夢占いで、喧嘩の夢が象徴するものとはなんでしょう?
喧嘩は、ある程度相手のことを理解していて、お互いの主張をぶつけ合う際に行うものです。
夫婦喧嘩、親子喧嘩、友人同士の喧嘩、それらを想像してみるとき、お互いの憎しみを持っていることは滅多になく、心の交流を保ったまま相手と正面から向き合うニュアンスがありますよね。
お互いに理解し合うことを諦めていたり、憎しみがあったり、無関心である場合は、喧嘩にまで至らず極力避け合うか、無視し合うか、正面から向かい合わず陰口を言い合うかになり、表だっての喧嘩には発展しません。
喧嘩の夢占いはそういった意味で、喧嘩をする対象と矛盾をぶつけ合い、解消する可能性を暗示する吉夢といえます。
夢の中で華々しい喧嘩であればあるほど、現実にもストレスが解消されたり、問題が解決に向かうなど、よい方向に向かいます。
夢と現実は互いに影響し合っていて、潜在意識から見ると、夢の中の出来事も、現実の出来事も、同じ比重です。
夢の中で激しく喧嘩してすっきりしている場合はとくに、現実でもすっきりする現象があらわれてくるでしょう。
では具体的に、喧嘩の夢は何をあなたに伝えたがっているのでしょうか?
喧嘩をして殴る夢
喧嘩をして殴る夢占いは、あなたが何かに対して、直接的に行動に出ずモヤモヤを溜めている暗示になります。
モヤモヤは、夢の中で「殴る」という行為に発展していますが、殴った相手により、現実にも行動に結びついて、トラブルに発展するかもしれません。
ただし、華々しく殴ってスカッとする夢なら、トラブルと思ったことが却ってすっきりした問題解決に役立つことになるでしょう。
殴った相手も参考にしてください。
恋人や配偶者を殴る夢占いは、「衝突を恐れず思い切って正面から対決したほうがよい」暗示ですので、遠慮せずにいろいろ言ってみましょう。
兄弟や家族を殴る夢占いは、いつも自分を抑えていたり、我慢していたりするその態度よりも、思いのままに素直に生きたほうが周囲にも受け入れられやすいことを示しています。
友人や会社の上司を殴る夢は、我慢する態度よりも、はっきり自分の意見を主張する態度のほうが物事が進みやすいことを暗示しています。
正面から向き合うほうが、何をするのでも一番早いことを夢が教えてくれているのです。
家族と喧嘩をする夢
家族と喧嘩をする夢占いは、あなたの内部に溜まったストレスが、もうすぐいろんな方向に噴き出してくる暗示です。
ストレスが表面に噴き出してきても、それが悪い方向に行くことはまずなく、あなたが身を置いている世界にきれいに調和されていくので安心してください。
家族と喧嘩をする夢占いの場合、誰と喧嘩をするか見ていくと、またおもしろい解釈が得られます。
父親と喧嘩をする場合、上司や目上の人に、自分の思うことをはっきりと意見したほうが、物事が進みやすいことを示しています。
母親と喧嘩をする場合、周囲に甘えられ、断れなかったり、嫌と言えなかったりしたことは、はっきりと拒絶しても全然大丈夫だ、と夢が励ましてくれています。
兄弟と喧嘩をする場合、自分の得るべき成果は遠慮なく受け取ってもよく、我慢することはない、という暗示です。
姉妹と喧嘩をする夢は、他人がやたらあなたと何かを比べてきたり、あなたが持っているものを欲しがっても、あなたはそれに何も罪悪感を感じることはなく、遠慮する必要もないという暗示です。
あなたが受け取るべきものは、堂々と受け取ってもよいし、言うべきことは主張してもよいのです。
上司と喧嘩する夢
上司と喧嘩する夢占いは、上司があなたの本音を知りたがっている暗示になります。
実在する会社の上司と喧嘩をする夢であればとくに、あなたの主張を聞きたい、意見を聞いて仕事に反映させたいと上司が願っている暗示ですので、積極的に意見を述べてみましょう。
それが会社を活性化させ、よい方向に向かわせる力になる可能性が大いにあります。
もし実在しない上司と喧嘩をする夢なら、あなたの中で「これはしてはいけないこと」と勝手に自分で制限を設けていたことが、実はやっても全然問題なかったことに気づく暗示です。
あなたは、もっと自由になってよいのです。
親と喧嘩をする夢占い
親と喧嘩をする夢占いは、家族と喧嘩をする夢占いでも述べましたが、何らかの権威に対して、あなたはもっと自由に意見を述べてもよいし、遠慮しなくてもよいという暗示になります。
とくに今まで、「絶対服従」的に感じていた社会への態度とか、目上や周囲への態度は間違いであり、あなたの意見は周囲に求められていて、服従を求めるようなものではないことを夢が教えてくれています。
目上だろうが目下だろうが、人は互いに影響し合って社会を形成しています。
言葉を発して、互いの身にまとう空気を動かし、かき混ぜることは、お互いにとっても刺激になり、循環になります。
血液も空気も水も、巡ってこそ新鮮なものになるように、あなたが黙って引っ込んでいることでその場の空気が澱むよりも、活発に意見を述べたほうが、周囲にとってもプラスになり、あなたもストレスが溜まりません。
知らない人と喧嘩をする夢
知らない人と喧嘩をする夢占いは、あなたの普段の何気ない言葉や態度がうまく社会の中に吸収されていて周囲に刺激を与えている暗示になります。
こういうときは積極的に外に出て、いろんな人と交わるとよいでしょう。
とくに今まで、興味があったのになかなか踏み出せないことに挑戦してみると、意外な発見があったり、楽しい仲間に受け入れられたりするかもしれません。
積極的に行動すれば活気のある時を過ごせるでしょう。
夫婦で喧嘩をする夢
夫婦で喧嘩をする夢占いは、家族の中の誰かがストレスを溜めていたり、言いたいことが言えない状態になっていることを暗示しています。
そのことは、実は言ってしまったほうが、家族にとってもよいのですが、本人は黙っていたほうがよいと思い込んでいるかもしれません。
家族の矛盾や問題は、たいてい家族の中で一番立場が弱い人にあらわれます。
大きな問題に発展する前に、ストレスを発散させてあげられるようにできれば理想的です。
どんなことを言っても、それを言わずに溜めこむほうが良くないことは確かです。
父と喧嘩をする夢
父と喧嘩をする夢占いは、今まで必ず従っていた規律や、服従していた物事に対して、それに正面からぶつかっていくエネルギーが蓄えられた暗示になります。
最初からあきらめていた目標、手に入れたかったけど遠慮して手に入れられなかったものに対して、積極的に動いて吉です。
どんな物事にも手に入れるべきタイミングや、言うべきタイミングがあります。
遠慮しておくべき時期と、遠慮をしてはいけない時期があります。
あなたは今、積極的に動くべき時です。
欲しいものに正面から向かい合ってください。
母と喧嘩をする夢
母と喧嘩をする夢は、周囲の不当な要求に対して、あなたはもっときっぱりと撥ね付けてもいい、という暗示です。
優しさや遠慮や、誰かが困っているという配慮から背負っていた数々の荷物は、本来あなたが背負わなくてもよいもので、別の人が処理すべきものです。
あなたが背負うことによって却って物事が退却したり、うまくいかなくなったりする可能性が大ですので、潔く手放してみましょう。
そのほうが、最終的には周囲もうまく収まり、周囲の人が成長しキャパシティが広がります。
物事をひとりで抱え込むと、そこに悪い気が滞留して物事が回らなくなることを覚えておいてください。
友達と喧嘩をする夢
友達と喧嘩をする夢占いは、あなたが今人間関係に置いて、フラットで相互に意志疎通できる関係を築けている暗示です。
本来人間関係はフラットに、上下関係なく運営するべきものなのですが、それでは意見がまとまらなくなってしまうため便宜的に「目上」や「上司」といった人に権威を与えています。
社会がまだ貧しくて取り分が少ない時代には、そういった権威づけが必要だったのですが、今では社会には有り余る資本があり、人間関係も多彩で、強固な上下関係が絶対に必要な場所は、この国にはあまり見当たらなくなりました。
たとえ目上に対しても、意見すべきことは言い、愛情を持って接していくことが、上から下への一方的な命令による物事の進め方よりも、一見遠回りに見えて実はもっとも効率的であることに、多くの人々が気づいています。
あなたの周りも、相互に意見を言い合い、フラットに話し合うことで、ますます活気と豊かさを増していくでしょう。楽しみにしていてください。
まとめ
喧嘩の夢、いかがでしたでしょうか?
夢の中で、言いたいことを言いあったり、殴り合ったりして喧嘩をすると、目が覚めてからも心臓がドキドキして興奮しているはずです。
ただ同時に、必ずといっていいほど、夢の中の喧嘩の後は非常にすっきりしています。
もし喧嘩にならず、片方が全く無抵抗だったり、沈黙を守っていたりすると、エネルギーが一方通行になるため、その分のエネルギーが澱んでしまって、ブーメランのように喧嘩を売ったほうに帰っていきます。そうなると、後味が悪く、問題が長引くことになるでしょう。
つまり、喧嘩は双方が大声で主張し合い、殴り合い、物を投げ合い、派手にやり合えばやりあうほど、そこでストレスが解消され、澱んでいた空気が一気に動き出し、活気を取り戻すということです。
夢の中も現実も同じことです。
極端な例ですが、以前、国家間の戦争で死闘を繰り広げた日米が今どんな関係になっているかを見てください。
確かに日本は敗戦国になり、一見アメリカの言いなりになっているようにも見えますが、アメリカは日本を大事な同盟国として遇し、友好国として揺るぎない関係になっています。
一方で、一度も戦争もせず、ただ仲間として遇しただけの朝鮮半島の人々の、執拗なまでの日本に対する嫌がらせや非難はどうでしょう。
あるいは、日本とは直接対決したこともない、中国共産党(日本と敵対して戦っていたのは国民党。国民党は台湾に行き、日本に対して友好的)がなぜか、異様に日本を敵対視していたり、ありもしない残虐行為を振り撒いたりもしています。
死力を尽くして戦った相手とはお互いをよく知ることができ、一度仲直りすると揺るぎない関係になるように、わたしたちの身近でも、言いたいことは言いあったほうが、問題は尾を引きません。
表向きは服従していても不満を溜めていたり、卑屈になってしまうと、戦後百年近くたってもまだ恨み節を延々とぶつけてくるような、すっきりしない関係に陥ってしまうのです。
国家規模でもそうであるのですから、個人間、社会間ではなおさらでしょう。
喧嘩の夢占いは、衝突を恐れずに正面からぶつかったほうがいい、そのほうが後々よい関係になれますよ、とあなたに伝えたがっているのです。