アロマキャンドルを作った事はありますか?
難しそう、面倒くさそう、なんて思い込んでいる方も多いかもしれません。
でも実際は、アロマキャンドルは簡単なものだと5分くらいでできてしまう、とっても簡単で身近なものなんです。
そして、すごいのがそのバリエーションの多さ!!
火をつけて使うだけがアロマキャンドルではないんですよ!
一度作ったら、その楽しさにハマること間違いなし。
普段、アロマテラピーの講師として活動している私だからこそ知っているアロマキャンドルの作り方をお伝えします。
アロマキャンドル2つの種類
アロマキャンドルは、大きく2種類にわかれます。
ひとつは、
アロマテラピーができるアロマキャンドル
もう一つは、
アロマテラピーを目的としない香りのキャンドル
です。
この2つはどう違うのでしょうか?
アロマテラピーができるアロマキャンドルは、精油を用いて作ることにより、嗅覚を介して、大脳辺縁系や大脳新皮質に働きかけ、さらに、鼻や咽の粘膜から血管を通して体内に入るため、「アロマテラピー」つまり「芳香療法」として私たちの心と体に働きかけます。
例えば、
- 健康を維持する
- リラックスする
- リフレッシュする
- 美しさを維持する
- 美しさを増進する
- 恒常性を維持する
- 免疫力を高める
- 脳に働きかけ、ストレスをフリーにする
などが期待できます。
もう一つのアロマテラピーを目的としないアロマキャンドルは、精油を用いないので、いい香りを楽しむ目的のみとなります。
香りにより、リラックスやリフレッシュすることは可能ですが、血液中には入らないため、芳香療法とはなりません。
芳香療法として、自分の心と体に働きかけるものがいいのであれば、アロマテラピーができるアロマキャンドルを、単に香りを楽しみたいのであれば、アロマテラピーではないアロマキャンドルを使うのがいいでしょう。
どちらが良くてどちららが悪いというものではないので、その日の自分の心と体の状態に合わせて使いわけていくのがいいかと思います。
アロマテラピーができるアロマキャンドル5つの作り方
ここからは、色々なアロマキャンドルの作り方を具体的にお伝えします。
まずは、アロマテラピー(芳香療法)がおこなえるアロマキャンドルからです。
芳香浴法ができるアロマキャンドルの作り方(その1)
【材料】
- ミツロウ、または、キャンデリラワックス大さじ2杯
- ホホバオイル40~50ml
- 精油20~50滴
- キャンドルの芯
- 紙コップ
- 割りばし
【作り方】
- ホホバオイルに、ミツロウ、または、キャンデリラワックスを入れ、湯銭で溶かします。
- しっかり溶けたら、湯銭からおろし、精油を加え混ぜます。
- 紙コップに、キャンドルの芯を立て、割りばしで挟み、固定します。
- 3へ2を注いで、固まったら紙コップを破ってキャンドルだけ出したらできあがりです。
「え? これだけ? 」と思いました?
そうこれだけなのです。
さらにもっと簡単な作り方もあります。
芳香浴ができるアロマキャンドルの作り方(その2)
【材料】
- 市販のろうそく50g
- 精油20~50滴
- キャンドルの芯
- 紙コップ
- 割りばし
【作り方】
- 市販のろうそくを湯銭で溶かします。
- しっかり溶けたら、湯銭からおろし、精油を加え混ぜます。
- 紙コップに、キャンドルの芯を立て、割りばしで挟み固定します。
- 3へ2を注いで、固まったら紙コップを破ってキャンドルだけ出したらできあがりです。
精油の量が20~50滴と幅があるのは、人それぞれ香りの強さの好みがあるからです。
温めたものに精油を入れると、香りが一瞬強く感じますが、冷ました時には、温かい時に嗅いだ1/3くらいになると思っておくと調節がしやすいです。
早く溶かしたい場合は、ミツロウやキャンデリラワックスだけを先に湯銭で溶かして、その後でホホバオイルを加えると効率よくできます。
作ったものは、香りが変わりやすいので、1か月以内に使用しましょう。
使用する時は、耐熱皿の上で火をともすことも忘れずに。
また、ミツロウやキャンデリラワックスは、メーカーによって固まり具合が違うので、購入したお店で固まり具合を聞くと作りやすいです。
ろうそくは、100円ショップなどで販売している普通のろうそくでOKです。
次は、お花やハーブなどを入れるアロマキャンドルの作り方をみていきましょう。
見た目も素敵な芳香浴法ができるアロマキャンドル(ボタニカルキャンドル)
【材料】
- ミツロウ、または、キャンデリラワックス大さじ2杯
- ホホバオイル40~50ml
- 精油20~50滴
- キャンドルの芯
- 紙コップ
- 割りばし
【作り方】
- ホホバオイルに、ミツロウ、または、キャンデリラワックスを入れ、湯銭で溶かします。
- しっかり溶けたら、湯銭からおろし、精油を加え混ぜます。
- 紙コップに、キャンドルの芯を立て、割りばしで挟み固定します。
- 紙コップの内側に、押し花やドライフラワー、ドライハーブなどを張りつけていきます。(この時、少し水をつけると張りつきやすくなります。)
- そこへ、2を注いで、固まったら紙コップを破ってキャンドルだけ出したらできあがりです。
押し花やドライフラワーを入れて作ったキャンドルを「ボタニカルキャンドル」と呼びます。
普通のアロマキャンドルを作るのにあきてしまった人には、ぴったりの楽しいキャンドルです。
芳香浴ができるキラキラのゼリーアロマキャンドル
【材料】
- ゼリーキャンドル50g
- 耐熱カップ
- 精油20~50滴
- キャンドルの芯
- 耐熱カップ
- 割りばし
【作り方】
- ゼリーキャンドルを入れて、湯銭で溶かします。
- しっかり溶けたら、湯銭にかけたまま、精油を加え混ぜます。
- 耐熱カップに、キャンドルの芯を立て、割りばしで挟み固定します。
- 3へ2を注いで、固まったらできあがりです。
透明感がある、とてもきれいなゼリーキャンドルが完成します。
耐熱カップは、透明なものがオススメです。
ゼリーキャンドルを流し込む前に、岩塩やサンドなどを入れておくと、さらにキラキラ感が出て、最高です。
お肌のケアができるアロマキャンドル
【材料】
- ミツロウ大さじ1杯半
- ホホバオイル、または、スイートアーモンドオイル50ml
- 精油5~10滴
- キャンドルの芯
- 紙コップ
- 割りばし
【作り方】
- ホホバオイル、または、スイートアーモンドオイルにミツロウを入れ、湯銭で溶かします。
- しっかり溶けたら、精油を入れよく混ぜます。
- 紙コップに、キャンドルの芯を立て、割りばしで挟み固定します。
- 3へ2を注いで、固まったら紙コップを破ってキャンドルだけ出したらできあがりです。
早く溶かしたい場合は、ミツロウやキャンデリラワックスだけを先に湯銭で溶かして、その後でホホバオイルを加えるのがオススメです。
お肌に塗る時は、火をともして少し溶けたらすぐに火を消して、キャンドルの熱が少し冷めてからにしてください。
バームくらいの固さなので、火をともさなくてもお肌に塗れます。
夏は暑さで溶けやすいので、涼しい場所におくようにしましょう。
逆に、冬は固くなりやすいので、ミツロウの量を少し少なくして作るのがコツです。
作ったものは精油成分が変わりやすいので、1か月以内に使用するようにしましょう。
使用する時は、耐熱皿の上で火をともすことを忘れずに。
いつでも換気がおこなえる場所で行いましょう。
使用中に気分が悪くなった場合は、すぐに中止してください。
ミツロウやキャンデリラワックスは、メーカーによって固まり具合が違うので、購入したお店で固まり具合を聞くと作りやすいです。
オススメの精油は、以下になります。
- ラベンダー精油
- ゼラニウム精油
- イランイラン精油
- フランキンセンス精油
- カモミール・ローマン製油
- ローズウッド精油
お顔に使用する時には、精油の量は5滴以下、ボディは10滴以下で作ってください。
お肌に使用した際に、少しでも異常を感じた場合は、すぐに使用を中止しましょう。
香りのみを楽しむアロマキャンドル3つの作り方
次は、アロマテラピー(芳香療法)ではない、純粋に香りや見た目を楽しむアロマキャンドルの作り方です。
市販のろうそくで作るアロマキャンドル
【材料】
- 市販のろうそく50g
- 香水10~20滴、または、ポプリ用の香りのオイル10~20滴
- キャンドルの芯
- 紙コップ
- 割りばし
【作り方】
- 市販のろうそくを湯銭で溶かします。
- しっかり溶けたら、湯銭からおろし、香水、または、ポプリ用の香りのオイルをお好みの香りになるまで加えます。
- 紙コップに、キャンドルの芯を立て、割りばしで挟み固定します。
- 3へ2を注いで、固まったら紙コップを破ってキャンドルだけ出したらできあがりです。
ろうそくに色をつけたい場合は、クレヨンを削りながら、溶けたろうそくに入れると、簡単に色がつけられます。
ろうそくは溶けている時は透明ですが、固まると乳白色になるので、それを考慮して、色をつけるのがオススメです。
グラデーションをつけたい場合は、
- ろうそく10gを溶かし、クレヨンで色をつけ、香水、または、ポプリ用の香りのオイルを入れて、紙コップにろうそくの芯を入れた容器に注ぎ、固まるまでまちます。
- 固まったら、ろうそく10gを溶かし違う色のクレヨンで色をつけ、香水、または、ポプリ用の香りのオイルを入れ、①の上から静かに注ぎます。
- それが固まったら、同じように繰り返していくと、きれいなグラデーションのろうそくができあがります。
- すべてがしっかりと固まったら、紙コップを破って取り出しましょう。
クレヨンで色がつけられるのは、楽でいいですよね?
クレヨンもあまっているものや、100円ショップのもので十分です。
ろうそくを何色か混ぜて、マーブル状にするのも楽しいです。
ずっと使っていない香水などがあれば、利用してみましょう。
火をつけなくても、置いただけで素敵な香りが楽しめます。
ご使用にあたっては、燃えやすいもののそばでは使用しないでください。
必ず、耐熱皿の上で火をともしましょう。
また、換気がいつでもできる状態で使用しましょう。
気分が悪くなった場合は、すぐに使用を中止してください。
使用後は、火を消うのを忘れないようにしましょう。
市販のろうそくで作るボタニカルアロマキャンドル
【材料】
- 市販のろうそく50g
- 押し花やドライフラワー
- 香水10~20滴、または、ポプリ用の香りのオイル10~20滴
- キャンドルの芯
- 紙コップ
- 割りばし
【作り方】
- 市販のろうそくを湯銭で溶かします。
- しっかり溶けたら、湯銭からおろし、香水、または、ポプリ用の香りのオイルをお好みの香りになるまで加えます。
- 紙コップの内側にドライフラワーや押し花をはっていきます。
- キャンドルの芯を立て、割りばしで挟み固定します。
- そこへ2を注いで、固まったら紙コップを破ってキャンドルだけ出したらできあがりです。
こちらも、ろうそくに色をつけたい場合は、クレヨンを削りながら溶けたろうそくに入れると簡単に色がつけられます。
ろうそくは溶けている時は透明ですが、固まると乳白色になるので、それを考慮して色をつけるのがオススメです。
火をつけなくても、置いただけで、素敵な香りが楽しめます。
ご使用にあたっては、燃えやすいもののそばでは使用しないでください。
必ず、耐熱皿の上で火をともしましょう。
ご使用時は、目の届く場所、換気がいつでもできる状態で使用しましょう。
気分が悪くなった場合は、すぐに使用を中止してください。
使用後は、必ず火を消しましょう。
キラキラのゼリーアロマキャンドル
【材料】
- ゼリーキャンドル50g
- 耐熱カップ
- 香水10~20滴、または、ポプリ用の香りのオイル10~20滴
- キャンドルの芯
- 耐熱カップ
- 割りばし
【作り方】
- ゼリーキャンドルを入れて、湯銭で溶かします。
- しっかり溶けたら、湯銭にかけたまま、香水、または、ポプリ用の香りのオイルを加え混ぜます。
- 耐熱カップに、キャンドルの芯を立て、割りばしで挟み固定します。
- 3へ2を注いで、固まったらできあがりです。
透明感がある、とてもきれいなゼリーキャンドルが完成します。
ゼリーキャンドルは固まりやすいので、湯銭にかけたまま香りを加えましょう。
ゼリーキャンドルは、まぜすぎると気泡ができてしまいます。
なるべく、静かにゆっくりと溶かすのがポイントです。
こちらも、貝殻や岩塩、サンドなどを入れたり、ドライフラワーや押し花、ドライハーブ、ドライフルーツなどを入れるのも楽しいです。
アイデア次第で、作品は無限に広がります。
あなたの感性で素敵なアロマキャンドルを作ってみましょう。
火をつけなくても、置いただけで、素敵な香りが楽しめます。
ご使用にあたっては、燃えやすいもののそばでは使用しないでください。
ご使用時は、目の届く場所でおこないましょう。
換気がいつでもできる状態で使用してください。
気分が悪くなった場合は、すぐに使用を中止しましょう。
使用後は、必ず火を消しましょう。
火をつけずに楽しむアロマキャンドルの作り方(アロマワックスバー、アロマワックスプレート)
「アロマキャンドルは火をつけて使う物」というイメージがありますよね?
実は、火をともさずに香りと見た目を楽しむアロマキャンドルもあるのです。
「アロマワックスバー」とか「アロマワックスプレート」と呼んだりします。
【材料】
- 市販のろうそく30g
- ドライフルーツ(砂糖不使用のもの)、または、ドライフラワー、ストロー、紐、シリコンカップ
- 精油20滴、または、香水やポプリ香料10~20滴
【作り方】
- 市販のろうそくを湯銭で溶かします。
- 精油、または、、香水やポプリ香料をお好みの香りの強さまで入れます。
- シリコンカップに、ドライフルーツやドライフラワーをしきつめていきます。(この時に、シリコンカップを外した時をイメージした見た目になるよう置くとできあがりが綺麗です。)
- そこへ2をそそぎ、紐を通せるように、上の方にストローを指しておきます。
- しっかりと固まったらシリコンカップから取りだしてできあがりです。
精油を使用した場合は、1か月くらいで香りが変化してしまうため、1か月以内に使用しましょう。
ドレッサーや玄関、寝室、靴箱など、お好きな場所で香りを楽しむのに最適です。
直射日光や、火の気のある場所にはおかないようにご注意ください。
アロマキャンドルを作る時の注意事項
温めた状態のキャンドル素材に香りを入れるため、むせたり、気分が悪くなる場合があります。
必ず、換気扇を回すか、窓を開けて作りましょう。
精油やポプリ用の香りのオイルの原液が肌についてしまった場合は、石鹸を使用せず、流水で30秒以上洗い流してください。
石鹸を使用すると、化学反応が起こり、肌かぶれの原因となってしまう場合もあります。流水で洗い流す事で、肌への負担が軽減されます。
圧搾法で抽出された、柑橘系の精油の場合、温めたキャンドル素材に入れると、香りが変化する場合があり、思ったような香りにならない場合もありますので心得ておきましょう。
ペパーミント精油、ユーカリ精油、ティートリー精油などの刺激が強い精油は、温めたキャンドル素材に入れた時に、目にしみてしまう場合もありますので、刺激に気をつけて作る必要があります。
湯銭をするナベなどは、キャンドル作り専用とし、調理用とは別にすることも大切です。
まとめ
素敵なアロマキャンドルの作り方はいかがでしたか?
「意外と簡単! すぐに作れそう」と思っていただけたはずです。
精油を購入するのにまだちょっと抵抗がある方は、まずは100円ショップに行ってみてください。
ろうそくや、ろうそくの芯、ポプリ用の香りのオイルなど、アロマキャンドルを作る材料が安く手に入ります。
大きな100円ショップでは、ジェルキャンドルの元まで売っていますので、すぐに活用できますよ。
そうして慣れてきたら、ぜひ、アロマテラピーができるアロマキャンドルを精油で作ってみてください。
自然の植物からの恩恵を、あなた自身の心と体が感じ取ってくれるはずです。
ちょっとした工夫で、あなただけのオリジナル作品ができちゃいます。
気持ちの赴くままに、好きな香りでのアロマキャンドル作り楽しんでみましょう。
それだけで、あなたをとりまく世界は、とっても魅力的でキラキラ輝くものになります。