日常の中には、嬉しい時、悲しい時、ホッとする時など様々な瞬間があります。
出来ることならば、穏やかな気分で毎日を過ごしたいものです。しかし、イライラすることもあります。
会社で激しい叱責を受けたり、マナーの悪い人を見かけたりした時にイライラしたとすれば、イライラする原因もわかりますから、『自分は○○にイライラしている』とわかった後には、イライラを静める対処も出来ます。ですが、原因がわからなければ、イライラする気持ちを静めることも出来ませんよね。
そこで今回は、イライラする原因を見付ける方法をご紹介します。また、イライラする原因別に対処方法もご紹介します。
ちゃんと眠れていますか？ 睡眠不足によるイライラ
忙しい日々を送っていると、ついイライラしてしまう方は多いのではないでしょうか。仕事や家事・育児に追われ、慌ただしい生活をしていると睡眠不足に陥ってしまうことがあります。
人間が健康に生活を送っていくためには、栄養バランスのとれた食事と睡眠が必要不可欠です。このどちらかが欠けてしまうと体調を崩しやすくなります。
また、睡眠不足は体調不良や肌荒れを引き起こすだけでなく、イライラも引き起こしてしまいます。
やたらとイライラすることが増えたのならば、睡眠時間を見直してみましょう。そして、睡眠不足ならば、しっかりと眠れるように生活を改善しましょう。
しかし、仕事などで忙しく、まとまった睡眠時間の確保が難しい場合もあるでしょう。そうした場合には、少しだけでも仮眠をとるようにして、体を休める時間を作りましょう。それが、心と体の健康のためには大切なことです。
毎月同じようなタイミングで起こるイライラ
毎月のように同じタイミングで理由もなくイライラする女性は、多いのではないでしょうか。
女性の体の中では、排卵、生理、妊娠、出産、閉経などによって女性ホルモンのバランスが変化します。規則正しく生理が来ている女性の場合、毎月排卵がありますから、毎月女性ホルモンのバランスは変化しているということになります。
月経前症候群は、女性ホルモンのバランスの変化によって引き起こされるものだと考えられています。
月経前症候群はその名の通り、生理が始まる前に引き起こされる不快な症状で、症状は人によって異なりますが、頭痛、肩凝り、だるさなど体に現れる症状と憂鬱な気分やイライラする気持ちなど心に現れる症状があります。
もしも、毎月生理前になるとイライラするようでしたら、月経前症候群である可能性があります。月経前症候群はホルモン療法や自律神経の治療によって改善することが出来ますから、『月経前症候群かな？ 』と思われたら気軽にかかりつけの婦人科に相談してみましょう。
特定の状況で起こるイライラ
イライラした気分のまま過ごすのは不快なものですよね。もし、イライラの原因がわかれば、イライラする前にイライラとした気分を引き起こさないように対処することが出来ます。
人は様々な原因によって、イライラとした気分になります。それは、病気によって引き起こされている場合もありますが、多くはストレスを感じたためにイライラとした気分になるのです。
ヘビースモーカーの人は、長時間タバコを吸えないとイライラすることがあります。これは、タバコを吸えないことへのストレスによるものですから、タバコを吸うとイライラとした気分も治まります。ここでは、わかりやすく喫煙者の方のストレスを例として取り上げましたが、日常の中にはいくつものストレスがあります。
苦手だと感じる人と一緒に過ごさなければならない時にイライラしたり、非常識な人を目にした時にイライラしたりと、自分にとってストレスとして感じられる状況に置かれた時にイライラするものです。
ですから、一度、自分がイライラするタイミングを思い出してみると、自分のイライラの原因を発見し、対処出来るようになります。
理由がはっきりしないイライラ
ストレスを感じた際に起こるイライラ、寝不足・生理前のイライラなどは、その原因がはっきりしていますから、イライラした気分にならないように対処をすることも出来ます。しかし、どれだけ考えても原因がはっきりしないイライラもあります。そうした場合には、病気が原因となっている可能性もあります。
自律神経失調症、うつ病、強迫神経症などは、症状としてイライラとした気分が現れることがあります。病気によるイライラは病気の治療によって改善出来ますから、原因のわからないイライラが頻繁に起こり、長続きするようでしたら一度病院に相談してみるといいでしょう。