休日にリフレッシュしても疲れが取れないと悩んでいませんか?
女性活躍推進法が成立し、女性活躍の場はますます広がりました。
今は結婚、出産後もフルタイムで働く女性も多くいます。
しかしながら責任が増える分、肉体的・精神的負担も比例して増えていきます。
事実、OLさんの多くが寝ても疲れが取れない、体がだるいなどの悩みを抱えています。
しかし、体のだるさは、原因を知り、適切に対処することで解消できます。
手軽に解消できるものから専門家の意見が必要なものまで考えうる原因をご紹介しますので、自分の症状と照らし合わせてみてください。
寝てもなかなかとれない疲れの解消法は、恋も仕事も趣味も全て楽しみたいOLさん必見です!
体がだるい!疲れのサインはどんな症状?
『今日はなんか体がだるいなぁ・・・。』と思うこと、ありませんか?
それは、体がSOSを発している証拠です。
初期症状が出ているうちに早めのケアをしてあげることが大切です。
しかし、体がだるいって具体的にどんな症状なのでしょうか?
体がだるいと感じる疲れのサインにはこんなものがあります。
- 寝ても疲れが取れない動きたくない
- 肩が凝る
- 頭痛がする
- 腰が痛い
- 動きたくない
- イライラする
- 微熱がある
- 食欲がない
初期症状を放っておくとさらに悪化してしまうこともありますので、注意が必要です。
また、中には重大な病が隠されている場合もあります。
『いつものことだし大したことない。』なんて思わずに、自分の体を見つめてあげましょう。
ホルモンバランスによっても体調は異なり、女性の体は自分が思うよりもデリケートにできています。
なぜ、体がだるくなるのか、次の章で原因を探ってみましょう。
体がだるくなる原因
なぜ体がだるいと感じるのか、原因を調べたことはありますか?
だるさを解消するには、何が原因になっているかをまず突き止めなければなりません。
だるさの原因として考えられるものを挙げてみますので、当てはまるものがあるか確認してみてください。
1.睡眠不足
ホルモンの分泌を促し組織の修復をしてくれるのが睡眠です。
寝ても疲れが取れないのは、睡眠不足であることが考えられます。
体と心の疲れがリセットしきれず、翌日に残ってしまっている可能性が高いです。
また、睡眠時間は長くとっていても睡眠の質がよくなければ疲れはとれません。
リラックスできるようアロマを炊いたり、就寝前は間接照明に切り替えたりするなどして質のよい睡眠を確保しましょう。
2.栄養不足
食べ物は私たち人間の活力の源です。
そんな大切な食事がバランスよく取れていないと、栄養不足状態になってしまうことがあります。
3食しっかり食べ、カロリーはたくさん取っていても栄養失調になることがあります。
これを『新型栄養失調』といい、栄養不足で体力が低下してしまうことがあるのです。
外食やインスタント食が多い人は、ビタミンや良質なたんぱく質が取れるように意識して食事をとりましょう。
3.PC仕事による目の疲れ
現代病であるドライアイの症状に悩む女性が多いように、現代人は目を酷使しています。
PCでの作業はもちろんのこと、毎日使うスマホやタブレットでも目に多くの負担がかかっています。
目が疲れると視力が低下するだけでなく頭痛を発症したり、前傾姿勢になることで体にも負担がかかったりします。
これが慢性的な体のだるさを引き起こすのです。
PC操作を伴う仕事では、必ず1時間に1回は休憩を入れる、遠くを見るようにするなどの対策を取りましょう。
その他寝る前のスマホ操作を控える、ホットアイマスクで目の疲れを癒すなどして目の緊張を和らげてあげるとよいでしょう。
4.血流が悪い
年齢を重ねるにつれ、代謝は落ちていきます。
さらに乱れた食生活を送ることで血の巡りはどんどん悪くなっていきます。
血の巡りが悪くなると体が必要とする酸素や栄養素が適正に運搬されず、疲労物質がたまります。
疲労物質がたまることで体がだるいと感じるようになります。
血液の循環が悪くなる高脂血症にならないよう高いカロリーな食事は避け、適度な運動を心がけましょう。
5.運動不足
激しい運動をすると急激に疲労がたまりますが、疲れるからといって運動をしないと慢性的な運動不足に陥ってしまいます。
運動不足になると代謝が下がり、エネルギー不足を起こします。
エネルギーが不足すると老廃物を排出する力が衰え、疲労の原因となる乳酸を分解できなくなってしまうのです。
血液の循環にもつながりますが、循環が悪いと乳酸がなかなか減らないため体がだるい状態が続きます。
激しい運動は疲労をためてしまいますが、ウォーキングなどの有酸素運動は体に負担をかけずに老廃物を燃焼してくれるのでオススメです。
6.過度な運動
運動不足でも体はだるくなりますが、普段運動慣れしていない人が過度な運動をした場合も、急激に疲労がたまり、体がだるくなります。
その原因は、運動によってブドウ糖が分解され、乳酸が作られることにあります。乳酸は疲労物質ともよばれ、乳酸がたまりすぎるとだるさを感じるようになるのです。
また、血流が悪いと乳酸がなかなか減らず、疲れが抜けにくいようです。
ですから、普段運動する習慣のない人はいきなり激しい運動はせずに、有酸素運動から徐々に負荷をかけていくと良いでしょう。
7.ストレス
ストレスは人生のスパイスともいわれ、ストレスが全くなくても張り合いがなくなるため、多少のストレスは必要だといわれています。
しかしながら、仕事や人間関係などでストレスにさらされ続けると、自律神経が乱れがちになってしまい、体に不調が起こります。
体のだるさを感じたり、朝起きられなくなったり、ひどい場合はうつ病に発展してしまうこともあります。
人生には困難がつきものですが、相談できる人や助けを求められる人がいれば、心の病は回避できる可能性が高いといわれています。
いざという時のためにも、相談できる相手を1人は見つけておくと良いかもしれませんね。
8.更年期障害
女性は生理周期によって体調の変化が起こります。
閉経に差し掛かる45歳~55歳までが、更年期障害が起きやすい年代とされています。
更年期障害の症状としては、体のだるさやイライラ、ほてりなどが挙げられますが、これは女性ホルモン、エストロゲンが減少することによるものです。
最近では、20代、30代の若い世代でも若年性更年期障害が発症するケースもあるそうです。
生理不順に悩んでいる女性は、一度、婦人科にかかったほうがよいかもしれません。
9.夏バテ
蒸し暑い日本の夏は体温調節が難しく、夏バテによっても体がだるいと感じます。
夏に汗をかいて脱水になると体がだるくなりますし、エアコンによる冷やしすぎも倦怠感を引き起こします。
体が冷えすぎると、暑い外に出てもうまく発汗できなくなってしまうことがあります。
激しい気温差によって自律神経も乱れてしまいますので、エアコンの温度に注意して水分をしっかりとるようにしましょう。
また、夏バテで食欲がなくなる人も多いので、栄養価の高い食事をとるように心がけてください。
体がだるいのは、生理周期が関係している!
とくに理由が見当たらないという女性は、その体のだるさはもしかしたら生理周期に関係しているかもしれません。
まず、生理になると体中の血液が子宮に集中するため体がだるいと感じるようになります。
月経前症候群(PMS)に悩まされる女性も多いと思いますが、生理前後は心身ともに不安定になり眠気やだるさを感じます。
そして、この体のだるさを感じるのは生理のときだけではありません。
生理と生理の間にくる排卵日も、体がだるいと感じる女性は多いようです。
排卵とは卵巣で卵胞が育ち、卵子となって卵巣から飛び出すこといいます。
そこで妊娠が成立すると生理はきませんが、妊娠が成立しない場合にはまた次の環境を整えなければなりません。
受精卵が着床できるよう子宮内膜を定期的に新しくすることが生理です。
この繰り返しのサイクルで女性の基礎体温は2層に変化し、分泌されるホルモンも変化しています。
この変化が体の不調をもたらすことがあるのです。
女性の体はデリケートにできていますから、少しのストレスが加わっただけでもホルモンバランスが崩れてしまうことがあります。
それにより若年性更年期障害を引き起こし、体のだるさが増してしまうことも考えられます。
生理期間と排卵期間に体の不調が起きてしまう人は、1ヶ月の約半分くらいが不調ということになってしまいますね。
仕事を抱えた女性にはとても辛いものです。
ホルモンバランスを整えることでこれらの不調は整い、体のだるさも解消します。
ホルモンに良いとされる豆乳や納豆などの大豆製品をとったりストレスを溜めないようにしたりして、バランスを整えましょう。
思わぬ病気が隠されている場合も!?
食事にも気をつけていて運動もしているのに体がだるい症状が消えない場合、思わぬ病気が隠されていることもあります。
体のだるさ以外の症状にも着目してみてください。
例えば、生理周期が乱れている、不正出血があるなどの自覚症状がある場合は注意が必要です。
子宮内膜症、子宮筋腫、子宮内膜ポリープなど婦人科系の病気が隠れているかもしれません。
また、体のだるさのほかに体重減少や体重増加、発汗が激しい場合は、甲状腺の病気も考えられます。バセドウ病や橋本病など、甲状腺の病を患う女性も増えてきています。
訴える症状として一番多いのが『体がだるい』ことですから、自分の体の変化を観察することはとても大切なのです。
その他、低血圧や貧血などでも体のだるさを感じるほか、発熱やほかの病に伴って体のだるさが発現することがあります。
重篤な病につながるケースも否定できませんので、原因がどこにあるかを正確にとらえておくようにしましょう。
体がだるいほかにも自覚症状がある場合は、必ず専門医を受診してください。
病になるのは体だけではない
隠された病とは、体だけではありません。気づきづらいのは、心の病です。
例えば、体がだるいほかにも、胃痛の自覚症状があったとします。その場合は、内科か胃腸科を受診しますよね?
確かに胃の痛みはあるのに、胃カメラ検査をしてみても何の異常も見られないことがあるのです。
これは、ストレスからくる心身症であり、体の疾患ではありません。
その他、頭痛、腰痛や足の痛みまで、ストレスが体の不調となって出現することがあります。
検査をしても異常がみられない場合は、本人に自覚がなくても、フィジカル面ではなくメンタル面で治療を要するケースがあります。
この場合、色々な検査をしてもどこにも異常が見られず、最終的にメンタルクリニックを訪れたという患者さんが多いようです。
リンパ線が腫れたり、熱が出たり、一見風邪を疑う症状でも、うつ病の一種であると考えられることがあります。
原因不明の体のだるさが6ヶ月以上続き、仕事や日常生活に支障がある場合『慢性疲労症候群』と診断される場合があります。
ストレスが積もると自律神経が乱され、交感神経と副交感神経、つまり、活動とリラックスのスイッチがうまく機能しなくなってしまうのです。
そうなると不眠や疲労につながり、体がだるくなってさまざまな不調をもたらします。
ストレスフルな社会ではありますが、その中でも生きがいや楽しみを見つけて発散する努力が必要であるといえるでしょう。
体のだるさを解消する方法
体がだるい症状が病からくるものであれば専門医による治療が必要ですが、生活習慣からくるものであれば自分で解消することができます。
体のだるさだけでなく、ストレス解消にも効果があります。
体のだるさを解消するオススメの方法をご紹介しましょう。
1.アロマを炊く
アロマオイルはリラックス効果があり、気分を落ち着かせたり、副交感神経を優位にさせたりする効果があります。
中でもラベンダーの香りは万能で、とくに入眠効果がよく発揮されますから良質な睡眠をとることができます。
自分の好きな香りを見つけてリフレッシュしましょう。
2.入浴する
忙しいOLさんはシャワーで済ませてしまう人も多いのではないでしょうか。
しかし、質の良い眠りを得るためにも入浴は大切です。
一度体が温まってから、体温が下がり始めたときが一番眠りに落ちやすいといわれています。
好きな入浴剤を入れてしっかり1日の疲れを取りましょう。
3.足ツボマッサージをする
足の裏には、反射区といわれるツボが36個存在しています。
痛いところを押し続けるのは辛いものですが、短時間のマッサージでも効果があるといわれています。
足ツボマッサージをすると、嘘みたいに体がスッキリすることがありますから、騙されたと思ってやってみてください。
4.ストレッチポールで背中をほぐす
医療現場でも使われているストレッチポールとは、細長い円柱型のポールです。
ストレッチポールの上に寝転がるだけで、背骨の緊張が解け、肩こりや腰痛が緩和されます。
背骨には大切な神経が集中していますから、歪みをとることで体の不調が整います。
5.適度な運動をする
運動慣れしていない人がいきなり激しい運動をすると筋肉を疲労させてしまいますが、適度な運動は必要です。
有酸素運動なら、筋肉に負担をかけることなく脂肪を燃焼させ代謝を上げてくれます。
ウォーキングやスイミング、軽いジョギングがオススメです。
6.バランスのよい食事を心がける
働く女性は仕事の付き合いやプライベートでも忙しく、不規則な食事になりがちです。
脂っこい食事を避け、ビタミンや良質なたんぱく質をとって資本となる体を整えることが大切です。
栄養バランスが整えば、体が疲れにくくなるだけでなく、お肌の調子もよくなります。
7.十分な睡眠をとる
睡眠不足だと体がだるくなるだけでなく、ストレスもたまりやすくなってしまいます。
睡眠で体を休めることも大切ですが、脳を休めることもとても大切なのです。
忙しいときこそ、早めに就寝するように心がけましょう。寝る数時間前から間接照明に切り替えておくと、寝る準備が整いやすいです。
8.市販サプリをとる
体に必要な栄養素は食物から直接摂取するのが理想的ですが、食事だけ摂取するのが難しいという人は市販サプリをサポート的に使ってみてはいかがでしょうか?
栄養素の中でも、ビタミンBは、糖質をエネルギーに変えるはたらきがあるといわれていますので、おすすめです。
ビタミンB1は体に吸収されにくく、疲労回復を促してくれる特徴がありますよ。
9.病院を受診する
体のだるさが自力で解消されない場合、悪化・持続する場合は、一度専門医を受診したほうが良いかもしれません。
見た目ではわからない病が隠れている可能性もあります。
体のだるさのほかにどんな症状が出ているか、慎重に観察しておきましょう。
まとめ
女性の活躍がめまぐるしい現代では、管理職となって責任ある職務を任されている人も少なくありません。
少しくらい無理をしても大丈夫だと思っても、女性の体は自分で思うよりも繊細にできています。
1ヶ月のうちの約半分、生理周期による影響があるなんて、女性は大変ですよね。
その中でも社会的に重要な役を担う女性の負担は増えています。
体がだるいと感じる原因はどこにあるのかを把握して適切に解消し、健やかでストレスフリーなOL生活を楽しみましょう。