不況と言われている時代に会社をクビになることは決して他人事ではありません。しかし、会社をクビになれば新たな仕事を探さなければなりませんし、次の仕事が見付かるまでの生活の不安も付いて回ります。
また、会社をクビになったことで自分には価値が無いように思えて悲しくなったり、自分の力の無さに絶望したり、簡単に自分を切り捨てた会社に対して憤りを感じたりもするでしょう。
人間は何かを経験をすることで新たなものを学ぶことが出来ます。そのため、会社をクビになるということはマイナスなことばかりが自分の身に振りかかるようにも思えますが、実は会社をクビになっても得られるものはあるのです。
それでは、会社をクビになった時、どのようなものを得られるのでしょうか？
今回は、会社をクビになったからこそわかることについてお話します。
これまでの自分を冷静に振り返るチャンス！ 自分にとって向いているものがわかる
会社をクビになれば、自分の生活の中から会社という存在が消えます。
会社に勤めている間は、仕事に追われる毎日を過ごし、帰宅後や休日も家事などで忙しい日々を送っていると、目の前にある物事を片付けることで手一杯になってしまいます。
けれども、会社という存在がなくなれば、会社に行かない生活が始まります。クビになった後には、新しい職探しなども行わなければなりませんが、会社に勤めていた頃よりも時間に余裕が出来ます。
時間に余裕が出来れば、心にもゆとりが生まれます。そのため、自分自身ともゆっくり向き合うことが出来るようになります。自分と向き合い、心の声に耳を傾ければ自分の本心が見えてきます。
また、自分の気持ちとゆっくりと向き合うことで、それまでの仕事についても冷静に振り返れるので、自分にとって向いている仕事も見えてくるのです。
クビを機に始めてみよう！ 本当にやりたいことに挑戦できる
クビになると、それまでの仕事から離れなければいけません。仕事から離れれば収入は無くなってしまいますから、新たな仕事を探し、再び働かなければ生活していけません。しかし、この仕事探しがポイントです。
これまでの会社をクビになったことで、新しい仕事を始めなければいけないという状況を上手く活用すれば、満足のいく新しい人生を送れるのです。どうせ新しい仕事に就かなければいけないのならば、自分の挑戦してみたい仕事に挑戦することだって出来るのです。
挑戦してみたかったことに挑戦すると、自分の心の中に力が湧いてきます。そして、新しい仕事で頑張って、成功を得られる道へと繋がるのです。
クビになった理由から学ぶ！ 自分の欠点と今後の対処法
クビになるということは、何らかの理由があります。会社の都合で人件費削減のためにクビになる場合は、なぜクビになったのかという細かな理由を教えてもらえない場合もありますが、自分に非があり、それが原因でクビになった場合にはクビになった理由を教えてもらえることもあります。
クビになった理由を伝えられると、自分の駄目な部分ばかりピックアップされるようで精神的に堪えるかもしれません。けれども、自分が知っている自分のダメなところと、他人から見た時にダメだと感じる部分は違うことだってあります。
そのため、クビになった理由から自分の欠点を知ることが出来ます。そして、欠点を学べば今後の生活や新しい仕事でどのようにしていけばいいのかという対処法も見付かります。
辛い思いも糧になる！ 痛みを知ったからこそ人の気持ちを理解できる
人は何かを経験することによって、人の気持ちに寄り添うことが出来ます。誰かが苦しんでいる時、その人の話を聞いて『可哀相に』と同情することは容易いことです。しかし、その人の本当の痛みを理解することは、誰にでも出来ることではありません。
クビになるといくつもの感情が溢れます。辛さ、苦しさ、怒り、悲しみなどの感情はマイナスの感情ですが、こうした感情は他人が同じように苦しんでいる時の感情を理解するのに役立ちます。
ですから、クビになって辛い経験をしたことによって、人として深みのある人間に成長できるのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか？
一見、会社をクビになるとマイナスなことが多いように思えますが、会社をクビになったからこそ学べるものもあるのです。クビになった経験を活かし、新たな自分を見付けたり、自分のレベルアップを図れるのです。
また、辛い経験をしたからこそ人の痛みに寄り添うことも出来るようになります。会社をクビになったことを、自分が社会にとっていらない人間だという通告と捉えなくてもいいのです。