成功者というのはあらゆるところにいます。社会生活においてはもちろん、家庭生活、学校生活においても成功者は存在します。
自身の存在が、相手(社会、家族、教師、同僚など)に認められ、評価され、人の役に立つことで称賛を受ける人がそうです。つまり、相手があって初めて成功者は存在すると言ってもよいかもしれません。
では、どうすれば相手に評価・称讃されることができるのでしょうか?
自分のアピールに終始するだけでは、相手は耳も貸してくれません。自分のアピールが相手の心に響くものでないと、相手は動いてもくれません。
そこで、発想の転換が必要になってきます。相手の心に響く言葉を使い、相手の考えていることを類推し、こうでもない、ああでもないと試行錯誤を繰り返しながら、自分の伝えたいことをどうにかしてよりよく相手に伝えていく努力が必須です。
そのために日常生活で身につく発想法を次に挙げました。
発想法1.ネガティブな言葉はつかわない。
自分勝手な『発想』ばかりしていると、自分の感情が先行して、自分にそぐわないものは否定してしまう傾向があります。
『めんどくさい』『どうせ無理』『それは嫌い』『自分には向いていない』『無駄だ』『自分には関係ない』『もうできない』『失敗だ』、こういったネガティブな言葉は自分勝手な発想から生まれます。そればかりか、安穏な自分一人の世界に逃げ込んでしまう事となり、何も生まれてきません。
発想を変えるには、使う言葉を変えていくのです。
『面白そう』『なんとかなるかも』『好きになるかも』『やってみよう』『なんか参考になる』『関わってみよう』『まだやれる』『成功できるかも』、前のネガティブな言葉をこう置き換えてみる癖をつけましょう。
日頃からこの癖をつけていると、いざという時、ポジティブな発想となり、ちょっとやそっとじゃ、へこたれない、そんなあなたになれるでしょう。
発想法2.実験をする。
化学の実験を思い出してください。酸素と水素を混ぜると水が発生するし、ナトリウムと塩素で塩化ナトリウム、塩になります。
自分の思いと相手の思いを足すとどうなるか。うまく合致すれば『成功』です。相乗作用でより大きな力になっていきます。合致させるためには何回も何回も実験をすることが必要です。
実生活で企画を次々、出していきます。大変だと思うとやれません。その時、化学の実験のような感覚を思い出してください。
こっちがこう出たら、あっちはどう反応するか。どう反応して欲しいか。
失敗しても、それは次につなげていけます。別のやり方を考えるのです。
発想法3.損得勘定を身につける。
発想法1と2は自分始動のやりかたですが、それだけでは、相手からの要求に対して、ネガティブな言葉を使わずに、好意的に応対していさえすれば良いだけになってしまいます。そうなると自分は死んでしまいます。
そこに必要なのが、自分なりの損得勘定です。そこに自分らしさを発揮します。
いくらやっても駄目なものは引き下がりましょう。何回か実験をして少しずつ身につけてきたバランス感覚で、自分にとってプラスの価値をもつか、マイナスの価値をもつか、の判断をして、マイナスの価値しか考えられないものは切り捨てることも必要です。
ただし、それをやるのは何回も実験をした後です。実験する前にそれをやることは自分勝手な『発想』そのものになります。
発想法4.粘り強く繰り返す。
発想法1と2と3を身につけるには、何度も繰り返すしかありません。これができるのが成功者といっても過言ではないと思います。
良い習慣、例えば歯磨きを身につけるには何度も繰り返すことが必要なように。しかし、一度身についてしまえば、どんな場面でも力を発揮できるのは確かです。
発想法5.姿勢を良くする。
蛇足ですが、最後の発想法です。
元客室乗務員の方の本に載っていたことです。飛行機のファーストクラスの常連になるような方の一番の身体的特徴は、姿勢がいいということだそうです。これは例外がないぐらい、確率が高いものだそうです。ファーストクラスに乗る事ができるレベルなら、社会的地位もおそらく高い方でしょうから、難題をこなしてきた自信の表れでもあるのかもしれません。
しかし、姿勢を良くすることで感情が変わるのは、理解できます。少なくとも、姿勢の良い人が、ネガティブな発想、言葉を発しているイメージは湧きません。
今日から姿勢を良くして、ネガティブな言葉をやめてみましょう。自分を実験台にしてみてください。