夢占いで、刺される夢が象徴するものとはなんでしょう？
現実で物理的に何かに刺されるというのは、かなりの衝撃です。
しかし夢の中では、「何か異物が自分という存在に入り込む」、「外からの何かの侵入で自分という存在から何かが取り除かれる」、
など、変化を示すことがほとんどです。
その変化が良いものか悪いものか、どのようなものかは、刺されたものがナイフか包丁か、虫によるものか、刺された後どうなったかなどを精査することで、解釈がいろいろ広がっていきます。
わたしたちが生きていくうえで、大きな変化が起きることと言えば、体が成長したとき、病気や加齢などの体の内部からの変化または心理的な変化と、環境の変化など外部からくるものに分類され、実のところ、外部からの変化のほうが圧倒的に影響が大きく、それに対して人力でどうこうする、というのは実は現実的ではありません。
人間は受け身でいるしかないもので、できることと言えば、避けようもなく外部からやってくる圧力にどう立ち向かうか、あるいはどうやって受け止めるかの方法論しか残されていないものです。
何かに刺される夢というのは、そういった避けようもない外部からの変化を、潜在意識が「刺される」という夢によってあなたに、受け止める準備をしなさいよ、と知らせてくれていると考えましょう。
では具体的に、刺される夢は何をあなたに伝えたがっているのでしょうか？
早速詳しく見ていきましょう。
包丁で刺される夢
包丁で刺される夢占いは、刺される夢の中でもあまり良い意味持たないものの一つです。
日常的に当たり前と思っていたことが当たり前で無くなるといった、生活のリズムを狂わされる何かが起きる暗示と受け止めてください。
この夢を見た場合特に気を付けてほしいのが、病気です。
少しでも気になることがあればすぐ病院に行って検査をするなり、早めに対処しましょう。
または、大したことはない、と日頃から高をくくっていたことが揉め事に発展して、悩まされる事態になることもあるかも知れません。
世の中のほとんどが大したことがないことの連続で、少々のダメージも時間が経てばすぐ回復するのですが、実際に大したことがなくても、それがやがて予想もつかない形で大事になることもあるものです。
少しでも気になることは見逃さず、思い切って向き合ってみましょう、と夢から警告されていると解釈してください。
ナイフで刺される夢
ナイフで刺される夢占いは、あなたの中にある不要な部分を早く取り除いたほうがいい、という暗示です。
包丁で刺される夢よりも、いくらか緊急度はないですが、この夢の意味は類似していて、何かきっかけがあれば正面から向かい合いましょう、という励ましと捉えてください。
具体的には、特定の人にたまに怒りを感じたり、自分の中を浸食される気がする、といった感覚を持った場合、自分の気持ちをごまかさずしばらく時間を取って向き合ってみる、といったことで十分です。
わたしたちは誰でも、マイナスの感情を持ってもすぐそれを誤魔化すのが得意ですが、こういった誤魔化しは、潜在意識にどんどんガラクタを放り込むのと同じ行為です。
誤魔化さずにひたすら感じ続け、負の感情を抱き続けると、やがてそれは消化されて気にならなくなってきます。
嫌なことを繰り返し思い出すのは、それを受け止めず誤魔化し続けるからであり、誤魔化している限りそれはいつまでもあなたの潜在意識の中に残り続けます。
そうこうしているうちに、潜在意識の中のガラクタは次第に心を占領してしまい、現実にあふれ出てきて、理由もないのに腹が立ったり、突然衝動が突き上げたりしてあなたを苦しめるかも知れません。
この夢を見た時こそ、過去や現在のマイナスの感情と向き合うチャンス、と心得て、丁寧に感情を受け止めていくと、すべての事象が好転し始めますので試してみてください。
刺されて血が出る夢
刺されて血が出る夢占いは、吉夢と凶夢と両方の解釈があります。
夢占いで血液が象徴するものは、生命力やエネルギーなどの活力です。
それが失われるということは、打撃を受けるような事件が起きる、という解釈になります。
一方で、血液は日々再生され、新しい血が骨髄液の中で作られています。
古い血を外的要因で流して、新しい血液を作りなおすという意味では、再生のチャンスと捉えることもできます。
吉か凶か、解釈の見分け方として、血の流れ方に注目してみましょう。
血が噴き出る感じならダメージを示し、血がつらつらと流れる感じなら、再生を意味するかも知れません。
いずれにせよ、何か大きな変化が起きる可能性があるでしょう。
他人が刺される夢
他人が刺される夢占いは、自分が刺される夢と同じ解釈です。
わたしたちの潜在意識には、主語の区別がありません。
他人は自分であり、誰かに起きたことは自分に起きたことと同等です。
良く、他人を呪ったらその呪いが自分にかかるということが言われますが、潜在意識的にはそれが普通で、憎しみと言った強い感情は人にだけ向けられるのではなく、自分にも向けられます。
逆に、他人を心から祝福したら、それは自分を祝福することにも繋がります。
潜在意識が主役の夢の中も、他人もあなたもありません。
そこに主語の区別はなく、時間の流れもまったく関係なく、過去も現在も未来もごっちゃになっています。
他人が刺されて血を流しているのは、あなたの変化を表しているというよりも、あなたが切り取っている世界の何かが大きく変わる可能性を示していて、それにあなたが巻き込まれると解釈したほうがいいかも知れません。
それはあなたにはコントロール不能で、あなたにはその事実を潔く受け止めるか、それとも受け止めるのを先延ばしにするか、という選択肢しか残されていないのです。
変化を受け入れれば、次の展開が待っています。
受け入れない場合、あなたはいつまでも同じ場所をぐるぐると回り続けることになるでしょう。
虫に刺される夢
虫に刺される夢占いは、一見大したことがないトラブルに見舞われる暗示になります。
大したことがないトラブルでも、それが幾度も重なると精神的なダメージを食らうこともありますので、注意が必要です。
大量の虫に刺されてしまうような夢の場合、避けがたいトラブルに見舞われる忠告夢になりますので注意してください。
蜂に刺される夢は、誰かに手痛い攻撃をされる夢であり、それが身近な人の場合ダメージが長く続くことを覚悟したほうがいいでしょう。
蚊に刺される場合は一過性のトラブル、ムカデなどの昆虫に刺される夢は、偶発的なトラブルに見舞われる可能性があります。
刺されて痛い夢
刺されて痛い夢は、普段の自分が心の痛みに無関心である可能性を暗示しています。
客観的にトラブルに見舞われていたり、何かに傷ついたりしている場合、日々それに慣れてしまうと痛みに無関心になってしまい、やがて痛みを感じなくなります。
しかし、潜在意識には痛みがどんどん蓄積されていって、やがてそれは普段の生活を脅かすほどの強い倦怠感やうつっぽくなる原因になってしまいます。
体の痛みは否応なく感じますが、心の痛みの場合、意識して感じないと、ある日突然衝動的な言動になってしまい自分や周囲を傷つけたり、心の奥底で「うつ」の芽になったりするため、心の痛みを恐れずに意識して受け入れるようにしましょう。
どんなに幸福そうに見える人でも、日々痛みを感じています。
痛みを感じなくして一時的に生きやすくするより、痛みを感じつつそれを受け入れて生きていくほうが人生も深みを増し、結果的に幸せに近づきます。
夢からのメッセージを受け入れ、生き生きとした感情を取り戻すように心がけましょう。
まとめ
刺される夢、いかがでしたでしょうか。
夢の中で刺されたとき、どの程度痛みを感じて結果どのようになったかを詳しく見てみると、その夢が吉夢であるか凶夢であるかわかります。
刺されて痛みがあっても大して驚いていなかったり、普通通り活動している夢占いは、あなたには自分で自分を回復させる力が十分にあるという暗示になり、事態は好転する吉夢です。
一方で、何かに刺されて倒れたままだったり、動け無くなって目が覚めるといった夢は、あなたが日ごろから誤魔化し続けている心の痛みに早く気づいて受け入れてください、という夢からの懇願です。
あなたが無視し続けている怒りや痛み、不安などのマイナスの感情は、潜在意識がすべて引き受けて、蓄積されるたびにそれは別の形を取って外的な要因になってあなたを苦しめることになりかねません。
自分でも思ってもみないことを言ってトラブルをまき散らしたり、気力が湧かなくて日常生活さえ困難になる可能性もありますので、身近な人や時には医療の手を借りてでも自分の感情を取り戻すようにしましょう。
人は常に誤解していますが、痛みを感じるということは健康な証拠です。
心の痛みも同じで、それを感じる感受性がある限り、あなたは人から不当な目には遭わされることは減り、より快適な生活を手に入れることができます。
痛みを感じるからこそその反対の快適さを手に入れることができるので、自分の感情を素直に受け入れることを心がけましょう。