働くことは、人生において大きな意味を持っています。働くことは対価として生きていくための収入を得るためだけの存在だと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、働く中で素敵な仲間と出会ったり、人として成長するための教訓を得たりすることだってあります。
けれども、その会社で働くことによって、心や体が疲れきってしまうようなことが起こる場合もあります。就職・離職・転職などは人生を左右する問題でもありますから、慎重に考えたいものですが、『もうこの会社を辞めたい』と思うことだってあるでしょう。
しかし、辞めたいという気持ちにまかせて会社を辞めたことで、後から悔やむこともあることは覚えておきたいところです。それでは、会社を辞めたいと思った時には、どうしたらいいのでしょうか。
そこで今回は、会社を辞めたいと思った時に、判断を誤らないための方法についてお話したいと思います。
疲れた頭は上手に回らない！ 少し休んでみるという選択肢
疲れている時には、何かを考えるのにも普段以上に力が必要になります。また、疲れていると正しい判断が出来なくなってしまうこともあります。
ですから、疲れている時に重要なことを決めるのは避けた方がいいでしょう。
そして、疲れている時に何かを決める場合、もう一つ危険性があります。それは、疲れのあまり、だんだんとどうでもよくなってしまうことです。
会社をやめるかどうかは人生や生活に大きく影響する選択ですが、そうした選択をする際に『もう、どうでもいいや』と会社をやめたいという気持ちにまかせて決めてしまうと後で悔やむこともあります。
このように、疲れている時に重要な決断をすることは危険も伴いますから、そうした場合には少し休んでから考えるようにしましょう。
自分の心と向き合い、どうして辞めたいのかという理由をはっきりとさせる
忙しさに追われていたり、嫌な気分で毎日仕事に向かっていたりすると、自分の気持ちの奥にあるものが見えなくなってしまいます。
会社を辞めたいということは、必ず辞めたいと思うようになったきっかけや理由があります。その理由やきっかけは、決断をする際の重要な判断材料になりますから、会社を辞めたいと思ったら、どうして自分は会社を辞めたいのかをはっきりとさせましょう。
そして、自分の心と向き合って、辞めたいとおもったきっかけや理由が見付かったら、それが本当に会社を辞めるに値する理由なのかどうかを考えてみましょう。
会社を辞めた後のことや辞める時期についても考える
人は働くことで収入を得て、その収入で暮らしています。会社を辞めるということは、今得ている収入は得られなくなるということです。
働いているうちから将来的に何かあった時のための貯蓄をしているのならば、会社を辞めて、すぐに次の仕事が見付からなくても暮らしていけますが、十分な貯蓄もなく、次の仕事もすぐに見付からないような状態で会社を辞めるのは危険です。
会社を辞めたいという気持ちに従うことも大切かも知れませんが、会社を辞めた後のことを考えてから動くことも必要です。また、会社によっては『辞めたい』と申し出ても、余程の理由でない限り、すぐに辞めることが出来ない場合もあります。
ですから、会社を辞めたいという思いを行動に移す前には、自分の会社では辞める時にいつ頃申し出なければいけないのか等も調べるようにしましょう。
一人で考え続けるのではなく。誰かに相談してみよう
会社を辞めるかどうかというのは大きな悩みごとであり、人生における大きな転機です。
女性には何か悩みを抱えた時に誰かに相談したり、自分の思いを話したりされる方も多いですが、男性には一人で抱え込まれる方も多いです。一人でじっくりと自分と向き合い、今後どうするべきかと考えるのもいいかもしれませんが、一人では考えが偏ってしまったり、自分だけで最終的な結論を出せないこともあります。
誰かに相談したり、自分と同じような状況に遭遇したら他の人ならどうするか、という意見を聞くことは恥ずかしいことではありません。他者の話を聞くことで新たな考えが見付かることだってありますし、自分の気持ちを後押しするような勇気を貰えることだってあります。
また、会社を辞めた経験のある方に相談をすれば、会社を辞めた後の話なども聞けるので、実際に会社を辞めたらどうなるかというイメージをしやすくなります。
誰かに相談するのは、知り合いでなくても構いません。市区町村で転職についての相談窓口を設けている場合もありますから、そうしたところで専門家の意見を聞きながら考えるのも一つの方法です。