セラピーには様々な種類があります。
体を癒すものもあれば、心を癒すものもあります。
心のセラピーと聞くと、心療内科や精神科の受診をイメージされる方もいらっしゃるかもしれません。
これらも一種のセラピーではありますが、心のセラピーは、うつ病など心に何かしらの問題を抱えている場合のみ効果を発揮するわけではありません。健康な状態でも、セラピーを受けることで、今後の人生に役立つことを学んだり気付けるのです。
そこで今回は、数あるセラピーの中でもヒプノセラピーに焦点を当て、ヒプノセラピーがどのようなものなのかについてお伝えします。
ヒプノセラピーってどんなもの?
ヒプノセラピーとは、最新の心理療法の一つで、催眠療法です。ヒプノセラピーは、アメリカでは既に一般的な心理療法として利用されています。
ヒプノセラピーは、人間の催眠状態を利用し、普段はわからない潜在意識の中に注意を向ける心理療法です。
例えば、カウンセリングも心理療法ですが、カウンセリングでは、受診者はカウンセラーに話を聞いてもらいます。この時、カウンセラーは受診者の話に耳を傾け、受診者が話をしているうちに自らが進むべき正しい方向に気付くように手助けをします。
ヒプノセラピーでは、通常のカウンセリングを行いながらも、催眠を通して潜在意識に働きかけます。
潜在意識ってどんなもの?
人間には自覚の出来る顕在意識と自覚の出来ない潜在意識があります。
例えば、天気予報で雨が降るという情報を耳にして、「今日は雨が降るから洗濯物は外に干さないようにしよう」と思ったとします。これは、自分の思考を自覚できているものですから顕在意識と言えます。
潜在意識は自覚のできないもので、自分の心の奥底にある意識です。この意識には、自覚できていないだけで、心の傷が含まれている場合もあります。
催眠療法ってどんなもの?
催眠状態は、眠るという文字が入っていますが、眠っている状態ではありません。
日常生活の中でも、催眠状態になることは良くあります。例えば、眠る直前の意識がぼんやりとしている時や目が覚めてから頭がすっきりとするまでの間も催眠状態です。
したがって、催眠状態とは顕在意識と潜在意識が繋がっている状態と言えます。
催眠療法ではセラピストによって催眠状態に誘導され、心と体をリラックスさせて潜在意識をアクセスしやすい状態にします。そして、潜在意識に触れ、直接働きかけることでセラピーを行います。
前世に戻って今必要なものに気付ける
催眠療法では、前世に戻ることで今の自分に必要なものに気付くことが出来ます。
人の魂は、何回も転生を繰り返しており、誰にでも前世があります。ヒプノセラピーでは、催眠状態になることで、前世へさかのぼり、前世を体験することが出来ます。
前世を体験すると、前世で得たものを知ることが出来るので、前世で得たものを今の自分に取り入れることも出来ます。そして、前世を体験すると前世の終わりを見ることもありますが、終わりを見ることで、今の人生の意味を感じ取ることも出来るのです。
子どもの頃に戻って問題点を見付けられる
ヒプノセラピーでは、催眠状態を利用して子どもの頃に戻ることも出来ます。
子どもの頃には様々な経験をしています。大人になって忘れてしまっているだけで、子どもの頃の経験や感情が潜在意識の中に大きく残り、それによって問題が生まれている場合があります。
ヒプノセラピーでは、子どもの頃に戻り、その頃の感覚や記憶を再体験し、現在の自分の視点で子どもだった頃の自分を分析することも出来ますし、傷付いている子どもの頃の自分を現在の自分が励ますことによって、自信を回復することも出来ます。
ヒプノセラピーはどんな問題に効果を発揮するの?
ヒプノセラピーは心を癒し、問題解決の手助けをします。
心の問題と聞くと、うつ病等を連想しやすいですが、ヒプノセラピーは幅広い問題に効果を発揮します。
例えば、職場や親子・夫婦、恋人、友人などの対人関係の問題や対人恐怖の改善に効果を発揮します。また、過去のトラウマの克服にも役立ちますし、未来を変えるため、自分自身を変えることにも効果を発揮します。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ヒプノセラピーは、催眠療法を用いるセラピーの一つです。
催眠状態を利用し、前世や子どもの頃に戻り、再体験をすることで問題を解決したり、自分が気付いていなかった自分自身の本当の思いを知ることが出来ます。
あなたは、あなた自身の『本当の思い』を理解できていますか?