ビジネスパーソンが仕事の効率化を求める事は、時間の浪費をどう抑えていくかという時間管理術と密接な関係があります。
つまり、時間の浪費を少なくすると仕事が変わります。仕事が変わると周りもより良く変化していきます。
今回は、その為の時間の浪費を抑えるポイントを紹介していきます。これでもう貴方は時間の浪費が出来なくなる?!
時間を浪費するということの認識を持つ
ヘンリー・フォードは、『たいていの成功者は他人が時間を浪費している間に先に進む。これは私が長年、この眼で見てきたことである』という名言を残しています。
我々に与えられた時間の総量は個々により違い、千差万別です。しかし、1日の時間は皆同じです。その時間を意識して一時間、一分、一秒を自分の納得の行く意味のある時間として過ごし、それを積重ねていく事が重要です。
時間を、今の自分に最適な過ごし方(コントロール)が出来ると、貴方の周りもより良く変化していく可能性が生ずるのです。
仕事を例にとって見ましょう。効率よく作業した人は、時間が余ります。余った時間を別の仕事に使えば、更に仕事は片付いていきます。余った時間を再考の時間に当ててみると、新たな発見や余裕、テーマにより深く取組むことができるかもしれません。
いづれにせよ、あなたは自信のある仕事ができやすくなり、自身のある仕事ができると、周りの環境も変わってきます。あなた自身が何にステータスを感じるか分かりませんが、リーダーシップだったり、責任だったり、はたまたお金だったり、自己成長だったり、いろいろなモノが変化向上してくる可能性があるのです。
プライベートでも同様のことが言えます。時間の浪費という認識のないまま、時間を過ごしてしまうとその様な化学変化は発生しにくいでしょう。
漫然と過ごさない
時間の浪費と、息抜きや気分転換は違います。まずは、その区別の認識が必要です。問題なのは漠然と時間をすごしてしまい、それが何も生み出さないものであることです。
まずは、一週間程度自分のタイムスケジュールを記録してみる事をお勧めします。スマートフォンなどのスケジュールアプリを活用してみるのも方法の一つです。予定を書込むのではなく、実績を書込んでいくことで、どの様な時間の使い方があるか。作業時間、休憩時間、気分転換の時間の割合などが見えてきます。
何事もまず、目安を持つと比較が出来るようになりますので、時間の使用割合を確認しておきましょう。また、例えば提案書はどれ位あれば出来るものなのかという作業毎での目安も忘れずにはかっておきましょう。
作業単位によっては、一週間で把握できないものもありますので、その場合は、作業毎で計測していく事をお勧めします。
整理整頓を心がける
机の上やパソコンの中(メールやデータフォルダ等)の整理から始めてみると良いかもしれません。雑然とした職場のたたずまいや机の上は創造性を間違いなく破壊してしまいます。全てのモノの保管場所を決め、その場所にキチンと収納・配置することで生産性は間違いなく向上します。整理整頓ついでにパソコンの中身も整理整頓しておくことは非常に重要です。ディスクトップはアイコンで溢れていたり、似たようなフォルダが山積していてファイルを探すのに一苦労。と、いう事の無い様に注意しましょう。
引き延ばさない
人間は、どうしても不得意なことにはモチベーションが上がりません。だからといって問題や課題等を先延ばしにしてしまうのは良くありません。これでは、期限前になってバタバタと準備した”やっつけ仕事(対応)”になってしまう可能性が生まれ、仕事の精度にも支障が出てしまうかもしれません(ひいては、周りの信頼を損なう可能性もあります)。
もしかしたら、その修正をおこなう事になり、リカバリー作業に余計な時間がかかってしまうという事も発生してしまうかもしれません。これも時間を管理しなくて浪費してしまった結果といえます。
問題や課題には早期に当りをつけ、スケジュールを引きいつもより準備を入念にして望むことが必要です。
思い切って捨てる(切り替える)
過去の失敗に思いをはせても、やり直すことは出来ません。反省し、問題点を次に生かすことは必要ですが、いつまでもその事に捕らわれてしまって前に踏み出せない。という事の無い様に、気持ちを切り替える術を習得しておくことは非常に重要です。
すぐに思いを切り替える事が出来ない人は、一旦、それを考えたり、思ってみることを止めてみるのも方法の一つです。別の仕事をするもよし、趣味をおこなうもよし、寝ることでも良いでしょう。
とにかく、考えを止めてみることです。
時間にも3つの使い方があることを理解する
『タイム・イズ・マネー』とはよく言ったもので、お金と時間は使い方の点で共通しています。お金に『浪費』『消費』『投資』があるように、時間も同様に『浪費』『消費』『投資』がある事を認識しておきましょう。
『消費』とは、日常行わなければいけないことをする時間のことです。
『投資』は自分を今より、成長させてくれる為に使用する時間。
『浪費』は、そのどれにも属さない時間のことです。
例)
『消費』・・・・・睡眠、食事、入浴、歯磨き、身支度 等
『投資』・・・・・勉強、読書、ビジネスに関する時間、セミナー等の参加 等
この3つをバランスよく行うことが必要なのです。
就寝前にその日、行った事を思い出してその日の一番の『浪費』『消費』『投資』を定めてから就寝するのも方法の一つです。
ゴールデンタイムを確保
自分への時間的投資の時間を継続化しましょう。
自己成長の時間、いわゆるゴールデンタイムは、15分でも1時間でも構いません。継続して時間を確保する事が重要です。
決まった時間帯(例えば早朝)に一定の時間を継続的に確保することで、ライフサイクルにゴールデンタイムを組み込むのです。