走ってしまったりするかもしれません。
記憶を消化するには、何か自発的に行動を起こすのが一番です。
自分の望まない形での衝動の発散の仕方よりも、自分が望む方向に行動を起こすことで、未来を作っていくほうがよいに決まっています。
そして、夢の中で何かに追いかけられているとき、たとえ相手が虎でも、立ち向かっていく勇気を持ったほうが、運気は開けます。
夢の中の自分の行動はなかなかコントロールできませんが、追いかけられる時は立ち向かうほうがよいことを覚えておきましょう。
虎に噛まれる夢
虎に噛まれる夢占いは、自分でも思ってもみない方向から何かの援助が得られる吉夢になります。
目上の人の引立て、突然のスカウト、昇進など、予期していないパワーがあなたの中に注入される暗示です。
噛まれる=何かを注入される、一体となる、という意味です。
虎はパワーの象徴なので、外部的なパワーがあなたの物になるという意味です。
運勢も上向きな時期です。
チャンスを逃さないようにしてください。
虎の赤ちゃんの夢
虎の赤ちゃんの夢占いは、将来的な展望が明るいことの暗示です。
今あなたが考えていることや、しようと思っていることは、将来的に多大な利益や、発展をもたらす可能性を示しています。
もしアイデアがあるなら、早く形にしたほうがいいでしょう。
人に言ったら笑われるのではないか、というような躊躇や遠慮は無用です。
どんなアイデアでも、あなたの中に眠っているままだったら、そのアイデアはいずれ他の人の潜在意識を通じて、他の人から発露されるでしょう。
精神分析学者のユングも言ったことですが、潜在意識は人類みな繋がっている部分があり、何かのアイデアが共有されると一斉にこの世に現出されてきます。
電話の発明も、ペニシリンの発明も、複数の人がほぼ同時に達成したりしています。
要するに、早い者勝ちなのです。
今あなたの中に渦巻いている衝動は、あなたが発揮しないと他の誰かを出口にして噴出して来てしまいます。
善は急げ、で、いますぐ取りかかってください。
今妊娠している女性の場合、素晴らしい赤ちゃんに恵まれる暗示でもあります。
虎が泣いている夢、唸っている夢
虎が泣いたり、唸ったりしている夢占いは、あなたに抑え付けられた感情が潜在意識の中で膨れ上がって、耐えきれないストレスになっている可能性を示します。
感情を自分でコントロールしたり、否定したりしていると、潜在意識の中でその感情の塊が「衝動」という形に変化します。
あるいは「ストレス」に形を変えて、あなたを精神的に落ち込ませたり、病気のタネになったりしてしまいます。
多くの人が気づいていないことですが、世の中の出来事や、心の中に沸き起こる感情には、理由や原因を特定することは不可能です。
失恋したから辛い、とか、失敗したから悲しいのではなく、もともと潜在意識の中にある感情が、あなたを通じて表に出てきているだけであり、あなたのせいでも他人のせいでもなく、過去から現在にずっと受け継がれてきた感情の大河に呑み込まれているだけです。
いずれにせよ、感情を自分でコントロールできる、状況もコントロールできるともし思っているとしたらそれは勘違いであり、人は本来、大きな流れに身を委ね、そのときどきに自分に正直に生きることで多くの感情を浄化できるのです。
悲しみや苦しみをムリにポジティブに受け入れる必要はなく、抑えつけることはできない、無視することはできてもそれはずっと消化されないまま潜在意識の中に残ってしまう、と気づいてください。
自分の感情を素直に見つめ、受け入れることができるようになれば、衝動やストレスという得体のしれないものと戦うよりも、ストレスや衝動に振り回されない生き方ができるようになります。
夢を通じて、あるいは現実でも自分の潜在意識と、もっと仲良くなってください。
自分が虎になる夢
自分が虎になる夢占いは、考え方が傲慢になっている暗示です。
パワフルで活気に満ちた時期ですが、周囲の調和を乱していませんか?
パワフルなこと、活気に満ちていることは、素晴らしいことで、そのこと自体は全然問題がありません。
問題があるとしたらただ一点、「他人や周囲に対して、感謝の気持ちが足りない」これに尽きます。
虎になる夢を見たら、「ありがとう」を口癖にするだけで変わってきます。
心を籠めていてもいなくても言葉には力が宿っていますので、日常生活全般が実は感謝すべきことにあふれていることに気づくことができ、傲慢な態度をとることもなくなってきます。
パワフルで感謝の気持ちのある人は、周囲に愛される人になりますので試してみてください。
虎が死ぬ夢、死んでいる夢
虎が死ぬ、死んでいる夢は、あなたのパワーが今ダウンしていることを暗示しています。
パワーがダウンというより、潜在意識が有り得ない答えを求め続けてぐるぐる同じところを彷徨っている状態、と表現したほうがより適切かもしれません。
潜在意識は、ひとつの質問を投げ込むと、答えを見つけるまで働き続けます。
過去に、ああすれば良かった、こうすれば良かった、もしこうしていたらどうなっていただろう、と頻繁に思っていると、「こうしていたらどうなったか?」という問いを潜在意識が受け止めてしまい、永遠に答えの出ない問いを求める活動をはじめ、やがて疲れ果ててしまうでしょう。
死ぬ、というのは再生を意味したり、しばしばよい暗示になりますが、虎のようなパワーの象徴である動物が死ぬ場合は、あなたの潜在意識がすり減っていることを暗示しているので、潜在意識のパワーをムダ遣いするような、過去に対する設問を潜在意識に投げ込むのを辞めましょう。
虎はあなたの潜在意識そのものです。
健全な心を持って、潜在意識と夢主が仲良くしている場合は、潜在意識は本来とてもパワフルなので、人生を切り開くよい友達になってくれます。
ライオンの夢
ライオンの夢占いは、虎と同じくパワーを示します。
ライオンは虎と違い、オスとメスの表現体が全く違うことから、オスライオンならより男性的なパワーを、メスライオンならより女性的なパワーを示します。
その他は虎の解釈と同じです。
虎の夢占いに加えて、オス、メスのそれぞれの意味をより濃く加味しながら解釈してみてください。
白い虎の夢
白い虎の夢占いは、パワーに加えて幸運を示す大吉夢です。
白い動物は基本幸運を示すものですが、とくに虎の場合は、パワーと強運がダブルで来る障害で何度もない大幸運期がやってくることを暗示していますので、期待してください。
問題は、その幸運をあなたが受け取ることができるかどうか、にかかっています。
人は誰でも、人生を大きく変える幸運が訪れているものです。
成功している人は、それをただ掴んでいる人、といえます。
幸運が訪れることを予期している人と、予期していない人とでは、結果も変わってくるかもしれません。
滅多にない幸運をしっかりつかめるよう、準備しておいてくださいね。
まとめ
虎の夢、いかがでしたでしょうか?
虎は食物連鎖の頂点に立つ、雄々しく美しい生き物です。
日本人は虎を見たことが無くても、圧倒的な力を象徴する素材として、直観的に虎を受け入れ、屏風などに描いてきました。
見たこともない動物に対してこれだけ深く思い入れをするのは、日本人が「象徴」というものに対して非常に柔軟であることの証かもしれません。
私も、虎の夢を定期的に見ていました。
私の場合は、虎がいることに気づき、虎がこちらに気付かないよう、息を潜めている夢がほとんどでした。
虎を潜在意識とすれば、私は潜在意識と親しんでいるようでも、潜在意識の圧倒的なパワーや底知れぬ情報を恐れていて、自分がそれに振り回されるのではないかと感じていた、と解釈しています。
潜在意識は敵ではないのに、勝手に自分で敵認定していたのかもしれません。
最近は、虎の夢をあまり見なくなりました。
今度、虎が夢に出てきた際には、虎と親しみ、一緒に遊んだり、ふさふさの毛並みを撫でたりしたいものです。
潜在意識と仲良くなって共に歩めるようになったら、虎と遊ぶ夢も見ることができるかもしれませんね。