中でも、トイレの夢は、比較的ポピュラーな夢ですね。
トイレですっきり排泄できたり、トイレが汚かったり、汚物が溜まっていたり・・・。
夢占いの中でのトイレは、あなたと、もう一人のあなた(潜在意識)の関係を表します。
潜在意識というのは、あなたの『本心』と言い換えてもいいかもしれません。
表面上では自分をだませても、『本心』は騙せません。
あなたの『本心』がどんな状態なのか、夢の中ではトイレの状態となって表れてきます。
何かが夢の中に出てくる時、それが何を象徴しているかを読み解くことが、夢占いの基本的な考え方になります。
トイレが溢れる夢の意味とは?
トイレが表すものがあなたの『本心』ならば、トイレに汚物が詰まっている夢は、あなたの『本心』が今にも溢れ出て、誤魔化せなくなっている状態です。
好きな人がいるのに表面上で否定していたり、本当はやりたくないのに、自分を誤魔化して頑張っていることはありませんか?
本当は嫌いなのに好きなふりをしていたり、憎んでいるのに許しているふりをしたりし続けていませんか?
自分が心に抱いているもので、かつ、持て余している本当の気持ちが、そのまま『溢れる状態』になっていると解釈できます。
夢占いでは、もう一人の自分がこの夢を通じて、『そろそろあなたの素直な気持ちを認めてください』と訴えているのです。
一度、自分が何を誤魔化しているのか、何を持て余しているのかじっくり考えてみてください。
新しい発見があるかもしれません。
それに気づいたら、あなたは大きな変化を手にすることができるかもしれないのです。
トイレが汚い夢の意味とは?
トイレに入って、いざ用を足そうとしたらトイレが汚かった、用を足すのも躊躇してしまう、気持ち悪い、といった夢は、『自分の本心は醜いのではないか』という恐れを意味します。
負の感情を『汚いモノ』『そんなことは思ってはいけない』と一生懸命否定している可能性があります。
感情という分野は、もう一人のあなたである潜在意識が担っていて、あなたは時に、自分でもギョッとするような残酷なこと、ひどいことを考えています。
嫌いな人がいなくなればいいのに、とか、他人の不幸は蜜の味、といったマイナスの感情は、実は誰でも持っているもので、感情自体を悪者にしてしまうと、あなたから『本心』がどんどん遠ざかってしまいます。
感情というのは、自分とは別のところから来るお客様ですから、あなたがその感情の責任を負うことはないのです。
トイレが汚い夢の夢占いとしては、あなたと、本当のあなたとのコミュニケーションがうまくいっていないことを表します。
実は、どんなひどい感情を抱いても、あなたがその『本心』をきちんと受け止めたなら、その感情はきちんと浄化されて去ってくれます。
自分で自分の本心を『醜い』と断定する必要はないのです。
トイレを我慢する夢の意味とは?
この夢も比較的ポピュラーな夢ですね。
実は、眠っているとき、実際にトイレに行きたいという生理現象がこの夢を見させることが多いのですが、生理現象とは別の夢占いでは、また違った意味を持ちます。
我慢することは文字通り『自分の中から出てくる感情を、意志の力で抑え付けている』状態を表します。
感情がどこから来るのか、考えたことがありますか?
実は、感情と言うのは排泄と一緒で、人力で押しとどめることは不可能です。
人が自分の感情と闘うのは、自分ともう一人の自分である『本心』と闘うのと同じで、闘っても闘ってもねじ伏せられず、疲れ切ってしまうだけ。
それらの感情を無理に押さえつけたり、ないものにしようとしているとき、トイレを我慢する夢を見ることになります。
素直な感情を受け入れて、もう一人の自分と仲良くしてみましょう。
新しい発見があるかもしれません。
トイレが詰まる夢の意味とは?
この夢は、感情の出口がふさがれてしまって、あなたの本心が現れにくい状態になっていることを意味します。
誰かに遠慮したり、外的な要因でいつも我慢ばかりしていると、だんだん感情が麻痺して来て、自分は本当は何を望んでいるのか、どんな気持ちなのかさえもわからなくなってしまいます。
たとえば、過去にひどい失敗をした場合。
人は本能的に、自分の身を守ろうとして、記憶を遮断したり、感情を麻痺させて自分の身を守ろうとします。
トイレが詰まってしまう夢は、何かがきっかけで、この『自分の身を守るための防御機能』が働き、感情や記憶が流れ出てこない状態を表しています。
もし詰りが取れたら、今まで遮断されていたものが一気に溢れることになるので、ショックを受けるかもしれません。
これが『フラッシュバック』と言われるものですが、本当は、詰まっている状態のほうがより居心地が悪いのです。
もし自分の本心に気付けた場合、トイレが詰まる夢は見なくなるでしょう。
トイレで人に見られる夢の意味とは?
この夢の夢占いは、文字通り『人に自分の本心を見られているのではないか』という恐れを表します。
自分では誤魔化せているつもりでも、周囲は見抜いているのではないか、とか、隠し事をしていたり、本当は好きなのに好きではないふりをしていたり、要するに心がやましいときにこの夢を見がちになります。
本来、自分の『本心』は、あまり人に開けっぴろげにする必要はありません。
ただ、自分だけが、自分の『本心』をしっかり見つめて自分を誤魔化さないようにするだけでいいのです。
人に本心が知られてしまうのを恐れる気持ちが、この夢を見させていることが多いでしょう。
ただ、実際のところ、本心が人に知られたって、どうってことない場合のほうが多いものです。
トイレが混雑する夢の意味とは?
この夢は、自分では本心をきちんと見極めたい、素直になりたい、と願っていても、人がそうさせてくれない、と嘆いていると、夢占いでは解釈をしていいでしょう。
本当は、人が自分の素直な気持ちを許してくれないのではなく、自分自身が自分の感情に対して、ああでもない、こうでもない、と文句を着けて評論し、混乱している場合が多いのです。
わかりやすい例でいうと、会社に行きたくない、という素直な気持ちがあるとしたら、でもそれでは生きていけないし、お金が必要だし、辞めるわけにはいかないし、といった表面上の葛藤があって、本心をなかなか自分では認めることができない状態です。
もしストレートに、『わたしは会社を辞めたがっていて、違う仕事をしたがっている』と認めてしまえば、この種の夢はあまり見なくなる可能性が高いです。
自分の素直な気持ちに対して、ごちゃごちゃと評論するのは、しんどいですよね。
気持ちは気持ちとして受け止めて、前に向いて進んでください。
トイレで水が溢れる夢の意味とは?
汚物が溢れるのではなく、水が溢れる夢では、感情の流れが比較的スムーズで、もう一人の自分である潜在意識とのコミュニケーションは良好であることを示します。
水は夢の中では感情を表すので、自分と潜在意識との関係がさらさらと良好に流れていて、ときにあふれて持て余すぐらい気持ちよく流れている、という意味になり、基本的に吉夢です。
トイレを掃除する夢の意味とは?
トイレを掃除する夢は、自分と、もう一人の自分である『潜在意識』との関係を改善しようとする意欲の表れ、と夢占いでは見ていいでしょう。
本心を隠したり、感情を否定したり、誤魔化したりするのは無駄なエネルギーを消費してしまいます。
反対に、感情や本心と、他人と付き合うような感覚でお互いに受け入れ合い、認め合って積極的に関わっていくと、心のバランスの取れた生活が送れるようになりますので、おおむね吉夢と言えるでしょう。
トイレを掃除してピカピカになる夢を見たら、一層、吉です。
便の夢の意味とは?
便の夢は、金運上昇の夢です。
昔は(実は今でも)糞便というものは、お金でやり取りするほどに良質な肥料となっていたので、「便=汚い」という感覚は、本人にはありませんでした。
便を汲み取らせる代わりに、お百姓さんから夏野菜をどっさりもらったり、正月用の餅をもらったりしていたそうです。
この夢は深層心理の表れというより、夢占いとしては、縁起の良い夢の部類になります。
便そのものが夢の中に出てきたら、宝くじにあたる可能性や、無から有を生み出すような素晴らしいアイデアが浮かんだり、見落としていた何かを見つけたり、基本的にラッキーな夢の場合も多いのです。
和式トイレの夢の意味とは?
トイレが古風な和式になっている、ということから、通常のトイレの夢の解釈から大きく分かれてきます。
和式トイレは、水洗でなく、くみ取り口があり俗に言うポットン便所で、価値があるものを貯めておくという意味になります。
この夢占いは、貯蓄がうまくいく、という暗示になります。
あるいは、まとまったお金や、あなたの中に眠る才能を示すこともあるでしょう。
和式トイレで便をして、ぴちょんと汚物がはねてかかっておつりがきたような夢は、宝物がいよいよ現実に手に入るといった大吉夢になります。
まとめ
トイレの夢は、あなたの本心とあなたとの関係性を示しています。
本心を隠したり、恥ずかしがったり、人に知られるのではないかと恐れたりする気持ちを表すことがほとんどです。
ただし、便そのものや和式トイレの便が溜まった様子などは、金運や才能、隠された財産、人が気づいていないけどの宝の山がそこに隠れている、といったポジティブな意味を持っています。
夢占いは、夢の中に出て来たものが何を象徴するかを見ていくのが主流ですが、トイレはその中でも、最もわかりやすく、占いやすい夢になります。
自分の本心を知るのにうってつけの夢、と言って良いかも知れません。
夢の中のトイレの状態や、そこで自分が何をしているかを細かく思い出して、いまの自分と、本心との関係がどんなものであるかを知るのに役立ててくださいね!