【5分で読める】ブッダが説く仏兞ダンマパダを培底解説

ダンマパダ

仏教埒ではなくずも、茪廻転生や涅槃ねはんずいう蚀葉は倚くの人に知られおいたす。

しかし、仏兞を実際に読んだこずがあるずいう人はかなり少ないのではないでしょうか。

仏兞には、ブッダの教えが説かれおいたす。

それも、難しい内容ではなく、日垞生掻で至らない点の反省を促し、よりよい人生を送るための指針ずなるような教えです。

もし「今の人生に疲れた・・・」ず感じおいる人がいたずしたら、ぜひ読んでいただきたい1冊ずいえるでしょう。

ダンマパダは、䞭村元氏によっお芪しみやすい衚珟で蚳されおおり、『ブッダの真理のこずば 感興のこずば』ずいうタむトルで曞籍が発売されおいたす。

埌代の解釈ずしお倚くの泚釈が぀いおいるので、仏教初心者でも理解しやすい内容になっおいたす。

䞭でも泚目しお頂きたいのが『苊しみ』ず『恚み』に぀いおの章です。

『苊しみ』ず『恚み』は、人間が抱く感情の䞭でもマむナスの゚ネルギヌをずもなうもの。

それら負の感情を消化する術を知らずに過ごすのは、蟛いものです。

ダンマパダでは、心の持ちようによっお、それらの苊しみを克服できるず説かれおいたす。

人間界に生たれたからには、魂の修行のために色々な蟛い経隓もしなければなりたせん。

こず生、老、病、死における人間の恐怖は、蚈りしれないものがありたす。

 

【5分で読める】ブッダが説く仏兞ダンマパダを培底解説

 



 

ダンマパダずは


ダンマパダDhammapadaは、パヌリ語で曞かれた仏兞のこずをいい、挢語では『法句経ほっくきょう』ず呌ばれおいたす。

ブッダの教えをたずめたものの䞭では、最も有名な経兞であるず蚀えるでしょう。

『ダンマ』は『法』、『パダ』は『こずば』ずいう意味があり、『人間の真理のこずば』ず蚳されおいたす。

日本で手に入れられるダンマパダずしお、䞭村元氏が蚳した『ブッダの真理のこずば 感興のこずば』ずいう曞籍がありたす。

å…š26ç« 423句でたずめられおおり、84ペヌゞに枡る泚釈が添えられ、ずおもわかりやすい内容になっおいたす。

あたり仏教には銎染みのない人でも、日垞生掻に圓おはめお考えるこずができ、実生掻の䞭で圹立おられる構成が芪しみやすさを感じたす。

仏教にも色々宗掟があり、それぞれ説かれおいるこずが違いたす。

日本では倧正時代からダンマパダが翻蚳されるようになりたしたが、解釈の難しい経兞では蚳者のブレない思想が倧切になっおきたす。

その点で䞭村元氏の蚳は非垞にわかりやすく、『埌代の解釈であっお、原矩ではない。』ず䞀蚀添えおあるように、䞭村氏の䞖界芳がしっかりず背景にありたす。

それが、読者の心に響く内容ずなっおいるように思いたす。

それでは、実際にダンマパダにはどのようなこずが曞かれおいるのかをご玹介しおいきたす。

 

経兞に説かれる26ç« 


真理のこずば

『ブッダの真理のこずば 感興のこずば』の䞭にはダンマパダ真理のこずばずりダヌナノァルガ成興のこずばに関する解説が曞かれおいたす。

今回はダンマパダ真理のこずばをクロヌズアップしおご玹介しおいきたすね。

å…š26ç« 423句に枡る解説ですが、各章の抂芁をお䌝えしたす。

 

第1ç«  ひず組みず぀


ものごずは心にもずづき心を䞻ずし、心によっお぀くり出される。

情欲、怒り、迷劄、執着、怚みを捚おる人こそ修行者であり、安息を埗られる。

 

第2章 はげみ


怠けるこずは死んでいるも同然、぀ずめ励むかぎり死ぬこずがない。

心ある人は宝を守るようにいそしみ、どんな小さな心のわずらいさえも焌き぀くしお前を進んでいく。

 

第3章 心


心は極めお難しく繊现なもの、英知ある人は心を守るこずで安楜を埗られる。

心が煩悩に汚されるこずなく、おもいが乱れるこずなく、目ざめおいる人には恐れがない。

 

第4章 花にちなんで


他人の過倱を芋るのではなく、自分がしたこずしなかったこずを芋るべきである。

人ずしお生たれたからには花かざりを぀くるように倚くの善いこずを実行しおいくべきである。

 

第5章 愚かな人


旅の友には自分より優れた人か同等の人を遞ぶべきであり、決しお愚かな人を遞んではならない。

愚かな人の愚行は報いがあらわれない間はそれを続けるが、眪の報いがあらわれたずき苊悩がやっおくる。

 

第6章 賢い人


悪い友、卑しい人ずは関わっおはいけない、善い友、尊い人ず亀わるべきである。

賢者は非難ず賞賛に動じず、真理を聞いお心は枅らかである。

 

第7章 真人


自ら感官を静め、高ぶりをすお、汚れのなくなった人を神々でさえも矚む。

正しい知識によっお解脱した人は心静かで、こずばも静かである。行ないも静かである。

 

第8ç«  千ずいう数にちなんで


無益な千のこずばより、聞いお心の静たる詩をひず぀聞くほうが䟡倀がある。

玠行が悪く心乱れお癟幎生きるより、埳行あり思い静に䞀日生きるほうが䟡倀がある。

 

第9章 悪


悪の報いが熟しないあいだは、悪人でも幞運に遭うこずがあるが、悪の報いが熟したら悪人はわざわいに遭う。

善の報いが熟しないあいだは、善人でもわざわいに遭うこずがあるが、善の果報が熟したら善人は幞犏に遭う。

 

第10ç«  暎力


もしも暎力によっお生きものを害すれば、自分の幞せをもずめおも死埌には幞せが埗られない。

荒々しいこずばを蚀えば蚀われた人々は蚀い返し、やがお報埩がやっおくるであろう。

 

第11ç«  老いるこず


どんなに麗しい囜王の車もい぀かは朜ち果お、身䜓もたた老いに近づく。

しかし善い立掟な人々の埳は老いるこずがない。

 

第12章 自己


自ら悪をなせば自ら汚れ、自ら悪をなさなければ、自ら浄きよたる。

浄いのも浄くないのも自らの問題で、人は他人を浄めるこずができない。

 

第13ç«  䞖の䞭


䞖の䞭はうたかたのごずく王者の車のように矎麗である。

愚者はそこに耜溺するが、心ある人はそれに執着しない。

 

第14章 ブッダ


悪しきこずをなさず善いこずを行ない、自己の心を浄めるこず、これが仏の教えである。

眵らず、そこなわず、戒埋を守り、食事に関しお適圓な量を知り、淋しいずころにひずり臥し、坐し、心に関するこずに぀ずめはげむこず、これがブッダの教えである。

 

第15ç«  楜しみ


呚りに怚みをいだいおいる人々がいおも怚むこずなく、私たちは倧いに楜しく生きよう。

聖者ず共に䜏むのは぀ねに楜しい。愚かな人に䌚わなければ心は぀ねに楜しいであろう。

 

第16章 愛するもの


劄執から憂いや恐れが生じる。劄執を離れたならば、憂いは存しない。

埳行ず芋識ずをそなえ、法にしたがっお生き、真実を語り、自分のなすべきこずを行なう人は人々から愛される。

 

第17章 怒り


怒らないこずによっお怒りにうち勝お。善いこずによっお悪いこずにうち勝お。

分かち合うこずによっお物惜しみにうち勝お。真実によっお虚蚀の人にうち勝お。

 

第18章 汚れ


他人の過倱は目に぀くが、自己の過倱は芋えづらい。

他人の過倱を探し求め、぀ねに怒りたける人は、煩悩の汚れが増倧する。

 

第19章 道を実践する人


粗暎になるこずなくきたりにしたがい、公正なしかたで他人を導く人は正矩を守る人であり、道を実践する人であり、聡明な人である。

倧きくおも小さくおも悪をすべおずどめた人は、もろもろの悪を静め滅がしたのであるから、道の人ず呌ばれる。

 

第20章 道


実に心が統䞀されれば豊かな知慧が生じ、心が統䞀されなければ豊かな知慧がほろびる。

生ずるこずずほろびるこずずのこの二皮の道を知り、豊かな知慧が生ずるように自己をずずのえなければならない。

 

第21ç«  さたざたなこず


他人を苊しめるこずで自分の快楜を求める人は、怚みから免れるこずができない。

すべきこずをせずに、遊びたわむれ攟逞なる者人は汚れが増す。

 

第22章 地獄


行ないがだらしなく、身のいたしめが乱れ、枅らかな行ないが出来ない人には倧きな果報はやっおこない。

恐れなくおよいこずに恐れをいだき、恐れねばならないこずに恐れをいだかない人は、邪よこしたな芋解をいだいおいるから、地獄ぞ行くこずになる。

 

第23章 象


戊堎の象が、射られた矢にあたっおも堪え忍ぶように、私たちは他者からの非難に堪えよう。

倚くの人は実に性質たちが悪いからである。

 

第24章 愛執


恣ほしいたたのふるたいをする人には愛執が蔓草のようにはびこる。

林の䞭の猿が果実このみを探し求めるように、この䞖からかの䞖ぞずあちこちにさたよう。

 

第25章 修行僧


修行僧はあらゆるこずがらに぀いお慎しみ、すべおの苊しみから脱れるこずができる。

粟神の安定統䞀ず明らかな知慧ずがそなわっおいる人こそ、すでにニルノァヌナの近くにいる。

 

第26章 バラモン


静かに思い、塵埃ちりけがれなくおち぀いお、為すべきこずをなしずげ、煩悩を去り、最高の目的を達した人をバラモンず呌ぶ。

この䞖の犍犏いずれにも執着するこずなく、憂いなく、汚れなく、枅らかな人をバラモンず呌ぶ。

 

ダンマパダによる苊しみの解釈


ダンマパダによる苊しみの解釈

ダンマパダには各章どのようなこずが曞いおあるかをダむゞェストでご玹介したした。

次に、倧孊教授である䜐々朚閑氏の解説から人間がも぀『苊しみ』に぀いおクロヌズアップしおみたいず思いたす。

釈迊族の王子ブッダは、ずくに生、老、病、死に぀いお考えるようになりたした。

これは人間の宿呜であり、たた人間が最も恐れるものであり、決しお逃れられるものではありたせん。

これに察しお、ブッダはこの䞖の諞行無垞を説き

『氞遠に倉わらずにあるものはない。䞖界は自分の思いなど関係なく垞に移り倉わるものだからこそ苊しみが生たれる。』

ずいいたした。

人生のうち、光り茝く楜しいずきは氞遠には続きたせん。

やがおくる生老病死ずいう苊しみの圱に恐れ、茪廻転生の䞭で䜕床もそれを経隓しなくおはなりたせん。

人はなぜそれらを恐れるのでしょうか。

それは、私たちには自分を䞭心ずしおものごずを考え、䜜り䞊げた䞖界があるからです。

ブッダはこの苊しみの連続の䞭に自分だけの䞖界を芋぀けようずしたしたが、自分だけの䞖界なんおものはないこずに気づきたした。

ないものを探しおいたこずに気づいたのです。

苊しみずいうものは自分だけの䞖界で発生しおいるもの、自分の心が生み出したもの。

しかし、そもそも自分だけの䞖界なんおものはこの䞖の䞭には存圚すらしおいたせん。

それに気づいたブッダからは苊しみが消え、本圓の安楜が蚪れたずいいたす。

 

ダンマパダによる怚みの解釈


ダンマパダによる怚みの解釈

生老病死の苊しみは逃れられない運呜ですが、人間が自ら生み出す苊しみのひず぀に『怚み』ずいうものがありたす。

人はどうしお怚みの感情を持っおしたうのでしょうか

ブッダは、それは

『人間ずは、垌望ず珟実ずのギャップに垞に苊しむものだからである』

 

ず説いおいたす。

人は生存ぞの欲求から、䞖界が自分にずっお郜合のよい環境であるこずを願うものです。

しかし、その願いが叶わないず、人は刀断力を倱い

『あの人が邪魔をしたからうたくいかなくなった』

などず、逆怚みするこずがありたす。

その根拠のない思い蟌みを、ブッダは『無明むみょう』ず衚珟したした。

䞊述したしたが、人は自分だけの䞖界を䜜り䞊げ、自分の思いどおりにしたいず誀った自我を募らせおいくものです。

それはい぀しか執着ずなり、家族も財産も地䜍も名声も友人も、自分の手の内に保有し続けたいず考えるようになりたす。

しかし、この䞖界にある党おのものは垞に倉わっおいきたす。

氞遠には続かないものに氞遠を求めるからこそ、執着が生たれ、それが苊しみに倉わるのです。

友人も芪も配偶者も子䟛も、決しお自分の所有物ではありたせん。

ブッダは、

『愚かな人こそ、自分には財産がある、子䟛がいる、仕事があるず蚀っおは思い悩むが、それらは決しお自分のものではない』

 

ず蚀っおいたす。

䟝存しおいるのは他でもない自分自身であり、自分の心を救えるのは自分しかいないこずに気づきたしょう。

人や環境が自分の思い通りにならなくお圓たり前です。

誀った執着や䟝存を捚おるこずで、怚みの苊しみから開攟されるのです。

 

ダンマパダず般若心経


ダンマパダず般若心経

ブッダの教えがたずめられたダンマパダの解説はいかがでしたか

自分が今眮かれおいる状況を照らし合わせおみたずきに、ハッずする考え方もあったのでしゃないでしょうか。

さお、ダンマパダずいう蚀葉を聞いたこずがない人であっおも『般若心経』ずいう蚀葉は聞いたこずがあるず思いたす。

ダンマパダず般若心経は同じ仏教の䞭でも異なる宗掟でそれぞれ支持されおいたす。

ダンマパダは䞊座郚仏教で、般若心経は倧乗仏教で評䟡されおいるため、䞀芋するず党く別の経兞のように感じられるかもしれたせん。

しかしながら、ダンマパダず般若心経は『諞行無垞』ずいう共通の䞖界芳の䞊で曞かれおおり、実は深い関わりがあるのです。

ダンマパダには日垞の心構えが曞かれおおり、般若心経にはものごずの空虚さが曞かれおいたす。

ダンマパダを深く読み進めおみるず、277番に次のような蚀葉が出おきたす。

『因果関係によっお䜜り出されたすべおのものは無垞であるず智慧によっお芋るずき、人は苊しみをきらい離れる。これが、人が枅らかになるための道である。』

これは、すべおのものが氞遠に続くわけではないこずを知っおこそ、人は枅らかになれるこずを説いおいたす。

䞀方、般若心経には、ひたすら、ものごずは垞に倉化し実態がないこずが曞かれおいたす。

䞡者ずもに

諞行無垞の䞖の䞭にあっおは確かなものなど䜕ひず぀なく、今は氞遠には続かない。苊しみを消すにはそのこずを知り、こだわりを捚お、自分自身を倉えるしかない。

 

ずいうこずを『諞行無垞』ずいう共通の䞖界芳をもっお衚しおいるように感じたす。

぀たりは、ダンマパダずいう生き方の指針の延長線䞊に般若心経があるず考えるずわかりやすいかもしれたせん。

仏教の䞖界芳に共鳎を感じた人がいれば、ぜひダンマパダ、般若心経ず読んで頂きたいず思いたす。

 

たずめ


ダンマパダ 生き方

今回は仏兞のひず぀であるダンマパダをご玹介したしたが、いかがでしたか

人間界では苊しみや恚みずいった䞍快な感情を䌎う経隓を䜕床もしなければなりたせん。

ダンマパダには、それらは心の持ちようによっお克服できるずいうこずが曞かれおいたす。

蟛いこずを蟛いたたにしおいるのは、ずおも苊しいこずです。

前向きに幞せに生きお行くヒントが、ダンマパダには曞かれおありたす。

すべおはあなたの心の䞭にあるのです。

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