仕事ができる人の特徴って、どんなことでしょう? バリバリ売上を上げること? 人望がある人? テキパキと仕事をこなす人?・・・。
いろいろなデキル人がいますが、今回はそれらの人々に共通する特徴をいくつかご紹介してみたいと思います。
勝負どころを知る
仕事上だけでなく、何にでも勝ちたがる人がいます。いわゆる『負けん気』が強い人ですが、そういう人がすべて仕事ができる人ではありません。というか、逆に組織の中では浮いているだけの存在です。
仕事ができる人は全ての勝ちにはこだわりません。逆に最大のチャンスの時に勝てる人こそが仕事ができる人です。
観察する
仕事ができる人は、観察力が高いという特徴があります。人の行動やノウハウを観察し、仕事に使える手法を自分のものに出来ます。
それが余りにも素早いため、他人のノウハウであっても、あっという間に自分のものにしてしまうので、あっという間に仕事ができる人になっていくのです。
徹底的に真似る
昔、居酒屋ブームが起こったとき、私が勤めていた飲食チェーン店も居酒屋経営に乗り出しました。その時、経営陣が流行っている居酒屋チェーンを研究し、最も良い特徴を集めて分析し、店を作ろうとしましたが、創業会長の一喝でその案はボツになりました。
会長曰く、『考えるな!看板から箸袋まで全部真似ろ!』でした。素直に成功者に学ぶことも重要ですよね。
ノルマ=顧客になっていないか?
売れっ子営業マンが突然売れなくなることがあります。多くの場合、『お客様がお金に見える』ことが原因です。
売れだすと人間は簡単に天狗になります。お客様を自由に操れると勘違いしだします。少し成績が下がっても、『あの客がいる』と考えるようになるわけです。
少し逆説的な言い方ですが、真に仕事ができる人というのは、常に顧客に感謝を忘れない人であるといえるでしょう。
思い切ってお客さんに聞いてみる
私がコンピュータシステムの営業マンを始めたころ、毎月のノルマも殆ど達成出来ないで悶々とした時期を過ごしていたタイミングで、社長の営業所巡りが始まりました。正直、眠れないような日々の始まりです。日々頑張ってはいるのですが、それでも売れません。社長との面談は近づいてきます。
私の焦りは悲しみになり、更に私を追い詰めます。もうたまりません、社長との面談の時が来ました。私は今の成績の言い訳をする資料を作って社長との面談に臨みました。すると、社長は営業成績の話など一切せず、『カッコつけとるんじゃないの? 』おでこをかる~く弾かれたような、ハッとする瞬間でした。
私は売れない自分が許せず、そんな自分のプライドばかりを気にしていたんです。売れない自分を守ろうとするあまり、思い切ってお客さんの懐に飛び込んで行っていなかったのです。
私の会社のお客さんは飲食業の方々でしたが、それ以来担当しているお客さんの店に足繁く通い、業界知識でわからないことは全て素直に聞いてみることを始めました。そうすると、自分自身の硬さが取れ、少しずつ成績が上がって行ったことを思い出します。
媚を売らない
仕事のできない人の中に、良くお客様に媚を売る人がいます。媚を売るとは、機嫌を取るという事です。
最近久しぶりにスーツを新調しました(といってもぶら下がりですが)。紳士服の郊外店に出かけ、背広を選ぶわけですが、実は店員さんにアプローチされるのは苦手です。店の自動ドアが開くと同時に、なんだか追跡されている気がして落ち着きません。更にあれこれ聞かれた日には、逃げたくなります。
しかし、スーツが必要なので店に来ています。しかも最近太り気味で自分のサイズすら把握していません。仕方なく近くにいた、ちょっと取っ付き悪そうな中年の男性店員に、自分のサイズを測ってもらうと、いきなり自信満々に『お客様なら、これと、これですね』と断言して去っていきました。好みも何も聞かずにです。
逆にカッコ良さを感じて、即購入してしまいました。その店員さんは、媚を売らずに、満足感だけを見事に切り取って私にプレゼントしてくれたようです。仕事ができる人の典型を見た気がしました。
恩を売る
仕事に自信が持てないとき、相手のニーズが見えないとき、何をしますか?
わからないときは相手の困っていることを助けてあげることです。商品が売れないときは、相手に感謝されることを、とことんやってみましょう。
私の新人時代、お客様の会社に訪問したとき、お客様の会社の電話が鳴りっ放しの時、『おまたせしました。○○株式会社の△△と申します! 』と言って咄嗟に電話に出てしまいました。しばらく社員の方々があっけにとられていたあと、社長の奥さんから、『△△さんはうちの社員みたいやねぇ』と言われ、泣きそうなほど嬉しくなったことを覚えています。
まとめ
いかがでしたか?
以上、仕事ができる人の特徴をいくつか見てきましたが、如何でしたか? これらは殆どあなたが可能なことばかりだったんではないでしょうか?
そうです。仕事ができる人とは、天才みたいな人だけではなく、努力で勝ち取ることが出来るんですよね。