『スピリチュアルヒーリング』は「霊的エネルギーによる治療法」と訳すことができます。
さて、あなたはどうお感じになりますか?
目に見えない力と接した時、ある人は「神秘的」と肯定的に表現し、ある人は「不思議」という言葉でニュアンスを伝え、またそれとは反対に「いかがわしい」と拒絶反応を示す人もいるでしょう。
驚異的なスピードで科学が発達し、こんなにも豊かな物質文明を築き上げてきた現代人ですから、後者のような反応が見られるのも当然です。
かつて死の病と恐れられていた数々の病気でさえ、現在では早期発見早期治療が可能になってきましたが、しかしその画期的に進化した現代医療や歴史の長い東洋療法をもってしても治せない病気というものも、現実にはまだまだたくさんあります。
そこで今回は、心霊治療とも呼ぶスピリチュアルヒーリングについて、ヒーリングの方法や効果、注意点についても触れてお話ししていきます。
スピリチュアルヒーリングとは?
「治癒」には多くの異なる方法があります。
医学的な治療、東洋療法による治療、ホメオパシーなどの自然療法による治癒など。実際にはもっとたくさんの方法がありますが、それらをもってしても治癒しきれない病があります。
スピリチュアルヒーリングは、発達した現代医学とも深い歴史を持つ東洋療法とも違う『心霊治療』とも呼ばれる治療法で、その名の通り「霊的あるいは精神的(スピリチュアル)」なエネルギーを使って治癒していきます。
薬や鍼、お灸、アロマなど目に見える何かを用いることはないため、一般的には、にわかに信じがたいと酷評されることもあります。
しかし実際には、大変古い時代からこうした神秘的な治癒法や不思議な治癒法は存在していましたが、文明が進化し科学が発展を遂げていく中、スピリチュアルヒーリングは迷信的とか呪術的などといった烙印とともに非難を浴び、最終的には追放されてしまうという歴史を持っています。
しかし長い年月を経て現在では、スピリチュアルという言葉は広く知られるようになり、時代はまたそうした神秘的な事象や物事を求めているかのようです。
それは「唯物主義」であった人間が、その間違いに気づいたからとも、「科学至上主義」が限界を迎えたからともいわれています。
治療エネルギー
ヒーリングに使用される『治療エネルギー』は、非常に大切な概念です。
そもそも人間は「肉体=物質的領域」と「霊体、精神、霊=霊的領域」の2つの身体から構成されていて、その領域をまたぎ生きています。
この2つの領域に何らかの調和の乱れが生じると、それが不調となり病気へつながっていきます。
スピリチュアルヒーリングは、不均衡を起こしている患者の異常な部分にアプローチし、バランスの回復を促し病気を治します。その際、用いられるのが「治療エネルギー」です。
では、なぜ、バランスを崩すのか?
その一因となっているのが、不自然な生活です。
そもそも人間には「ホメオスタシス(生体恒常性)・自然治癒力・免疫システム」という生体維持システムが備わっています。これは神からのギフトともいえます。
しかし、現代人の生活は、不自然な食品を口にしたり、働きすぎて身体を酷使していたりと、自然とは程遠い生活を送っています。
それにより、せっかくの生体維持システムが正常に働かず、ひいてはそのことが病気あるいは未病といった状態を引き起こしてしまうのです。
治療エネルギーの種類
治療エネルギーには
- 『霊(スピリット)エネルギー』
- 『霊体(サイキック)エネルギー』
- 『肉体(マグネティック)エネルギー』
の3種類があります。
霊的純度(ヒーラーから受け手へ送られる霊的エネルギー)は、上に挙げた順に下がっていくので、一番効果が高いのは「霊的エネルギー」になります。また、上位の治療エネルギーは、下位の領域へも届きます。
しかし、「霊エネルギー」は、肉体を持った地上の人間が創造できるものではなく、純然たる霊的存在(霊界人=スピリット)のみがそれを可能としています。
その存在は、霊医(スピリットドクター)と名付けられ、地上のヒーラーを通して受け手である患者を癒しているのです。
※スピリットドクターについて、もう少し詳細を知りたい方は、こちらをぜひ読んで下さい。 >> スピリットヒーリングの主役『霊医(スピリットドクター)』とは?
スピリチュアルヒーリングにおける健康と病気
実は、私たちは「肉体と霊体の調和」が保たれているとき、霊的エネルギーを無意識に取り入れ、身体で循環させ、自らを活性させることができます。これが「健康である状態」です。
「病気」は、肉体的エネルギーまたは霊的エネルギーの欠乏や消耗により、循環がスムーズではなくなった状態をさします。
私たちは、体の具合が悪くなって初めて「病気」という言葉を使いますが、本来はこの「肉体と霊体の調和」そのバランスが崩れた状態のことなのです。
スピリチュアルヒーリングにおける治療とは、まさに「肉体と霊体の調和」を取り戻し、全身のバランスを整えることなのです。
スピリチュアルヒーリングの治療の可能性
一般的な医療は、薬物や手術によって直接的に肉体にアプローチするため、結果は出やすく、そしてその効果の有無もわかりやすいものです。
これは、医療者の経験や技術などにもよりますが、患者の受容や体力にもよります。
スピリチュアルヒーリングのような「生体エネルギー療法」では、特に患者側の受容能力の見極めによって治療エネルギーを選ぶことになるため、同じヒーラーが行った治療でも、その効果は患者によってより大きく個人差が生じます。
結果について、どのような形で、どの程度まで現れるかは、誰にも分からないということになります。
したがって、「どんな病気も完全に治すことができる」などという謳い文句でヒーリングを行う者がいれば、それは完全に「偽ヒーラー」です。
スピリチュアルヒーリングの目的
病気になってしまったら当然、肉体的完治を目指し、そこでようやく治癒となるのが普通です。
しかし、スピリチュアルヒーリングにおける治癒は、極論になりますが「病気は治ってもよし、治らなくてもよし」とされています。
人は、誰しもカルマ(業)を抱えて生きています。
そのカルマを精算することが、ある意味この世に生まれてきた目的ともいえますが、そこで病になり肉体的苦痛を経験していることを考えてみると、むしろ、スピリチュアル的見地からいえば、肉体の癒しにはあまり意味を見いだせないのです。
もっと高次元の「魂の癒し、霊的な癒しをもたらす」という究極の目的が、スピリチュアルヒーリングにはあるからなのです。
気を付けてほしいこと
悲しいことに、世の中には営利目的や私利私欲にはしった「偽ヒーラー」が多く存在しています。
時折ニュースになることもあり、事件化することもあるほどです。
どう考えても法外な報酬や金品を要求したり、誇大広告で病気の人の心の隙をついてくるやり口に少しでも引っかかったり疑問に思ったら、決して関わらないように気を付けましょう。
スピリチュアルヒーリングがあなたに必要な7つのタイミング
昔からスピリチュアルヒーリングはおこなわれてきましたが、「嘘っぽい」「迷信だ」という否定的な意見もありました。
しかし、最近では、スピリチュアルヒーリングが再び、脚光を浴びはじめています。
それはなぜでしょうか?
科学だけでは証明できないことが、スピリチュアルヒーリングによって起きているためです。
それでは、どんなときに、スピリチュアルヒーリングが必要になってくるのでしょうか?
精神的に助けが必要なとき
うつ症状、引きこもりなど、社会からの疎外感を感じてしまっているときに、スピリチュアルヒーリングがサポートになります。
「なぜ、自分はこんな風になってしまったのだろう」
そう自分を責めてしまいがちですが、霊的なエネルギーは、優しく包み、トゲトゲした心を癒してくれます。
心身のバランスが崩れているとき
やらなければならないことがあるのに、気持ちがついてこない。
逆に、前向きな気持ちがあるのに、体がどうしても動かない。
そんな経験はありませんか?
スピリチュアルヒーリングは、バラバラになっている霊体と肉体をつなげ、心身のバランスを調和させてくれます。
理由のわからない不安や恐怖を感じるとき
何か起こるのではないか? 起こったらどうしよう……
考えても仕方ないことに不安や恐怖を覚え、何も手につかなくなったという経験はありませんか?
不安や怖れにコントロールされてしまい、自分を見失ってしまっています。
スピリチュアルヒーリングは、自分でも気づいていないトラウマや、心の闇の部分を浄化してくれるので、気持ちが落ち着き、安心できるようになります。
何をしてもうまくいかないとき
最近、ついてない。タイミングが悪い。
そんな風に感じることは、誰にでもあります。
そういう時こそジタバタしてしまい、かえって悪循環にはまってしまいがちです。
スピリチュアルヒーリングは、シンクロニティ(偶然の一致)により、進むべき道の道標をしてくれます。
「流れにまかせよう」
おおらかな気持ちになれますので、流れがスムーズになり、幸運を引き寄せやすくなるのです。
治りにくい病気にかかったとき
原因のわからない体調不調や、微熱が続くとき、私たちの力ではどうにもならないことが関わっているのかもしれません。
たとえば、前世での出来事が、現在の体調に影響していることもあるのです。
人間は、何度も生まれ変わってきていますので、前世でやり残したことや気にかかっていたことを、執念のように現世に持って生まれてきているのです。
でも、現世の自分は、前世での出来事を知りませんから、何が起こっているのかわからないで悩む、ということになります。
スピリチュアルヒーリングは、そういった「前世の強い念」が原因で起こっている体調不調に、とても有効なのです。
悪い念は浄化し、良い想いのみを拡大してくれます。
何回かスピリチュアルヒーリングを受けているうちに、体調不調が改善されることでしょう。
高次元からのメッセージが欲しいとき
誰にでも見守ってくれている、高次元の存在の「ガイド」が数人ついています。
スピリチュアルヒーリングをしているときに、ガイドはヒーラーを通して、今必要なメッセージを伝えてくれます。
一般的には「リーディング」と呼ばれる方法です。
リーディングができるヒーラーならば、そのメッセージを受けとり、伝えてくれるのです。
ガイドは、大切な選択をせまられているとき、危険がせまっているとき、注意すべきことなどを伝え、守ってくれます。
ガイドは、目にみえない存在のため、なかなか身近に感じにくいものですが、実際にメッセージをいただくことができると、身近に感じられ、「常に見守られている」という幸せな気持ちになれるのです。
奇跡をおこしたいとき
ガン末期など、現代医学では手の施しようがないときに、スピリチュアルヒーリングがサポートになることもあります。
手術ができない場所に脳腫瘍ができ、余命を告げられた人が、スピリチュアルヒーリングを何回か受けたことにより、奇跡的に腫瘍が小さくなった話があります。
これは人間だけではなく、動物にも効果があるそうです。
最後の救い、拠(よ)りどころを求めて、スピリチュアルヒーリングを受ける人も多くいます。
結局、スピリチュアルヒーリングは効果があるの?
スピリチュアルヒーリングの結果は、人によって差があります。
その差は、受ける側に、霊的エネルギーを受け入れる魂(スピリット)の準備ができているかどうかに、大きく影響します。
また、自分と対話し、常に魂磨きをしている人は、結果が早く出るとも言われています。
もちろん、ヒーラーの質でも結果が変わります。
本物のヒーラーは、霊的エネルギーを通すため、浄化され、クリアで元気です。
そのため、インターネットのWEBサイトなどから感じられるスッキリとした清涼感や、活力がある方かどうかを選ぶ際の基準とされることをおすすめします。
また、文章が簡潔で、わかりやすい短文にまとめられている方も良いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
スピリチュアルヒーリングは、非常に奥が深く、そのすべてをお伝えすることはできません。
しかし、これだけはお伝えしておきたいことがあります。
それは、スピリチュアルヒーリングは、肉体的苦痛を取り除くことだけが目的のものではなく、『肉体と霊体のバランスを回復させ魂を癒すこと』が何よりの目的であるということ。
スピリチュアルヒーリングを考えるとき、この一言を思い出していただければ嬉しく思います。
ただし、くれぐれも、弱った心と身体につけこむ「偽ヒーラー」にはお気を付けてください。