近頃、『考える力』というものが話題になっています。
思考力は人間が持ち合せている能力ですが、思考力をあまり使っていないと衰えてしまいます。
思考力が衰えると、自分で考えることが出来なくなって、優柔不断になったり、マニュアルにはない状況に陥った際に、上手く対処することが出来なくなります。考える力というものは、普段の生活でも仕事でも大切なものなのです。
考える力を衰えさせないためには、考えることを習慣化することが大切です。
しかし、考える力を身に付けるために、どのような努力をしたら良いのか想像がつかないかもしれません。
考える力をつけるためには、どのようなことを行えば良いのでしょうか?
そこで今回は、考える力を高めるための方法をお伝えします。
予定や日記など紙に書くことを習慣にしよう
パソコン、タブレット、スマホなどの電子機器が普及した現在では、スケジュール管理もデジタルに頼ることが多くなりました。例えばスマホのアプリを使ってスケジュールを管理していると、スマホが自分の予定を早めに教えてくれたりするので、デジタルを上手く利用しているとスケジュール管理が非常に楽になります。
しかし、考える力をつけるためには、紙などに書くことが大切です。何故かというと、紙に書けば書いている最中にも予定の再確認をしやすく、視覚的に物事を捉えられるからです。
また、一日を振り返りながら日記を書くことも効果的です。日記を書けば、書いている最中の再確認だけでなく、後日改めて読んだ時に「この時は○○と感じたけど、今思うと○○だなあ」と過去を振り返りながら考えることも出来ます。
日記や予定を書くだけでなく、何かについて考える時に頭の中で考えるだけでなく、紙に書き出しながら考えるのも、問題点を見付けやすくなったり、論理だてて考えやすくなるのでおすすめです。
疑問を持ったらそのままにしない!答えを探そう
読書をしている時、あるいはニュースを見ている時に知らない言葉に出会うことがあります。こうした時、みなさんはどうしていますか。わからない言葉をわからないままにしてしまうこともあるでしょう。
しかし、それでは考える力がつきません。誰かに聞いたり、調べたりして、疑問を解決すれば知識が増えるだけでなく、考える力を高める訓練にもなります。疑問を持ったら、そのままにせず、答えを探すことが大切なのです。
疑問を解決する過程では、それがどのようなことなのかを考え続けますから、考えることに慣れることが出来ます。ですから、疑問を持ったら答えを探すことを習慣にしていれば、自然と考える力も高まるのです。
何かを感じたら、そう感じた理由を探そう
日々の生活の中では感情が揺さぶられることが多くあります。映画やドラマを見て感動し、涙を浮かべることもあるでしょう。誰かに憤りを感じて怒れてくることもあるでしょう。
こうした感情の動きは自然なことです。しかし、考える力をつけるためには「どうしてそう感じたのか」という感情の理由を探すことが必要です。
例えば、街中で知らない人の姿を見て腹が立ったとします。怒りを抱え続けるのは気分がよくありませんが、まずは、なぜその人に腹が経ったのか考えてみましょう。空き缶をゴミ箱に捨てず、そこら辺に放置した人の姿を見て腹が立ったのならば、それはその人のモラルのなさや環境や人への配慮のなさがあなたの怒りの根本的な理由となります。
ただ自分の感情の動きを感じ取るだけでなく、感情が動いた理由を探ることは考える力を高めてくれます。
誰かと積極的に意見交換をしよう
考えるという行為は一人で行うものであるイメージが強いです。しかし、考える力をつけるためには、一人で考えるだけではなく、誰かと交流するのも効果的な方法です。一人で考えていると、集中して深くまで思考を巡らせることは出来ますが、自分の考え方にしか触れられません。
しかし、誰かと意見交換をすれば、自分の意見を話すことで思考を使いますし、他の人の考え方に触れることだって出来ます。自分とは異なる考え方に異論を唱えたくなることもあるかもしれませんが、誰かと意見交換をすると他の考え方を学ぶことだって出来るのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
考える力を高めるためには、ただ考えるだけでなく、考えるための工夫が必要です。思考を紙に書くなどして視覚的に捉えれば自分の考えを客観的に捉える事が出来ます。
また、疑問を解決することは考えることと直結していますので、疑問をそのままにしないことも大切なことです。そして、自分だけで何かを考えるのも効果的ではありますが、誰かと意見交換をすれば他人の考えに触れることが出来るので、そこから新たな考え方を学ぶことも出来るのです。