No.2 女教皇のタロットカード
女教皇のタロットの背景は青い空。
女教皇の後ろにはザクロとナツメヤシのカーテン。
カーテンの後ろには穏やかな湖。
月を象った冠を付けて、白い服に青のローブを着た女教皇がゆったりと座っています。
その胸の所には十字架が描かれています。
また、女教皇の足元にも大きな三日月があります。
女教皇の両手には「TORA」と書かれている巻物を手に持っています。
女教皇のタロットの左右には、黒(ボアズ)と白(ヤキン)が配置されています。
女教皇は、秘伝の書「TORA」から私たちに何を教えようとしているのでしょうか?
女教皇のタロットの意味するところ
魔術師が「1」で「これから始まる」という能動的、男性的なエネルギーを持っていたのに対して、女教皇「2」は受動的、受け身の女性的なエネルギーを意味します。
女教皇の後ろのカーテンに描かれているザクロ・・・女性性の象徴です。
女教皇の後ろのカーテンの後ろに見える海・・・穏やかな感情を意味します。
女教皇の白い服に胸の十字架、それに月を象った冠・・・彼女が聖職者であり、しかも高い地位にあることを意味しています。
女教皇の青いローブ・・・聖母マリアを意味するという説もあります。
女教皇の足元の三日月と冠の満月・・・月の満ち欠けを意味します。
女教皇の持っている「TORA」・・・秘伝の書で、一般の人はこれより先を見ることはありません。
女教皇の左右に立っている黒(ボアズ)と白(ヤキン)・・・この世の二元性(陰と陽、男と女、月と太陽など)を表しています。
女教皇は凛とした表情をして、こちらを見つめています。
その周りには人はおらず、自分からは何かを発するのではありません。
静かに神や天からの啓示を待っているような感じを受けます。
女教皇はインスピレーション、天からの声を聴くことができる、とても敏感な感性を持つ人物なのですね。
そして、難解な秘儀の書を読解することができる、大変賢い人でもあります。
女教皇のタロットが正位置で出た時の意味
・自分が信じた道を進んでいきましょう。
・自分の直観に従って進むとき。
・冷静に今の自分を分析するとき。
・自分の理性に従うべきとき。
・とても賢い女性
女教皇のタロットが逆位置で出た時の意味
・人からの意見に頼り、自分の考えが見えなくなっている
・誤った道を進んでいるかもしれない。
・ひとりよがりになっている可能性がある
・勉強不足の面があるかもしれない
・理性を失い、自暴自棄になっていたりするかもしれない
女教皇のタロットが出た時のリーディングの仕方
女教皇のタロットが出た時、その時は、クライアントが「自分の信念や考え」、そして、「自分の内面からの声」を聴いているかどうかを問うている可能性があります。
仕事や家事、育児、介護で忙殺されていて、「ついつい無理をしてしまう」とか、「自分の方向性が解らなくなってしまっている。」
これらは、自分の内面からの声を聴いていない、あるいは自分の芯がブレている場合に起きることです。
女教皇のタロットの凛とした姿は、自分の「芯」の部分に正直に生きているかを問うているタロットでもあります。
女教皇のタロットが出た場合は、クライアント本人が、もしくは相談に出てきた人が、「賢い」人であると示唆している場合が多いです。
ぜひ、クライアント、もしくは相談に出てきた相手の良い所を他のタロットとも合わせて、見つけてあげると良いでしょう。
もし、他のタロットと関連させて見つけるのが難しい・・・と感じたらクライアントに「あなたの得意な事は何ですか? 」
相談に出てきた方だったら、「その方のどんな所がいいと思いますか? 」
行動や進路に関する質問でしたら、「本当にそれはあなたがしたい事なのですか? 」
と質問してみると良いでしょう。
そこから、クライアントの「強み」が発掘できるようになれば、クライアントの反響は大きくなるでしょう。