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「人生の輪」を使って人生の目的・目標を見つける方法

人生の輪

あなたの人生の目的はなんですか?

突然聞かれて答えられる人は少ないのではないでしょうか。

目の前のことにいっぱいいっぱいで、人生の目的や目標を考えることを先延ばしにしている人も多いでしょう。

考えたところで、なかなか答えが出ないというのも、理由のひとつかもしれません。

そんな時に役立つのが、『人生の輪』なのです。

今回は、『人生の輪』を使って人生の目的や目標を見つける方法をお伝えいたします。




『人生の輪』とは

生きていれば、いろいろなことが起こり、その都度いろいろな感情が生まれます。

嬉しいことや悲しいことなど、その場その場でわかりやすい物もあれば、

・ なんだか生きることが苦しい。
・ 心の中で何かモヤモヤとするけれど、それが何なのかわからない。
・ いろいろと考えすぎて、何に悩んでいるかすらよくわからなくなってしまった。

など、よくわからない曖昧で漠然とした感情を持つこともあるでしょう。

この曖昧な感情は生きている人間の特権でもありますが、ときに、とても強い苦しみを伴う感情でもあります。

そんなときに書いてみることをおすすめするのが、『人生の輪』です。

社員研修や自己啓発のセミナーなどでよく使われているので、見たことがある人も多いのではないでしょうか?

輪の中を8つの分野に分けて、10段階評価で自分の満足度を点数化し、書き込んでいきます。

人生の輪 テンプレート

8つの分野は、研修やセミナーにより多少の違いがありますが、以下のようなものが一般的です。

・ 仕事/キャリア
・ お金/経済
・ 健康
・ 家族/恋人/パートナー
・ 友人/知人/人間関係
・ 自己啓発/学び
・ 遊び/余暇
・ 物理的環境

だいたいこの8つを基準として考え、書き込んだ点数を検討することで、自分自身の悩みや苦しみ、幸福を可視化することができ、漠然としていたものの原因を理解する手助けになります。

悩みや苦しみは人生の妨げであると同時に、目標を見つけるための近道でもあります。

幸福はいつも身近にあるのに、見落としてしまいがちです。

『人生の輪』とは、そのことに同時に気づき、解決する方法を考えることができる、便利なツールなのです。

実際に『人生の輪』を書いてみましょう

お手元にあるメモ紙でも、ノートの切れ端でもかまいませんので、実際に『人生の輪』を書いてみてください。

一つ一つの分野について、自分自身がどのくらい満足しているのかを考えながら、10段階評価で記入します。

この時に大切なのは、『ほかの誰かと比べて』ではなく、あくまでも『自分でどう思うか』ということ。

たとえば、『一流企業に勤めているから仕事は9にしておこう』・・・これではダメです。

本当に自分自身が満足しているのであればもちろん構いませんが、一流企業に勤めていて、それなりに社会的地位があったとしても、その中で自分が満足する仕事ができているかどうかをしっかりと考えてみてください。

『本当は営業じゃなくて開発がやりたいのに・・・』などの不満があるとするならば、そういったことも正直に加味することが大事なのです。

よりわかりやすくするために、以下からは仮のキャラクターを設定してお伝えいたします。

『人生の輪』 A子さん(仮)の場合

A子さんは、20代後半の明るくて真面目な女性。

漫画家になりたいという夢を捨てきれず、漫画家アシスタントのアルバイトをしながら、実家暮らしをしています。

家族はそんなA子さんを応援してくれてはいるものの、30才を目前に、このまま夢を追いかけていていいのか? と思われているような気がしてならないし、自分自身もそのように考え始めています。

そんなA子さんの『人生の輪』がこちら。

人生の輪 記入例

ここでは、見やすくするために色分けをしていますが、ご自身で実際に書くときは、どんなペンでも良いですし、フリーハンドでガシガシ書いていただいてかまいません。

人生の輪をバランスの良い円に近づける

A子さんの人生の輪は、かなりバラバラですが、各分野で比較的高い点数がついているようです。

人生のバランスを良くするためには、このバラつきを、より真円に近い形にすることを、各分野から考えていきます。

円の大きさは、もちろん大きいに越したことはありませんが、たとえ小さくても、均等な円に近い方が、人生のバランスが取れているということになります。

とはいえ、高い数字を付けた分野を低くしていくのはナンセンス

満たされている部分は現状キープかそれ以上に、満たされていない部分は、満たされている部分の数字に近づけていくと、人生の輪は大きな円を描くことになり、向上心につながります。

『人生の輪』の考察と分析をしましょう

人生の輪をバランス良い円にするため、まずは各項目で付けた点数の「考察と分析」をおこないます。

ここではA子さんを例にとり、人生の輪の中の、仕事/キャリアの部分で見てみましょう。

フリーターなのに、高い点数がついているのは不思議な感じがしませんか?

人生の輪は、自分自身がどう思うかを書いているので、この点数には自分なりの理由があるはずです。

仕事/キャリア : 8点

『8点の理由』

・ 好きな漫画に携わっている
・ アシスタントとして、漫画家さんと一緒に漫画を作り上げているという誇りを持っている
・ プロの漫画家さんのテクニックを間近で見ることができる
・ 投稿用に描いた漫画を、プロの漫画家さんに見てもらい、指導してもらえる
・ 同じ夢を持った人たちと一緒に仕事ができる
・ 編集部の人と知り合うことができる

『マイナス2点の理由』

・ 新しく入ったアシスタントが自分より上手いと自信をなくす
・ 早くデビューして、アシスタントを使う側になりたい!

と、このように、なぜこの点数になったのか、正直に現状を書き出すことで、客観的に理由を知ることができ、自分自身でも気づいていなかった、いままでモヤモヤしていた部分が理解できるようになります。

A子さんの場合、『このまま夢を追いかけていていいのか? 』という悩みがありましたが、点数の高さから、漫画が好きであること、漫画家という職業に誇りを持っていることが伺われます。

また、マイナス2点の理由から、

・ 上手な人を見て自身をなくす → もっと上手になりたいという向上心の表れ
・ アシスタントを使う側になりたい → 漫画家になるという目的を見失っていない

ということが把握できます。

となれば、A子さんは『なんだ、私ぜんぜん諦めてないじゃない』と気づき、悩みは表面的なものであり、『今はまだ諦める時ではない』ということが見えてくるのです。

ここでは例として仕事/キャリアの分野で考察しましたが、あなた自身の人生の輪を使って、他のそれぞれの分野も同じように「考察と分析」をしてみてください。

ただし、それだけでは意味がありません。

せっかく気づいたのですから、目的を成すためには何をしたら良いのかを具体的に考え、目標を立てて行動をしましょう。

目的を把握、確認する

人生の輪を書き、点数の意味を知ったことで、各分野それぞれの改善点が見えてきました。

ここまできたら、目的と目標を見つけるまで、あと一歩ですが、知っておくべきは『目的』と『目標』は似ているようで、別のものであり、その整理が必要であるということです。

『目的』とは、実現しようとして目指す事柄であり、感情や欲求からくるものです。

こうありたい、こうなりたい、という自分の欲求に重点をおいた、抽象的で長期的な目あてです。

『目標』とは、行き着くための目印であり、数量や数値に重点をおいた、達成するための水準といえます。

こうあらねばならない、こうせねばならない、というような断定的かつ具体的なものです。

それを踏まえて、人生の輪の各分野ごとに、やりたい事、やった方がいいかな? と思うことを、ダーッ! と思いつくままに書き出してみてください。

そして書き出したものから、これ! と心がときめくものをピックアップし、目的と目標に分けていってみてください。

目的は数値で表せず、目標は数値で表せるものです。

これだけでも、少しずつ心の中が整理されていくことに気づくのではないでしょうか。

目的を意識した目標を立てましょう

目的と目標の仕分けは、すでにできていますでしょうか。

それができているならば、書き出した目的の中から、特にこれだ! と思うものを選んでください。

目的が複数あっても構いませんが、目的はあれもこれもと欲張ると、がんじがらめになりかねませんので、各分野で1つか2つに絞ったほうが、効率的です。

次に、選んだ目的と目標を繋いでいきましょう。

このとき、自分がどんな目的を持っているかを忘れずに意識し、その目的を成すための目標と繋いであげることが大切です。

一つの目的のために、目標が複数あるなら、それも全部繋いでしまってください。

ここで注意が必要なのは、誰かに『こうするべきだ』と言われたことを、自分の目的や目標に設定しないこと。

自分の心からの欲求でないと、どこかで『やらされている』感じがしてしまいます。

『やらされている』という気持ちは、ネガティブなものなので、長続きしなかったり、内容の質が落ちやすくなります。

せっかくあなた自身を反映した人生の輪を書いたのですから、そこから目標を立てるなら、立てたあなたが『やるぞー! 』というポジティブな気持ちになれるものが最適なのです。

目標設定はざっくりと余裕をもって

目的と目標を繋げたことで、少しずつ目標設定が見えてきたのではないでしょうか。

ここまでくればあと少しです。

簡単すぎるものは目標にはなりませんから、まずはそれを消しましょう。

かといって、目標設定が高すぎたり、綿密すぎたりして、失敗の可能性が高くなると、モチベーションが下がってしまいます。

ですから、あなたにとってちょっと面倒で、できるかな? どうかな? というギリギリのラインで、ざっくりと、複数立てることをおすすめします。

では、具体的にどのように目標を立てるか、一般的に一番わかりやすいと思われる、『健康』で設定してみましょう。

目的 : ダイエットを兼ねた体力づくりをする
目標1 : 半年で10キロ痩せる(少なくとも5キロ痩せる)
目標2 : これから毎日、一駅分歩く(行きのみ)
目標3 : 早起きしてジョギングする(最低1キロ)
目標4 : 腹筋を1日100回する(最低でも10回はする)
目標5 : スクワットを1日50回する(最低5回はする)

など、本当にざっくりした感じで大丈夫です。

ここでは目標を5つあげていますが、もっと多くても少なくてもかまいません。

目標の立て方の特徴としては、『半年で10キロ痩せる』という長期の大きな目標と、『少なくとも5キロ痩せる』という長期の小さな目標を立てておくこと。

そして同時に、『1日腹筋100回』を短期の大きな目標とした場合、『最低でも10回』という短期の小さな目標も立てておくこと。

目的がダイエットを兼ねた体力づくりとなっているので、半年で10キロ痩せるのが最終目標に近いのですが、その一つに目標を絞ってしまうと、やり遂げられなかった場合、ガッカリ感が大きくなり、やったことすべてが『無駄だった』と感じてしまう可能性が高くなってしまいます。

ですから、短期の目標を設定することにより、『100回は難しいけど5回ならできた。次は少し回数を増やしてみよう。』と、継続的に努力しやすくなり、そのつど小さな達成感が得られます。

それにより、最終的に10キロ痩せられなかったとしても、最低でも5キロ痩せるという目標が達成できているならば、『やれることはやった』という満足感と、自信を持つことができて、自分のことを『頑張ったね』と認めてあげることができるようになるのです。

また、目標として書きだした中で、できた目標、できなかった目標を把握することは、あなたの得意分野、不得意分野に気づくことでもあります。

得意分野、不得意分野というのは、自分ではわかりにくいものだったりしますが、人生の輪を書き、目的と目標を見つけることで、それも見えてくるというわけです。

不得意分野が見えてきたら、また、同じように目的と目標を立てて、少しずつ克服していくことも可能になります。

人生の輪を書く

項目ごとの考察と分析をする

目的と目標を設定する

これを繰り返すことで、だんだんと人生の輪がバランスよくなっていくのです。

最初は、バランスの良い人生の輪にするための目標を立てるのは、難しいですし、面倒かもしれませんが、この作業をすることで、あなたの心が何を求めているかを知り、自分らしく生きる方法が見つかりやすくなります。

現状の自分に、未来の自分に、なんだかモヤモヤしているのなら、この「人生の輪」が突破口を開いてくれるはずです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

人の気持ちは変わりやすく、幸福には慣れがでますし、不幸や不満には敏感になりがちです。

ですから、当然、人生の輪のグラフも日々変わります。

ましてや、人生の輪を使って目的と目標を定めた後ならば、良くも悪くも気持ちが変化していきやすいことでしょう。

ですから、定期的に人生の輪を作成し、目的と目標の見直しをおすすめします。

人生の輪を利用して、現状に感謝することを忘れず、あなたらしく生きやすい人生を歩んでください。

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