あなたは、ご先祖様の供養を行っていますか?
忙しくてなかなかお墓参りに行けないという人も多いのではないかと思います。
よく体調不良や事故などは、ご先祖様からのメッセージだということを耳にしますよね。
それは本当なのでしょうか?
果たして先祖供養をしないことで霊障が起きることはあるのでしょうか?
実際のところ、ご先祖様は供養をしないからといって私達に霊障をもたらすことはありません。
ただし、あなたの成長を促すために、あえて試練を与えることはあります。
例えば、いつまでも考え方が変わらなかったり、悪習慣が続いていたりすると、それを改善させるためにあらゆる手段を使って気付かせようとするのです。
この場合は、供養をしたからといって収まってくれるものではありません。
一番の供養は、あなた自身が成長することです。
そして、見守ってくれていることに感謝をすることが大切です。
感謝を伝える手段として、お墓参りに行ったり、お供え物をしたりすることが、本来あるべき先祖供養の姿だと言えるでしょう。
今回は、先祖供養にありがちな考え方のウソ・ホントを織り交ぜながら供養の仕方・方法をご紹介していきます。
遠方でもできる先祖供養の方法
先祖供養は、お墓参りに行ったり、ご縁のあるお寺でお経をあげてもらったりする方法があります。
しかし、地元から離れて暮らしている人は、なかなか難しいことかもしれません。
でも実は、遠くにいてもご先祖様の供養をすることは可能です。
その方法をご紹介しましょう。
1. 供養したいご先祖様の写真を飾る(もしくは、ご先祖様の名前を紙に書く)
いつの写真でも構いませんし、無ければ紙に名前を自筆で書きます。
位牌がある場合は、その必要はありません。
2.線香を2本ささげる
2本ささげる理由は、父方と母方のご先祖様へお供えするためです。
線香をあげると供養したいご先祖様のほか、代々のご先祖様が寄ることがあります。
3.その他縁のあるご先祖様へ線香をささげる
徐々に線香を増やして、その他縁のあるご先祖様に対してお線香をささげていきます。
その時、心の中もしくは発声で
『ご先祖様、いつも見守ってくださりありがとうございます。』
と繰り返しましょう。
これで、十分ご先祖様に気持ちは伝わります。
ご先祖様といっても、私達が知る人はほんの一握りにしか過ぎませんよね。
代々数え切れないほどのご先祖様が存在している中で、実際には会ったこともない方がほとんどです。
それでも、その方々が繋いでくれたこの命に感謝し、記憶のある限り、思い出しながら感謝をささげましょう。
供養をしないと霊障が起きるってホント?
原因不明の不調や予期せぬ事故などが続くと、ご先祖様のお墓が荒れているから、供養ができていないから、などと言われることがありますね。
供養をしないと霊障が起きるというウワサは本当なのでしょうか?
その答えは・・・・・・・ウソです。
ご先祖様は、私達の成長のために指導してくれる存在であり、決して自分達の冥福を祈ってほしいわけではありません。
供養しないからといって祟ったり、霊障をもたらしたりすることはありません。
しかし、本人が成長することを諦めたり、怠けたりすると、それを気付かせるためにあらゆる方法でメッセージを送ってくることはあります。
その際、あえて入院するような病気や事故をさせることがあるのです。
少々、荒療治ではありますが、それにより強制的にこれまでの悪しき習慣を断ち切らせます。
大きな出来事をきっかけにして、考え方や価値観が変わることがありますよね?
一見、不運に思えるので霊障かと思ってしまうかもしれませんが、この場合、サポートを得ながら困難を乗り越えたあと、必ず道は拓けるようになっています。
そうしたら、ご先祖様にサポートしてくれたことへの感謝の意味で、供養をしてあげると良いでしょう。
死んだら魂はなくなるってホント?
ご先祖様の供養をしない人の中には
『どうせ死んだら魂はなくなって何もわからなくなってしまうのだから供養する意味がない。』
と思っている人がいるようですが、それもウソです。
地上人は死んだ後の世界を見たことがないために、多くの人が死を恐れます。
しかし、肉体は死を迎えても魂は生き続けます。
人は死後、どのような経過をたどってあの世へ行くのかをご紹介しましょう。
1.死の眠りからの目覚め
人は臨終を迎える瞬間、体と魂を繋いでいる『シルバーコード』という糸が切れて、肉体から魂が離脱します。
このとき、本人に意識はほぼなく、苦しみも痛みも感じないまま死の眠りにつきます。
やがて、死の眠りから目覚めると、すでに幽体となっており、自分の亡骸を目にします。
周囲で家族や友人達が涙に暮れているのを見て、自分はここにいるのに、なぜみんな気付かないのかと戸惑うことでしょう。
そして、自分は死を迎えたのだと悟り、本当の意味で死の眠りから目覚めるのです。
2.先に他界した親族達のお迎え
死の自覚とともに、霊的視野が開けてくるようになります。
そうすると、臨終にあたって付き添ってくれていた霊たちが見えるようになってきます。
先に他界したはずの親族や兄弟たちが次々に現れて、しばし懐かしい再会を果たすことになるでしょう。
しばしの対話の後、迎えに来てくれたうちの1人が休息所に案内します。
そこで、地上の波動を脱ぎ去り、霊界に馴染むべく調整のため、また眠りにつきます。
3.今生を振り返る
休息の眠りについている間、まどろみの状態で今回生きた人生をドラマのように見て振り返ります。
自らの行為の何が良くて何が悪かったのかを査定するのです。
ここでは、言い訳やごまかしは通用せず、思い出したくないようなことも直視せねばなりません。
自分がどれだけ世のため人のために行動できたのかを振り返り、人生を反省することになります。
こうして死を受け入れ、幽界での生活が始まっていくのです。
成仏できない先祖霊がいるってホント?
「地縛霊」という言葉を聞いたことはありますか?
亡くなったあとも、この世への執着が強すぎて成仏できず、地上近くを漂う霊のことを「地縛霊」と言います。
先祖の中にも、成仏できない霊がいるというウワサは本当なのでしょうか?
これは、ホントです。
前述の死後の流れのうち、頑なに死を受け入れない人は、いつまでたっても霊界へ行くことができません。
また、精神的な成長を拒み、物質世界での欲求を満たすことだけを考えるような人は、同じような地上人に取り憑いて、その体験を味わおうとします。
それが幻でしかないことに気付かない限り、成仏できません。
このような霊たちには、救済のための供養、救済が必要になりますが、これは私達子孫の役割ではありません。
これは、さらに上のご先祖様方の役目になっています。
子孫の成長を促し、また救いの手を差し伸べるのは、いつも上のご先祖様です。
しかし、私達地上人にできることもあります。
夢枕に立ったご先祖様が何かを訴えかけてきたり、霊媒を通して恨みやつらみを語ってきたりした場合です。
例えば、供物や新しい墓の注文をつけてくるようなとき、むやみにそれを聞いては霊のためにはなりません。
愛の念を持って
『ここはあなたのいるべき場所ではありません。向上の道へお進みください。』
と願ってあげましょう。
これが、私達が地縛霊となったご先祖様にしてあげられることです。
しかし、このような先祖霊が必ずいるわけではない、ということは覚えておいてくださいね。
先祖供養とは「感謝の気持ちを伝えること」
本当の意味での先祖供養とは、ただ形式的にお墓参りをすることではありません。
霊界にいるご先祖様は、私達子孫をいつもサポートしてくれていますから、何を考えているかもお見通しです。
あなたが感謝の思いをもって語りかければ、その声は届きます。
私達が眠っている間、とくに丑三つ時と言われる午前2時前後は一番霊界とつながりやすいときです。
なぜか眠れないとき、何かがうるさく感じるときは、ご先祖様があなたに何かを訴えているのかもしれません。
そんなときは、自分の現在の行いを見つめ直してみてください。
もし伝えたいことがあれば、眠りにつく前にメッセージを唱えてみてください。
もしかしたら、夢の中でヒントをくれるかもしれません。
まとめ
先祖供養と聞くと、お墓を掃除してお供えものをする、というイメージが強いですよね?
もちろん、それも大切なことですが、一番の供養は私達「子孫の魂の成長」です。
ご先祖様はあえて試練を与えることもありますが、同時にそれを乗り越えられるようにサポートもしてくれます。
ふと気になったら、ご先祖様の墓前で感謝の気持ちを伝えてみてくださいね。