夢占いで、いじめられることが象徴するものとはなんでしょう?
いじめというのは、最も表に出にくい感情で、暗闇であればあるほど行動が激しく、やることが大胆になってきます。
しかも、誰もが表に引っ張り出そうとするのですが、それは明るいところに出たがらず、闇に逃げて生き延び、また勢力を広げていきます。
そういう性質のいじめが象徴するものとは『表にはあらわれない暗闇』。
夢占いのおけるいじめとは、それが人間関係だったり、近づいているピンチだったり、どうしようもない不運だったり、それらのものが表に顔を出してくる暗示になります。
いじめのような暗闇に住むものは、表に出てきた時点で、すでに相当成長しているため、抑え込むのは困難を極めます。
ただし、救いなのは表に出てきた瞬間から、それは少しずつ消滅していく過程に入っていくということ。
たとえ時間がかかっても、消滅過程に入ったことを励みにして、光を当てていくことが大切です。
夢占いで『いじめられる夢』を見た場合、闇の中にあって成長したものが表に出てくる暗示です。
出てきたときには嵐になるのですが、それが光に当たった瞬間から、いつの日か必ず消滅することがわかっていれば、耐えやすいでしょう。
嵐の中でも、雲の上の光を見つめて乗り越えていってください。
その他、どのような状況でいじめに遭ったかなど、さまざまな角度から解釈できますので、詳しく見ていきましょう。
学生時代のいじめの夢
学生時代のいじめの夢は、夢占いでは、過去の苦い思い出がまだ消化しきれておらず、潜在意識が安全な夢の中で懸命に消化しようとがんばってくれている証拠です。
今はもう学生ではなく、あなたが直接、脅威にさらされるようなことはありません。
夢の中という安全地帯は、未消化の感情を浄化させるのに最適なのです。
目覚めたときは気分がすぐれなくても、それはいずれ必ず浄化されるので、正面から受け止めましょう。
夢の中でどんなひどいいじめにあっていたとしても、もう表の世界には出てくることはなく、あなたは常に安全地帯にいます。
あなたはもう学生ではないし、夢から実害を受けることもないので、学生時代のいじめられた夢を見ることは、潜在意識が過去の闇を浄化するためのプロセスと思い、今の生活を充実させましょう。
過去はもう、今のあなたには追いつけないのですから。
あなたが学生時代の人をいじめる夢
学生時代に戻ってあなたがいじめをする夢は、夢占いでは、あなたが過去に何かをやり残していることを示します。
過去に言いたかったこと、やりたかったこと、伝えたかったことがまだ心の隅で根雪のように固まっていて、それを解きほぐしていく作業が必要になります。
過去に表に出せなかった物事は、現実で表に出すのはもう遅いのですが、夢の中という、時間も空間も超越した世界では、それが可能になります。夢は張り切って浄化作業に入り、あなたの心の荷物を軽くしようとしてくれているのです。
夢の中でいじめた相手にも注目してください。
過去、いじめられた人を反対にいじめているのであれば、それは、あなたの中でその相手をまだ許せていない証拠。
過去あなたに優しくしてくれた相手であるなら、その人に対してのコンプレックス、申し訳なさ、あるいは、その人を利用しようとしたなどのモヤモヤした気持ちを、夢を使って発散させているのでしょう。
大切なのは、夢を見て過去にさかのぼって、自分がどんな気持ちだったかを思い出し、もう一度光に当ててあげることです。
それを繰り返すことにより、あなたは心の荷物を降ろして、次に進むことができます。
見知らぬ人をいじめる、いじめられる夢
夢の中の見知らぬ人は、夢占いでは『自分では気づいていない自分の側面』を示します。
その見知らぬ人をいじめる、または、見知らぬ人からいじめられることは、ようやく、自分でも気づいていない自分の側面に触れることができるようになったという暗示です。
あなたが思っている『自分』とは、本当はあなたのごく一部に過ぎません。
人生とは、新しい自分を一生掘り起こしていく作業です。
今まで自分では目を向けていなかった部分に接触し、受け入れていく過程を、夢が『いじめ』という形であなたに見せているのです。
あなたが夢の中でいじめていた見知らぬ人は、どんな人ですか?
みすぼらしかったり、みにくかったりしていたら、自己嫌悪を抱くような自分自身の分身です。
美しかったり、印象がよい人の場合は、あなたには隠れたよい面がまだまだあることを示しています。
新しい自分がどのようなものであるかを楽しみに、精いっぱい受け止め、幅を広げて行ってください。
現実に今接している人をいじめる、いじめられる夢
今現実に毎日会っている会社の人や友人をいじめたり、逆にいじめられたりしている夢は、夢占いでは、人間関係のトラブルに足を踏み入れている暗示です。
実はすでに足がトラブルに浸っているのに、現実のあなたは気づいていない可能性も高いです。
トラブルにも、避けようとして避けられるもの、避けられないものがあります。
何が起きても、どこにいても、自分の気持ちだけには嘘をつかず、認めてあげてください。
トラブルに巻き込まれるときは、きまって、自分自身の気持ちを誤魔化したり、自分の気持ちをないものとして扱っているときです。
どんな感情も、それはあなたが自分で受け止めるべきもので、他人や環境は一切その感情に責任はありません。
トラブルに見えるものでも、実はよりよい未来のためのステップであることが多いので、冷静に受け止めて進んでいってください。
会社の上司や先生、先輩など目上の人にいじめられる夢
目上の人にいじめられる夢は、夢占いでは、実際に目上の人に目をかけられている暗示です。
ひそかに期待をされていたり、抜擢を受けたり、認められていることが多く、むしろ『自分より優れているかもしれない』とひそかに恐れている可能性さえあります。
目上の人の引き立ては、人生においてとても重要なものです。
常に謙虚に、礼儀正しく接していれば、思いがけないチャンスが巡ってくるでしょう。
弟や妹、部下、後輩などの目下の人がいじめられている、いじめる夢
目下の人がいじめられている夢は、夢占いでは、自分に自信がなかったり、自分の中で打ち消したい気持ちを示すことがほとんどです。
さらに、人の優れた部分をなかなか認められなかったり、嫉妬したり、そういう自分に嫌気がさしていて、悪循環に陥りやすい時期でもあります。
誰にも優れた部分があり、あなたにも優れた部分があるのです。
人を上下関係で見ず、好き嫌いや素直な感想を持って、楽しんで受け止めるようにしましょう。
人と自分を見比べることをやめ、赤ちゃんを見つめるような瞳で、自分と人をほほえましく見ていけば、暗い感情もやがて明るく変わっていきます。
動物や赤ちゃんをいじめる夢
猫や犬、あるいは、赤ちゃんのような小さなか弱いものをいじめる夢は、夢占いでは、あなたの内部がかなりバランスを失っていて、危険な状態にあることを暗示します。
本来、小さなかわいいものは、見ただけで保護欲を感じ、大事にしてあげたいと思うように本能にインプットされています。
その逆の現象が夢の中で起きているということは、『本来大事にすべきものを大事にできていない』ことのあらわれです。
一番大事にすべきことは自分の感情なのですが、『そんなことを思ってはいけない』とムリにブレーキをかけたり、破壊的な衝動を感じて必死に抑え込んだりしていると、その暗いエネルギーは出口を失い、暴走するかもしれません。
心の中でどんな映像が立ち上がっても、受け止めてあげ、一緒に驚いたり、悲しんだり、怒ったりしてあげましょう。そうすることで、もうひとりの自分である潜在意識も安心します。
潜在意識が暴走をはじめると、到底コントロールするのは難しくなっていきます。
世間で出世街道を走っていたエリートと呼ばれる人が、突然信じられないような事件を起こして警察のお世話になるのをニュースで見たことがあると思います。
これは、この『潜在意識の暴走』によるもので、自分の意志とは無関係な場所で、潜在意識が体に乗り移ってしまっているのです。
そうなるまえに、分裂しかかっているもうひとりの自分の存在を認め、統合するようにしてください。
恋人や配偶者、異性の友人がいじめる、いじめられている夢
異性がいじめたり、いじめられたりしている夢は、夢占いでは、異性の気持ちの変化を少しずつ理解し、歩み寄ろうとしている暗示です。
夢の中で無視したり、意地悪をしたりしてコミュニケーションをとっているのは、今まで未知なもの、不可解なものとして受け入れていなかった異質なものを受け入れる過程を示しているので、悪い暗示ではありません。
恋人や片思いの人がいじめたり、いじめられたりする場合は、二人の仲が急接近する暗示ですので、期待してくださいね。
まとめ
世の中にはさまざまな人間がいて、人間関係を横糸に、社会を縦糸にして模様を描く、壮大な織物です。
とても美しい部分もあり、暗い部分もあり、バリエーションに富んでいます。
重要なのは、その織物は暗い部分があるから明るい部分が引き立つということ。明るい部分に目を向けたあと、夜のような闇に安らぎを覚えることもある、ということです。
すべてが善と悪、男と女、昼と夜、光と闇という具合に、正反対のものが一対になって存在しているのです。
暗い部分にも目を向け、それを明るい場所にもって出てみると、意外にかわいい形をしていたり、美しい色合いをしていて驚くこともあるでしょう。
どうか、夢占いをひとつの手段として、潜在意識が織りなすバリエーション豊かな色合いを楽しんでくださいね!