加齢臭を含む体臭対策と同様、口臭対策もしっかりしておかないと、社会人としてのマナー、身だしなみが、だらしないと判断されても仕方がありません。自分だけは大丈夫と思わず、できるだけ毎日チェックをしたいものです。
ただ、自分では口内を清潔にしていると思っていても意外と残っているのが食べカスです。
口臭の原因は様々ですが、食べカスは毎日確実にケアしていかないと大変なことになります。
これを読み終わったら、歯磨きしたくなる人がいるかも!?
爪楊枝を使う
食べカスの口臭は腐敗臭や腐肉臭がありますが、食べカスから発生する雑菌が繁殖して臭いを発生させ、それが混ざり合って口臭になります。食べカスが元になり、口臭、歯垢、その歯垢が石のように固くなってこびりつく歯石になるのですから早期に解消しなければなりません。
食べカスがあってもそのままにしておけば、いずれ口内で発酵し、腐敗してきます。
口内温度は体温と同じ36~37度ですから、腐敗するにはちょうどよい温度です。食べカスには栄養がありますから、簡単に腐敗が始まります。
食事の後、爪楊枝などでしっかり食べカスを取り除いておくのは正解です。何よりも外食先で爪楊枝があるのは助かります。ちなみに爪楊枝は日本古来のものではなく、西洋からの伝来で『Tooth pick』といわれています。
デンタルフロスを使う
歯に関連する商品がいくつもあって、どれがどれやらわからないという方もいます。また、歯ブラシではダメなのかと思うこともあるでしょう。デンタルフロスは食べカスや歯垢を除取り除くための細い糸のことですが、使っている方も多いかもしれません。
歯ブラシでは、歯垢の50~60%程度しか取り除けないと言われていますが、デンタルフロスを使い慣れている方は食べカスと一緒に歯垢も落としてしまう方法が楽でしょう。デンタルフロスを使うことで90%程度まで歯垢を落とせるといわれていますから、口臭を気にしている方は一度使ってみるのはいかがでしょう。
食べカスがうまく取れない原因に歯並びの悪さがありますが、デンタルフロスなら細い糸でできていますから心配ありません。歯に沿って糸が入り込みますから、しっかりと使えます。
歯間ブラシを使う
時々デンタルフロスと間違えられるのが歯間ブラシです。
歯間ブラシとは名の通り、歯と歯の隙間を掃除してくれるものです。特に、歯茎と近い部分の隙間に入り込む食べカスを気持ちよくかきだしてくれます。
歯間ブラシにも種類があり、先が曲がっているタイプのものや歯の状況によってブラシの硬さが選べるので、歯茎を痛めないように選びましょう。歯間ブラシを使う時は手鏡などで歯の内側もしっかりと確認した方がよいでしょう。思わぬところに食べカスが引っかかっていることがあります。
歯医者に行く
実は歯医者に行って診断してもらうのが一番確実な方法です。
口臭にはいろいろありますが、ニラやニンニクなどの臭いがする食べ物を摂取した場合の胃から臭うケースとは違い、食べカスからの口臭は気付いても自分ではなかなか効果を出せないことがあります。
歯医者は歯のプロでもありますが、口内のプロでもあります。
食べカス、歯垢、歯石をプロの技術で除去してくれます。食べカスが原因の口臭の場合、雑菌の塊である歯垢(プラーク)と石化する歯石がありますが、歯垢も歯石も家庭で除去するのは非常に難しいとされています。
プラークコントロール(plaque control)という言葉がありますが、プラーク(歯垢)を減らす方法のことです。このプラークコントロールは歯磨き粉や口内洗浄液の革新でだいぶ家庭でもできるようになってきたものの、完璧におこなえるものではありません。
食べカスから歯垢や歯石になる前に歯医者に診てもらう、特に奥歯の歯垢は取りにくい上に発見しづらいですから定期的に受診するのが効果的です。よく『奥歯の歯垢を取ったら異臭がした』と口臭の原因であることを確認したという話を聞きます。それが腐敗臭につながるのです。
食後の歯磨きをする
家庭で口臭対策をするにも限界があることは事実ですが、それでも食後の歯磨きをしっかりしていれば、かなりの食べカスを取り除くことができます。どうせ家庭でできないのだから、と歯磨きを甘く見ていることが口臭をつくる最初の原因です。
口臭を指摘されたり、ある日自分で口臭に気づいたりしてから慌ててインターネットで検索するよりは、日ごろからの歯磨きをしっかりとおこなうことの方が対策になります。
最近は審美歯という分野が浸透してきたせいもあり、歯を白く見せる、歯並びを矯正する方が増えてきました。まだまだ高額な治療になりますが、つい見栄えを優先して口臭対策をおろそかにしがちです。
ドラッグストアなどで購入できる歯磨き粉は、口臭予防やプラークコントロール、歯を白くするフッ素加工、歯周病や歯肉炎対策のものなど多種多様です。食後の歯磨きには、食べカスが溜まりやすい奥歯や親知らずの周囲を重点的に、口臭予防やプラークコントロールの歯磨き粉を使うとよいでしょう。
食事の直後だと食べ物の酸で歯が傷んでいることがあります。食後30分後が効果的な歯磨きタイムだそうです。
まとめ
いかがでしたか?
口臭対策や歯磨きは、どこにでも携帯歯ブラシを持参していること、積極的に歯医者に通う方が増えてきたことで対策そのものは広がってきているのではないでしょうか。
ただし、本当に効果的な方法は? といわれれば、毎日の口内ケアの継続が一番のようです。