現代社会はわたし達の目を酷使します。
パソコンは業務に必須。さらには、モバイルツールの普及で目を使い続ける時間は増え続けています。この流れは会社だけではなく、学校でも同じでしょう。
わたし達は目の疲れやすい環境を生きているのです。そこで今回は、目の疲れを感じた時にすぐにできる4つの方法を提案いたします。
目次 非表示
遠くをみて、近くを見る
便利さのキーワードは『近さ』にあると考えます。
高度な計算処理が自宅のパソコンでできる。パソコンでしか出来なかった情報の閲覧が、手元のモバイルツールでできる。便利なものは、どんどんわたし達に近い場所にやって来ました。
しかし、目の事を考えると近すぎるのかもしれません。
目の疲れの原因の1つは筋肉の凝りにあります。普段のわたし達が見るものは、自分たちに近いものばかりです。
そうなると、目の筋肉も同じ距離に焦点を絞る様に力が加わります。下手をすると何時間もそのままの力を加え続けることになります。
結果、筋肉がその状態で凝ってしまう。これは視力低下の原因にもなります。
目の疲れを感じたら遠くのものを見るようにしましょう。そして、次に近くのものを見るようにします。
これを何回か繰り返します。これによって、焦点を司る筋肉を意識的に動かして凝りをほぐすのです。
凝りとは緊張です。昔から緑は目にいいと言われています。これは精神的なリラックス効果があるためです。
同じ様に青もリラックス効果があると言われています。普段見ているものから目を離し、青い空と森の緑を眺めるのはいかがでしょうか。
自分たちの近くには目を止めるものは多くあります。遠くに見るものに自然が用意してくれた物を使えば一石二鳥です。
目を温める
凝りの原因にも繋がりますが、目の疲れは血流の低下からも起こります。同じ大勢で同じ距離を見続けていれば、血流は低下します。
そんな時には目を温めるようにしましょう。
あたたかいお湯で濡らして固く絞ったタオルを準備します。電子レンジも手軽ですが、やけどには注意してください。目を閉じて目の上に温湿布します。
目の疲れを取るためには、短い時間であっても目を閉じる事が有効とも言われています。目に入る光の刺激を遮断することで、目を休ませることができるのです。
温度による血流の改善と、光刺激の遮断。温湿布にはこの2つの効果があります。家帰ったら温湿布の習慣はオススメです。
今や目の疲れを感じているのは小さなお子さんも一緒ではないでしょうか。動きたがりのお子さんにも、乗せるだけの温湿布はよいのではないかと考えます。
周囲の明るさを調整する
暗い所で本を読むと目が悪くなる。これは、昔から言われていることですが、原因は見ているものと周囲の輝度の差にあります。
瞳孔の大きさが明るさによって変化するのはご存知ですね。暗い場所では瞳孔が広がります。しかし、瞳孔が広がった状態というのはピントが合いにくいのです。その為、何度も調整を繰り返し、目の疲れが貯まります。
明るい場所では瞳孔が狭まります。この状態の時は光がにじんで見える事があります。この時も目はピントを合わせる為に調整を繰り返し、目の疲れが貯まります。
周囲の輝度と見ているもの輝度が調整された環境では、ピンホール効果によって焦点をあわせる幅が広がります。この状態では目の疲れは溜まりにくいのです。
現代では、特に光による瞳孔の収縮が発生しやすいのではないでしょうか。
遅くまでの仕事、試験前の勉強、寝る前にちょっとだけインターネット。心当たりがありますね。
暗い場所で明るいものを見るということは、目に疲れを溜めるだけではなく、神経を興奮状態のままにすることに繋がります。これはスムーズな睡眠も阻害します。
ものを見るときは周囲も明るくする。そう出来ないのであれば、明るいものを見ないようにする。周囲の光を感じ取る心の余裕は大切にしたいと考えます。
見る角度を調整する
目の疲れの原因の1つに乾きがあります。
通常であれば、目は涙によって物を見る環境が最適に保たれています。しかし、ドライアイになるとその効果が損なわれます。目に余計な負担を強いることとなり目の疲れがたまりやすくなるのです。
特に、長時間ディスプレイを見続ける環境にいる方には発生しやすいでしょう。ディスプレイによるドライアイへの対策の1つに見る角度を調整するというものがあります。ディスプレイを水平に見るのではなく、やや見下ろすくらいの角度に調整します。
やや見下ろす状態では、眼球の露出している部分が少なくなります。逆に見上げる状態では眼球の露出している部分が多くなります。集中しているときは瞬きが減りますから、乾燥する環境にさらされている部分は少ないほうが目への負担も軽減され、目の疲れも溜まりにくいでしょう。
この方法は、集中している時には姿勢が悪くなる方にも有効です。気がついたら姿勢が低くなり、ディスプレイを見上げていたということもあるのではないでしょうか。やや見下ろす角度に調整していると、姿勢が崩れると途端にディスプレイが見づらくなります。良い姿勢を取る為の対策にもなりそうです。
まとめ
いかがでしたか?
現代社会は便利になった反面、目を酷使する環境にもなりました。それは見て楽しむ事も多くなったということでしょう。
見ることは人生に多くの喜びをくれます。それを受け取るための器官である目は大切にしていきたいと考えます。