「厄年は大怪我するから気をつけて!」
「厄年は大病にかかるよ!」
なんて知り合いから言われるものだから、なんとなく不安な気持ちになりますよね?
実際、私もそうでした。
でも、大丈夫!
厄年とは何なのか、知識を入れるだけで解決するんです。
この記事を読めば、厄年に対しての考え方や厄年の過ごし方がわかります。
きちんと対策を知って過ごし方を理解すれば、厄年は怖くありません。
知っているようで知らない「厄年」のことを詳しく解説します。
厄年とは?
「そもそも、厄年って何?」
今さら聞けない雰囲気、ありますよね。
厄年とは「人生で3回訪れる災いや不幸が起きやすい年」のことです。
厄年は数え年で数えて、前厄、本厄、後厄の3年間存在します。
厄年は、一般的に「本厄」のことです。
数え年は、0歳を1歳と数えるので、
- 誕生日前であれば、実年齢+2歳
- 誕生日後であれば、実年齢+1歳
と覚えてください。
厄年はいつ?
男性と女性で厄年は異なります。
男性の厄年は、25歳、42歳、61歳。
女性の厄年は、19歳、33歳、37歳。
前厄、本厄、後厄の3年間も考慮に入れると、下記の表のようになります。
男性の厄年
前厄 | 本厄 | 後厄 |
---|---|---|
24歳 | 25歳 | 26歳 |
43歳 | 43歳 | 44歳 |
43歳 | 61歳 | 43歳 |
女性の厄年
前厄 | 本厄 | 後厄 |
---|---|---|
18歳 | 19歳 | 20歳 |
32歳 | 33歳 | 34歳 |
36歳 | 37歳 | 38歳 |
厄年は悪いことが起きる年だと誤解している人が多いです。
でも実際は、何かあるかもしれない程度の年。
必要以上に恐れる必要はありません。
とはいえ、年齢的に男性も女性も身体や生活環境に変化が起きやすい時期です。
そういう意味で、注意しておいたほうがいいことはあります。
厄年にやってはいけないことについては、のちほど詳しく説明しますね。
厄年は陰陽道から来ている
厄年は陰陽道から来ているという説があります。
陰陽道の歴史は古く、日本書紀にも陰陽道に関係が深い文が登場します。
陰陽道は安倍晴明で知っている方は多いと思いますが、歴史に影響を与えたとされる占星術の一つ。
「陰陽五行説」という中国古来の思想に基づいた俗信です。
物事の吉凶を占うことができますが、現在まで続いている陰陽道は少ないです。
陰陽道は厄年など現代でも結び付きがあります。
安倍晴明については、こちらの記事を参考にしてください。
厄年の科学的根拠はない
厄年における科学的根拠はありません。
厄年という文化が日本に残っているのは確かですが、明確な科学的根拠は示されていません。
おそらく、年齢的な健康状態とリンクしやすかったので、ここまで広まったのでしょう。
ただ、1700年頃の日本の平均寿命は30代前半だったのに対して、現代では80歳ほどまで平均寿命が伸びています。
厄年と寿命に因果関係があると仮定した場合、昔は厄年の年齢とリンクしやすかったかもしれませんが、現代ではズレが生じていてもおかしくありません。
厄年と年齢について75万人のデータをもとに科学的分析をした記事もありました。
昔、厄年はおめでたかった!
昔は今よりも平均寿命が短く、江戸時代の男性は25歳で一人前と言われていました。
25歳という年齢は、結婚もし、子供も持ち、働き盛り。
そのため、「めでたい」といわれていたのです。
女性も19歳が厄年になりますが、江戸時代で結婚や出産をすでに経験している人が多く、めでたい年齢になります。
厄年にやってはいけない事
厄年にやってはいけないと言われている事が存在します。
厄年にやってはいけないことにも、男女共通のものと男女別のものがありますので、それぞれご紹介します。
厄年だからといって何もしてはいけないということではありません。
未然にトラブルを防ぐという観点で、読み進めてくださいね。
厄年の過ごし方のポイントは、慎重に考えて決断することです。
1.厄年には新しいことを始めない
厄年には、人生の要となるような新しいことを始めてはいけないと言われています。
厄年は物事が吉凶逆転になり、大コケする可能性があります。
様々な事柄が動き出し、新しいことを始めたい気持ちになるかもしれませんが、大きな勝負は避けたほうが無難です。
大きな決断をすることは、心にも負荷がかかります。
厄年はいつもよりも過敏になりがちなので、些細な事でも強いストレスになる可能性もあります。
そういった意味で、新しいことに心がなかなか順応できないです。
2.厄年を気にしすぎる
厄年だからといって、すべてを諦める必要はありません。
厄年は消極的に過ごすと良いと言われていますが、男性も女性も厄年の時は油の乗ったときです。
何もかもを我慢して過ごしてしまうと、人生の素敵な時間を無駄にします。
ただ、厄年はいつもよりも慎重に決断するようにしてください。
慎重に物事に臨めるのであれば、過度に消極的になる必要はありません。
3.やりたいことをすべて我慢する
厄年と言われる年齢は、男性にとっても女性にとっても人生の転機になるようなことが起きやすい時期です。
たとえば、引っ越しや結婚、転職など。
仕事でもプライベートでも変化が多く、その分、チャンスも多くなります。
すべてを我慢するとチャンスを逃してしまうでしょう。
厄年のときは普段以上によく考えて行動すると解釈することが大事。
厄年のときでもやりたいことがあるのなら、しっかりと考えて後悔のない選択をしてください。
4.なんでも厄年のせいにしてしまう
厄年は、身体や環境の変化が起きやすい年です。
体調を崩しやすく、人生の変化も起きやすいため、目まぐるしく感じるでしょう。
結果、それらすべてを厄年のせいにしてしまう人がいます。
厄年だから人生がうまくいかない。
厄年だから失恋した。
厄年だからリストラされた。
すべてを厄年のせいにしないようにしてください。
厄年になると、今までの行いが自分の身に返ってくるという話もあります。
起こっていることすべてが厄年のせいではないのです。
あなたの選択の積み重ねで今があります。
結果がどうであれ、現状に責任を持ちましょう。
5.占いやお祓いに頼りすぎてしまう
厄年と霊は無関係です。
厄年という理由で霊が憑りつくことはありません。
厄年に神社で祈祷するのは、霊祓いをするためではないです。
日本の伝統的な習慣、儀式です。
ですから、祈祷以外のお祓いを勧められてもする必要はありません。
厄年に不安を感じて、占いに行かれる方もいると思います。
厄年とリンクさせて必要以上に不安を煽るような占い師がいるかもしれません。
過度に反応せず、腑に落ちた事だけを取り入れるようにしてください。
6.精神的にも体調的にも無理をする
厄年は、男性も女性も働き盛りで子育てに恋愛にと人生が目まぐるしい時期です。
そのため、精神的にも体調的にも無理をしがちになります。
そこで無理をしてしまうと、後から心身に疲れがドッときてしまいます。
手を抜くことを覚えましょう。
これはあなたを甘やかす事ではなく、大切にすることです。
負担を少し減らして、身体も心も健康でいられるように配慮してください。
7.健康診断を先延ばしにする
厄年は、身体に変化が起きやすい年です。
健康診断は先延ばしにせず、ちゃんと受けましょう。
厄年の時は、今まで以上に体のことに敏感になるぐらいがちょうどいいです。
8.大きな環境の変化を起こす
厄年の時は、心や体に負荷をかけない過ごし方をしましょう。
大胆な行動をすると、後でツケが回ってきます。
大きな環境の変化は、心身ともに負荷がかかりやすいです。
戸惑いを感じたら、精神面を落ち着かせることを最優先にしてください。
9.リスクのある決断と行動
厄年の時は、一か八かの勝負に出るよりもステイです。
リスクのある決断と行動はしないほうが無難です。
吉凶逆転になりやすいので、始めてみたらハイリスクスモールリターンになっていて冷や汗をかくことになるかもしれません。
厄年のときにチャレンジするよりも、準備期間にすると良いでしょう。
その方が良い結果に結びつきやすいです。
男性が厄年にやってはいけない事
1.新しく家を建てる
厄年の時に家を建てるのはおすすめできません。
昔は厄年に大金を使うと良いと言われていて、厄年に家を建てる人も多くいました。
お金を使うことが厄落としになると考えていたからです。
しかし、厄年はなにかとトラブルが起きやすい年。
建設スケジュールに影響するような災難が起きたり、せっかく家を建てても波長が合わず売却するハメになったりする可能性があります。
長く住むことを考えると、できれば厄年を避けて家を建てた方が良いでしょう。
2.結婚をする
あなたにとって、そして、パートナーにとって良いタイミングなのであれば、厄年であっても結婚をするべきです。
しかし、厄年の時は体調面も精神面も負荷がかかりやすくなります。
そのため、些細な事でも大きな負担に感じるかもしれません。
そうなってしまうと、ふたりの関係にも影響が出てしまうでしょう。
大切なのは、心も身体も良い状態で家族として新しいステージに進む事です。
3.転職をする
厄年の転職は、いつも以上にリスクが伴います。
得意なフィールドであっても、精神面の不調から本領を発揮できない恐れがあるのです。
思い描いてた未来とまったく違う現実に直面したとき、さらに落ち込むことになるかもしれません。
厄年の転職は、慎重にタイミングをはかって行うことをおすすめします。
4.車を買う
厄年の時に車を買うのも、あまりおすすめできません。
そもそも、車は事故やリコールなどトラブル要因が多めです。
あなたが気をつけていても、回避できないこともあります。
車は決して安くない買い物です。
あえて厄年に購入する理由がないのであれば、厄年があけたあとに購入しましょう。
5.事業を起こす
勝負をかける勇気はとても素晴らしいですが、厄年の時期に起業するのは避けた方が無難です。
新しい環境、新しい人間関係など、新しいチャレンジが増えることになります。
その分、トラブルが多くなってしまったり、スムーズにいかない事が増えるはず。
もちろん、慎重に時期を精査した上で厄年を選んだのなら、挑戦すべきです。
しかし、厄年でなくてもいいのなら、あえて事業を起こす必要はないでしょう。
女性が厄年にやってはいけない事
1.引っ越し
厄年の時には、できるだけ引っ越しは避けましょう。
女性だけでなく、男性もです。
厄年は体調面や精神面が不安定で変化しやすく、新しい場所との波長が合いにくくなります。
とはいえ、引っ越しせざるを得ない事情の方もいるはず。
その際は、引越し先の環境や賃貸契約、引越し業者など、いつもよりも慎重に確認するようにしてください。
2.結婚をする
女性の場合、前厄を含めると、35歳をのぞき32歳から38歳まで厄年が続きます。
できれば厄年を避けて結婚した方が良いですが、ずらそうとすると40歳手前になってしまいます。
逆に、婚期を逃してしまうことになるかもしれません。
厄年だから結婚しないのではなく、厄年だから慎重に結婚するという考えに切り替えて、パートナーと話し合うようにしましょう。
3.出産
出産してはいけないというよりも、出産前後の体調に気をつけてほしいというニュアンスが強いです。
実際、厄年の出産は「厄落とし」になるという説もあります。
出産という大仕事を乗り越えることで厄落としになる、子が厄を祓うそうです。
とはいえ、厄年は体調面、精神面が不安定になりやすいです。
妊娠中の体調の変化には特に気をつけ、気持ちを安定させて出産に臨むようにしてください。
厄年にしてほしい事
厄年には、ご祈祷を受けるのが定番です。
それ以外にも、実は厄年にしてほしい事があります。
より安全に厄年を過ごすことができますよ。
バランスの良い食事
厄年は、体調面で注意が必要です。
これまでよりも、規則正しくバランスの良い食事を摂ることを意識したほうがいいでしょう。
バランスの良い食事で体調不良や病気などを未然に防ぐことができます。
なかでも、デトックス作用の強いカリウムが含まれている食べ物を意識的に摂ってください。
おすすめは、バナナとキャベツです。
パワースポットに行く
厄年は、通常よりも体内のエネルギーが弱まります。
パワースポットで良いエネルギーを吸収しましょう。
そうすることで、あなたの中にプラスの波動が巡ります。
パワースポットで厄落としできるかもしれません。
整理整頓をして整える
整理整頓をすることで、あなたの頭の中をすっきりすることができます。
厄年は、メンタルがナーバスになりやすいです。
整理整頓することで迷いやストレスを排除することができます。
整理整頓は、心を切り替える良いきっかけにもなります。
毎日掃除する
厄年は、良くないエネルギーが留まりやすいといわれています。
掃除することは風水的にも良いので、毎日掃除して生活環境を整えましょう。
気の流れが良くなることで、漠然とした不安など生まれなくなります。
厄落としのご祈祷を受ける
厄年にはご祈願を受けるようにしましょう。
新年に入って節分前までの間に、ご祈祷してもらうのが良いとされています。
遅くても誕生日を迎える前までにご祈祷を終わらせるようにしてください。
前厄・本厄・後厄すべてご祈祷してもらうとベストです。
厄落としのご祈祷は、神社や寺院で行えます。
氏神様や檀家の神社で行うのがいいです。
厄年のご祈祷に御利益があるとされている神社に行くのもいいでしょう。
ご祈祷の際の服装はあまり決まりはありませんが、過度な露出は避けてふさわしい格好にしてください。
ご祈祷の金額は神社や寺院によって違いますが、一般的には5000円から10000円が相場と言われています。
いくら包めば良いかわからない時は、直接神社や寺院に尋ねると教えてくれます。
ご祈祷を受けて1年間を無事に過ごすことができたら、必ずお礼参りに行くようにしましょう。
お礼参りについては、こちらの記事を参考にしてください。
まとめ
私は厄年のことをポジティブに考えています。
厄年には吉凶逆転のことが起こりやすいです。
いつもとは違うことが起きます。
だから、厄年になると気づくことが増えていきます。
その気づきに対して、自分がどのように変化していけるのか。
もちろん、良い結果ばかりではありませんが、どれも自分の視点が変わる経験となりました。
人生を100としたら、
悲しい時には、しくしく泣いて 4×9=36。
楽しい時には、はっはと笑って 8×8=64。
どんなに号泣しても、5×9=45。
どんなに悲しい事、泣きたい事があっても、半分以下。
楽しい事のほうが多いです。
厄年の時も同じです。
悲しいことがたくさんあるように感じても、残りの大半は喜びになります。