レイキという言葉を知っていますか?
レイキは、海外では抜群の知名度がありますが、日本ではあまり知られていません。それどころか、「胡散臭いもの」として扱われることが多いようです。
このレイキ、実は日本発祥のものだと知ったらあなたは驚くでしょうか?
日本発祥のものが、どうして日本では広まらず海外で広まったのでしょうか?
今回は、レイキについて、一緒に掘り下げてみていきましょう。
レイキとは、いったいどういったものなのでしょうか?
レイキとは、何?
そもそも、レイキとは何なのでしょうか?
レイキは、人間であるならば、多かれ少なかれ皆持っている自然なエネルギーのことです。
つまり、今これを読んでいるあなたにも、レイキが備わっているということです。
こう言うと信じられないかもしれませんが、実は普段、私たちはレイキを無意識に使っています。
たとえば、こういう体験をしたことはありませんか?
幼い頃にひざをすりむいて、お母さんがそこに手を当てて「痛いの痛いの、飛んでいけー! 」というあのおまじないです。
実は、あれもレイキを使ったおまじないなんです。
お母さんの手をケガしたところにあてると、お母さんの手からレイキが出ます。
そのレイキが、けがをしたところに作用し、痛みを軽減させてくれているんです。
こう考えると、レイキは怪しいものではなく、無意識に皆が使っている、持っているものだとわかると思います。
レイキとは、優しいエネルギーの一つなのです。
レイキの歴史とは?
レイキとは、いったいどんな歴史を歩み、日本発祥なのに日本では広まらなかったのでしょうか?
その歴史を見てみましょう。
レイキの歴史は、臼井 甕男(うすい みかお)氏が1922年に断食修行を行ったときに偶然見つけ「心身改善臼井霊気療法」として実践したのが始まりです。
レイキは、当時の海軍にも認知され、広く知られていました。
この普及活動の中で、ハワイ在住の日系2世の人にも伝えられ、その人が戦後海外にレイキを広めていく助けになりました。
元来、日本人は目に見えないものを大切にし、神聖なものとして扱い、敬う心を持っています。
ところが、敗戦したことにより、より科学的であること、客観的であることが重要視され、今までの価値観は一変しました。
日本が昔から大切にしてきた心や技法は、古くて劣っているもであり、より合理的で科学的な欧米の考え方の方が優れている、という風潮になっていきます。
これによって、レイキは日本では活動自体が困難になります。
ところが、海外では1970年代から、科学的で合理的なものよりも、精神的な癒しや自由な生き方を求める動きが活発になっていきます。
日本でレイキを学んだ日系2世の人が、ハワイやアメリカでレイキを教え始めた時期がちょうどこの頃で、海外であっというまに広まっていきました。
日本では、戦後高度経済成長期を迎え、バブルを経験し、価値観の変化が起こり始めた1980年代後半に、海外で広まったレイキが日本に逆輸入され、復活を遂げることになるのです。
なぜ、レイキという名前なのか?
レイキは、漢字で書くと「霊気」です。
霊という字にはもともと、万物に宿る精気という意味があります。
つまり、レイキとは「誰もが生まれつき持っている力」という意味なのです。
レイキには、たくさん種類がある?
レイキと言えば、通常、臼井氏が確立した「心身改善臼井霊気療法」のことを指します。
けれど、「レイキ」と名のつくものであっても、臼井式のものではないものも多く存在します。
レイキとは、もともと、万物に宿る精気という意味ですので、臼井式であっても、違うエネルギーの使い方であっても、間違いではないのです。
ですので、レイキの種類がたくさんあるわけではなく、その使い方(◯◯式など)が複数あるということになります。
レイキとは、気功?
気功もレイキと同じく気を扱いますが、レイキとは違うものなのでしょうか?
結論から言うと、レイキと気功は全くの別物です。
気功は、人間が元々持っている力に、はっきりとした意図を持たせます。
よく見るのは、気功で相手を吹き飛ばすというものですが、あれは自分が「相手を吹き飛ばそう」という明確な意図をもって相手にその力を届けるので、相手が吹き飛ぶのです。
ですが、レイキはそれ自体に明確な意図はありません。
レイキは、受け取る相手がどう使っても自由なのです。
たとえば、けがをしたり、体調が悪いとき、体がこれを治そうとしているときにレイキを受け取れば、そのレイキは「自己治癒能力」を活性化させます。
精神的に落ち込んでいて、精神を平常に保ちたいと体が望むときにレイキを受け取れば、そのように使われます。
このように、気功は自分の明確な意図を相手に伝えるものであり、レイキは自分の意志ではなく受け取る側に合わせてくれるエネルギーであるため、全くの別物だと考えることができます。
また、気功は、習得するために修行や訓練が必要ですが、レイキは特別な修行や訓練が必要ありません。これも大きな違いです。
レイキで、何ができるの?
レイキを自由に扱うことができるようになると、自分も他人も癒し、体や精神の不調を整えることが自由にできるようになります。
自分も相手も癒すことができるのは、この忙しい現代において大きな利点です。
レイキは、誰でも覚えられる?
レイキは、もともと誰でも持っている力ですので、誰でも覚えられます。
特別な才能や修行は必要ありません。
ただ、その扱い方を覚える必要はあります。
それは、才能や資質を判別するということではなく、効率的にレイキを扱うために必要な知識・手法を学ぶと言うだけです。
日本語を読むのに、ひらがなやカタカナ、漢字の勉強をするようなイメージです。
まとめ
いかがでしたか?
何だか胡散臭く感じることもあるレイキですが、実はそんなことはなく、誰でも持っている力なのです。
つまり、忙しい現代において、誰でもヒーラーになることができるということです。
もしかすると、レイキは、今のこの時代に求められているものなのかもしれません。
大切な人を癒し、また自分も癒される。
そういう愛にあふれた人生を歩んでいきましょう!