セレンディピティとは、英語でSerendipity。ものをうまく発見する能力,掘り出し上手、幸運な発見などと訳されます。
科学の世界ではさまざまな事例がありますが、なかでもニュートンが有名で、リンゴが木から落下するのをみて『万有引力の法則』を発見しました。この発見する能力をセレンディピティと呼びます。言葉の起源としては、1700年代のイギリスの政治家であり小説家でもあるホレス・ウォルポールが書いた『セレンディップの三人の王子』という童話から作った造語であるといわれています。おとぎ話の主人公が持っていた幸運を招き寄せる力からきているようです。
私たちは時折、偶然に新しいことに出会ったり、発見をしたりします。その時、本来目標としていたことを忘れてしまうくらい、考え方を変えさせられたり、感動したりします。逆に予想した通りのことしか起きない人生なんてなんだか味気ないと思いませんか?
では、どうしたらそんなハッピーな偶然(セレンディピティ)に出会えて、豊かな人生を送れるのでしょうか? 今日は色々な角度からセレンディピティを磨く方法を考えてみたいと思います。
セレンディピティはひたむきさの証?
偶然に幸運を発見しようと努力する人は、実はあまりいないのかもしれません。何かに一途にひたすら一途に求めているうちに、神様からのプレゼント? ということは昔からよくあります。
ミシンを初めて発明したシンガーという人がいます。シンガーはいかに自動的に縫える針を作りだすかについてずっと思い悩んでいました。ある日、研究に研究を重ねているうちにシンガーは深い眠りに落ちていきました。夢の中で悪魔がやってきて、寝ている自分の背中に太い針をグサリと刺したそうです。そして悪魔が引き抜いた太い針の先端には穴が開いていたそうです。つまり、現代のミシン針の発明につながったわけです。
結果的にセレンディピティを引き起こして自分の思いを達成できたわけですね。
濫読はセレンディピティを磨く近道
本を読むと、自分の知らない知識を得られたり、知らない世界を覗けたり、偶然な発見に多く出会えます。しかし、どんな本を読めばセレンディピティに出会えるのか? それを他人に尋ねる人も多くいます。
確かに星の数ほどある書籍の中からドキドキワクワクするようなものを見つけることは容易ではないでしょう。しかし、他人と自分の気持ちは違うわけですし、他人の平均値から遠いことより、自分から遠いと思っているジャンルにこそセレンディピティによるドキドキワクワクが大きいでしょう。
その点、読書は『濫読』をお薦めします。それも日頃手にすることがないであろうジャンルにチャレンジすることをお薦めします。
セレンディピティのエンジン、熱しやすく冷めやすいこと
あなたは『熱しやすく冷めやすいねぇ』といわれると、普通それは少し批判的な評価ですね。しかし、それはセレンディピティと遭遇するための大切な要素です。
『熱しやすい状態』とは、好奇心旺盛でそれこそセレンディピティに対して敏感になっている状態です。反対の『冷めやすい状態』とは、あることに対して好奇心は湧かなくなったものの、全く好奇心がなくなったわけではありません。むしろ、何か面白いことはないかなぁと心の中では探しているのです。
捜し求めていないものを発見すること、強引な冒険
たまには自分の行動パターンにないこともやってみましょう。
私の知人でスゴ腕のファッション関係のカリスマ販売員さんがいますが、彼女の販売方法はとてもユニークです。彼女はお客さんが来てもすぐには声を掛けません。しばらくお客さんが回遊した後、彼女は突然半ば強引に試着室にお客さんを案内し、これまた半ば強引に自分の選んだ服を試着させ、鏡の前に立たせます。すると、それまでの強引さにうんざりしていたお客さんの表情が一変します。自分の姿に見惚れてポーッとなってしまいます。彼女はお客さんが自分自身も気づいていない魅力を発見してあげることを得意としているのです。
そんな人は周りに滅多に居るものではありませんが、自分が探していないものの中にも幸せに結びつくセレンディピティがあるということですね。
目的のない旅
よく人生は旅にたとえられます。旅には目的地はありますが、その途中途中の道草も楽しいセレンディピティで満ちています。
私も学生時代目的なしの一人旅をした経験があります。周遊券(JRの一定地域乗り放題切符)を使い、ひと月ほど東北をさまよっていました。お金がなかったので宿には泊まれず、当時まだ運行していた夜間急行の車中で寝泊まりしました。上野と青森の間で一晩過ごせたので、貧乏な学生は助かりました。硬いシートで眠れず、ぼんやりと景色を眺めていると、いろいろな人がやってきて、『どっから来たの? 』『ご飯食べた? 』などと言いながら食べ物やお菓子をくれました。一番驚いたのは秋田の女子高生二人連れと一緒になったとき、『お金がなくて名物なんて食べられないんですよ』とこぼすと、『海鞘(ほや)という名物があるからこれで食べて!』と二千円を私に握らせて去っていきました。
目的もない分、セレンディピティが磨かれたのでしょうか? 不思議な出会いも体験出るものですね。
その日常のなかにこそ潜むセレンディピティ
食べ物を食べるというのは、生き物としてとても原始的な行動です。美味しいものを食べたり、お酒を飲んだりする場はリラックスしています。ですから、隣の席の人ともちょっとしたことから話が弾んだり、新しい出会いが始まったりすることが多いですね。
意気投合して友達になったり、恋人になったりするきっかけの場所としては飲み屋さんなんか多いですね。
感性を高めてセレンディピティをキャッチ
私たちは毎日の生活を忙しく送っています。その為に本来キャッチできるセレンディピティを見失っていることが多いようです。
日常の生活は『頑張る→成果が出る』という必然の世界です。その必然の世界の繰り返しにはまって『偶然』の発見や出会いを見過ごしています。
セレンディピティをキャッチしやすい状態にするには感性を敏感にすることが大切です。感性を高める方法には読書や絵画鑑賞や観劇などアートなことにふれることが挙げられますが、何もそればかりではありません。
日々の生活の中で、周囲との接し方を少し変えてみてはどうでしょうか? 人の目を見て話をしたり、元気よく挨拶したり、素直にありがとうと伝えたりなど、忙しい日常で忘れてしまった『少し心を込める』という行動も大切ではないでしょうか?
まとめ
いかがでしたでしょうか?
セレンディピティを磨くと、人生が豊かになる理由を少しだけご紹介しました。このほかにもセレンディピティを磨くことで楽しくなる方法は色々とあると思います。
その人なりの方法もいっぱいあると思います。楽しく見つけて心のリッチさを増やしていきましょう。
助けてください。
突然昔の彼との記憶がよみがえり、どうしても会いたくなって、偶然会った時にツインソウルというキーワードが思い浮かびました。それで調べたら納得の内容でした。
これは妊娠中の出来事で、
お腹の赤ちゃんは、彼にまた会えるといいました。
夫は完璧過ぎるほど優しい人です。
彼に会いたくて仕方ないのですが、話しをしてくれません。
私は一体なんのために記憶を取り戻したのでしょうか?
たこさん
コメント頂きありがとうございます。
既にご主人様と、そのご主人様とのお子様がいる状況下で、
このような体験をしてしまい、それが、あなたをより一層、困惑させてしまっているのですね。
以下は、
あなたが、その彼とよりを戻して、寄り添いあいながら生きていきたいと
少なからず思っているという前提で書きますね。間違っていたら、教えてください。
>私は一体なんのために記憶を取り戻したのでしょうか?
その答えは、あなたの中にしかありません。
潜在意識の中で、
純粋にツインソウル(運命の人)に出会えた事を教えてくれているのかもしれませんし、
今の生活・幸せ(ご主人とお子様)を続ける事への迷いや恐怖を感じての事かもしれません。
もしかしたら
今の生活・幸せに満たされ、単なる刺激が欲しくなっただけなのかもしれません。
そこで、今の悶々とした状況から前進する為のアドバイスを2つさせて頂きたいと思います。
1つ目
本当に彼がツインソウルなのか確認されてみてはいかがでしょうか?
こちらの記事にも書きましたが、
運命の人・ツインソウルの特徴と出会い方
もし本当にツインソウルならば、彼もあなたの事をそうだと思っています。
話しをしてくれないとの事ですが(話しをしてくれない理由も気になりますが・・・)
なにかしらの方法をとって、是非、話し合ってみてください。
2つ目
ツインソウルだったとして、ご主人、お子様を捨てる覚悟はあるでしょうか?
非常に酷な話しではありますが、どちらかを選択する必要があります。
そして、仮に覚悟があって、彼を選んだとしても
、
あなたが思い描いているようなハッピーな結果が訪れる確証はありません。
それでも、彼を選ぶ覚悟はあるでしょうか。
非常に難しい決断だと思いますが、
あなたにとって、
なにが大事なのか明確にする事、
そして、
自分が下した決断に責任を持つ事、
が、今できる最善の方法かと思います。