夢占いで、猫が象徴するものとはなんでしょう?
猫は見た目にかわいらしく、甘え上手で頼りないように見えますが、しなやかで俊敏で、それでいて人にあまり懐かず、自由気ままに生きているように見えます。
人間が猫に抱いているイメージは、『女性』です。
か弱いように見えて一筋縄ではいかない、なかなか言うことを聞かない手ごわい女性ですね。
さらに日本では、猫は『化け猫』になったりするように、霊力が強く、この世のものではないものに変身する物語がたくさんあります。
猫はよく、虚空をじっと見つめてシャアシャア言っていることがありますが、あれなども、人間には見えていない何かを見ているように感じられます。
とくに黒猫は、知性や気品があるように感じられ、魔力を操ることもできそうなイメージをもっています。
商店などの玄関には、よく招き猫が飾られていますし、猫は自分の死期を知っていて、死ぬときは飼い主や家族からも離れてひっそりと息絶えることはよく知られています。
夢占いにおいて、猫はイメージそのままの物事を象徴します。
男性にとって、猫は魅力的で自分を振り回す女性を暗示し、女性にとって、猫は自分の女性としての魅力が周囲からどのように受け止められているかを暗示します。
夢占いでは、猫がどんな様子だったか、また、あなたが夢の中の猫とどう接しているかによって、解釈が広範囲に広がっていきます。
夢の中の猫は、あなたにどんなことを伝えたがっているのでしょうか?
猫がしゃべる夢
猫の夢は、夢占いでは恋愛関係や友人関係など、家族以外のプライベートを象徴することがほとんどです。
しゃべっている猫がどんな様子だったかを思い出してみてください。
美しい猫があなたに優しく語りかける夢は、恋愛運上昇の暗示です。
今のあなたは異性にとってとても魅力的に映っているので、積極的に行動して吉。
逆に、みすぼらしい猫や病気持ちの猫が話しかけてくる夢は、今あなたはあまり異性に良い印象を持たれていない可能性があります。
恋愛は少し後回しにして、足元をしっかり見直しましょう。
自分を大切にしたり、日々を丁寧に暮らすことは、そのまま人間的魅力を増すことです。
対外的な印象を気にする前に、体を動かし、まず自分にとって心地よいことを追及してみてくださいね。
猫がたくさんいる夢
猫がたくさんいる夢は、夢占いでは人間関係が複雑になりつつあることを暗示しています。
猫は、気まぐれ、嫉妬、コントロールが難しいなどの側面があります。
猫がたくさんいる夢を見るときは、周囲の人々がそれぞれ自分のことで精いっぱいで、あなたにも周りにも関心がない暗示です。
孤独を感じる反面、少し割り切って我が道を行きやすい時でもあります。
ただし、恋愛関係で複雑になっているとすれば、話は別。
二股や不倫などで騒動が持ち上がって、にっちもさっちもいかなくなる可能性があります。
とくに、たくさんの猫が喧嘩をしているような夢は、恋愛関係で致命的なダメージを受ける可能性があります。
人間関係においても、プライベートな面で苦しい立場に立たされるかもしれません。
たくさんの猫がじっとこちらを見ている場合は、よくない意味で注目されている可能性を示します。
猫が行列で進んでいるような夢は、偏った見方をする人々のうねりに巻き込まれる暗示です。
大事なことは、どんな状況にあってもそれを受け止める覚悟を持って、立ち向かうこと。
人間関係のトラブルは、時が必ず解決してくれますので、自重気味に過ごしましょう。
猫がなついてくる夢
猫は恋愛関係や人間関係を象徴し、同時に嫉妬やわがままも象徴しています。
その猫がなついてくる夢は、夢占いでは『なにか意図しない人間に懐に飛び込まれる』ことを暗示します。
友人が恋のライバルになったり、仕事で急に注目されてきた人が競争心をむき出しにしてきたりと、厳しい状況になるかもしれません。
とくに、なついてきた猫があまりきれいな猫でなかったり、なつかれて迷惑に感じた場合、嫉妬深い女性につきまとわれたり、望んでない競争の場に立たされるなど、あまり良い意味を持ちません。
一方で、可愛い猫がなついてきて抱き上げたり、後ろからこっそりついて来たりする夢は、あなたに注目している異性がいるか、誰かから認められている暗示です。
どちらにせよ、あなたに今までにない縁が取りつく暗示ですので、じっくり観察してみてください。
あまり良い感じのしない夢だったら、その縁は好ましくないものですから、できるだけ距離を取るようにしましょう。
怪我をした猫の夢
怪我をすることは、夢占いでは、あなたの対外的な評価があまり良くないことを暗示しています。
なかでも、猫はプライベート面の人間関係を示します。
あなたに関する悪い噂が広がったり、落とし穴にはめられたり、あなた自身がとても戦闘的になって双方傷だらけになるなどが起きる可能性があります。
人間関係ではもめごとはつきものですし、どんなにいい人でも、全員に好かれる人はいません。
人が十人いれば、ひとりは気の合わない人がいますし、どんなに順調に見える人でも、必ずなにがしかの問題を抱えています。
もしトラブルに巻き込まれたり、あるいは、不本意ながら自分が台風の目になってしまった場合でも、静かに時が経つのを待ち、自分の仕事にまい進することはできます。
『人のうわさも75日』ということわざもある通り、攻撃してきた人もやがて飽きてくるでしょうから、なるべく関わりを断って距離を取ることも有効です。
この夢を見たとき、恋愛のトラブルに関しては、深手を負うかもしれません。
ただし、異性との恋愛関係はどんなにラブラブであっても三年しか保てませんし、つきまとわれた場合は、第三者に入ってもらうなど強硬手段に出て断ち切る勇気も必要です。
全般的に、猫が怪我をする夢を見たあとは、静かに時が経つのを待つほうがよいでしょう。
誤解なら必ず解けるときがきますし、しばらくしたら風向きも変わってきますので、あまり動かないほうが賢明です。
猫に噛まれる夢
猫を飼っている人にとって、飼い猫に噛まれる夢は現実のリフレイン(繰り返し)であるので、深い意味はありません。
猫を飼っていない人がこの夢を見た場合、夢占いでは『思わぬ感情に振り回される』暗示です。
猫の特性として、わがまま、他人を気にしない、孤独の中に生きている、などがありますが、猫は縄張り意識も発達していて、他の猫の動向ををよく把握しています。
夢の中で猫が噛んできた場合、あなたが他人のテリトリーを踏み荒らしているか、他人があなたのテリトリーを踏み荒らして心を乱しているかのどちらかの暗示になります。
自分では気づいていなくても、人は個々に『縄張り意識』を持っています。
そこを犯されると嫉妬、怒りなどの負のエネルギーが噴出してしまいます。
夢の中で、あなたの潜在意識があなたに代わってこのエネルギーを発散させてくれていますので、現実社会でも自分の行動を振り返り、互いの距離感を尊重できるようにしましょう。
もしあなたが縄張りを荒らされている立場の場合には、たとえ面倒でもきちんと立ち向かう必要があります。
この夢を見るころには、かなり怒りが溜まっていると見ていいでしょう。
爆発する前に、うまく感情を放出して、ベストな状態に持っていけるように努力してみてください。
たとえその努力がうまくいかなくても、それを見ている人々が手を指しのべてくれる可能性もありますので、あきらめずにいてくださいね!
猫の死骸の夢
夢占いでは、『死』は問題解決や再生、リセットなど、良い意味が多いです。
死骸もこれと同じく、『引っかかっていたことが一度リセットされる』切り替わりを暗示します。
猫が象徴しているのが人間関係だとすれば、古い関係性が死んで新たな関係が結ばれることを示すと解釈できます。
社会でも個人でも、ひとつの存在が消えてなくなった場合、そこに新しいものが流れ込み、その空間を埋めようとします。
逆に言うと、空白がないと新しいものが入ってこられないのです。
そういう意味で、死や死骸といったものは吉夢であり、何かが新たに始まる予兆ですので、そこに何が入ってくるか、静かに見守りましょう。
猫の死骸が象徴するものは、あなたの嫉妬心だったり、思い込み、偏った価値観だったりするかもしれません。
古いものを手放して、新しいものを手に入れましょう。
猫を飼う夢
猫を飼う夢は、夢占いでは主に『プライベートで秘密を抱える』暗示です。
猫は本来、自由気ままで、気高さや孤独、独立心旺盛です。
人に懐かない、一筋縄ではいかない、という側面を持ちますが、気に入った人間にはゴロゴロ喉を鳴らしてじゃれたり、自然に心に入り込むこともできます。
夢の中の猫が可愛くて、可愛がって飼っている場合は、あなたの内部がうまく統制がとれていて、上手に他人との距離が取れている暗示です。
醜い猫を、なつかれて嫌々飼っているような場合の夢は、人に言いたくても言えない、不本意な秘密をあらわしています。
心に負った傷や暴露したくても暴露できない秘密、あるいは見て見ぬふりをしてきた過去の傷などは、少しずつ表に出して、光に当てることによって歳月に消化されます。
一番良くないのは、自分の心にふたをして、自分でも気づかないふりをすることです。
大切なのは、自分自身が自分の心に蓋をしないこと。
秘密というのは、他人に内緒にするという基準で語られることが多いのですのが、夢の世界のような潜在意識の世界では、外とのつながりよりもむしろ、『自分自身の内部の秘密』を示すことが多く、今まで気づけなかった本音や感情をあらわすことのほうが多いでしょう。
もう一度、本来の自分である潜在意識の言葉に耳を傾けてみましょう。
思わぬ本音があらわれて、あなたを開放するかもしれません。
猫が餌を食べる夢
猫は、夢占いでは女性の象徴です。
夢をあなたに見せてくる潜在意識には、『わたし』とか、『あなた』『彼、彼女』『第三者』というような主語も区別もありません。
猫はあなたをあらわしていたり、誰か第三者をあらわしていたりします。
これは、たとえば、『あいつなんか失敗してしまえ』という思いが潜在意識に届いた場合、『あいつ』という部分はすっぽりと抜け落ちて、自分を含めた『失敗』そのものを呼び寄せる結果になったり、人の幸せを祈ったり祝ったりする気持ちが潜在意識に届くと、主語や三人称の区別を知らない潜在意識は、あなた自身の幸せを祝う出来事を引き寄せたりすることと同じです。
夢の中で、猫はあなたの分身であったり、あるいは、あなたのパートナーをあらわしています。
夢の中の主人公が『食べる』という行為をしていることは、生命力のあらわれであり、旺盛に状況を乗り越え、周りを巻き込んでいく力を示します。
その猫が、あなたがこれから積極的に動いていくことを示す場合もあり、あなたのライバルがあなたを押しのけて状況を動かしていくことを示したりもします。
ものを食べている猫の感じが悪く見えたら、主人公があまり良い印象ではないことを示し、ほほえましい光景だったら、みんなが主人公を応援していると解釈することができます。
主人公が誰にせよ、『猫が何かを食べている』光景は、これからいろいろと状況が動いていき、それに周囲が巻き込まれることを示していることには変わりありません。
猫ではなく、ライオンやネズミが獲物を捕まえて食べているのも同じで、夢の中で『食べる』という行為は、周囲を呑み込んで消化するという暗示ですので、変化に注目しましょう。
猫を抱く夢
猫を抱く夢は、夢占いでは女性らしい魅力が周囲に受け入れられていることを示します。
かわいらしさや美しさ、立ち居振る舞いなどが光って見えていたり、どこか近寄りがたい孤高の雰囲気を感じさせたりしているかもしれません。
男性がこの夢を見た場合、猫気質のある女性が急接近してくる暗示です。
もしかしたら、もう身近にいる可能性もあります。その場合、相手からアプローチしてくることも考えられます。
もうひとつの意味は、『秘密』を抱いている暗示です。
猫の存在そのものが『秘密』を暗示し、それを大事に胸で温めている状況です。
とくに、恋愛関係の秘密であることが多いでしょう。
恋をするとき、『秘密』は重要なスパイスになります。
あまりに開けっぴろげだとマンネリに浸食されたりするので、適度な秘密はお互いに、大事に保持しておくほうがいいですね。
猫を拾う夢
猫を拾う夢は、夢占いでは『新しい展開』を示します。
その猫がかわいらしく癒される夢は、『現実で満たされていなかったり、疲れている暗示』です。
潜在意識は、今のあなたを全力で応援していますので、夢の中だけでもあなたに安らぎを与えようと頑張ってくれているのでしょう。
可愛い猫を拾って抱き上げたり、家につれて帰る夢は、新しい恋、しかも秘密めいた恋を自分の生活に持ち込む暗示です。
美しい猫を拾ったなら、その恋愛はうまくいく可能性が高く、汚い、みすぼらしい猫を拾ったなら、後々苦しめられる展開になるかもしれません。
猫を拾ってその猫が玄関に居座る夢は、金運が急上昇する暗示です。
猫が家に住み着いた場合、解釈もさまざまに広がります。
玄関なら金運、リビングなら秘密の恋、廊下やお風呂で汚したり、困らせたりする夢は、後々なにか厄介ごとを持ち込む暗示になります。
女性がこの夢を見たら、周囲の女性が何か厄介ごとを持ち込む暗示になり、男性がこの夢を見たら、恋愛がらみのトラブルを招く可能性を暗示します。
トラブルは初動が大切なので、火種が小さいうちに正しく処置できたらいいですね。
たが、なかなかうまくいかないことも多いんですけどね・・・
まとめ
猫はとってもかわいらしく魅力的で、癒される反面、人に懐かなかったり、意地悪だったり、ひっかいたり、どこにでも忍び込んできていたずらしたり、犬とはまた違った印象だと思います。
なかでも、猫は、どことなく気品にあふれています。
オッドアイ(左目は緑っぽい色で右目が青に近い色)を見たことがありますが、その気品あふれる姿に、猫には霊力が宿っているのではないか、と感じました。
家の庭に入り込んでうろちょろして、可愛いとは思うけれどなんとなく不安になったり、黒猫が目の前をよぎったら、今日は何か良いことが起きるかもとワクワクしたり、猫によって引き起こされる気持ちも様々です。
夢の中の猫があなたに伝えたいことは、あなたが普段無視していた怒りや不安、希望や失望を、あなたが正確に感じ取ることによって成長することです。
どんな夢に対しても言えることですが、それを見ることによって起きる感情をよく味わい、昇華することで、新しい世界が見えてきます。
時には、なんでわたしがこんな目に合わなくちゃならないの、という理不尽な出来事にも遭遇しますが、それは猫が夢の中を訪れるのと同じで、気まぐれな運命がたまたまあなたを選んだ、だけのことかもしれません。
大切なのはおそらく、向こうからやってくる出来事を自分の基準で選ぼうとすることよりも、出来事をあるがままに受け止め、それを感じて昇華させてあげること、そして次に来る景色を楽しんで受け入れること、なのでしょう。
どうか、夢を受け入れるのと同じように、現実もしなやかに受け止めて未来に進んでいってくださいね。