何度も同じ夢を見る理由と解決方法

このような経験をしたことがありませんか？

実は、何度も同じ夢を見るのには、7つの理由があります。

例えば、そのうちのひとつが心の中に強い願望を抱えている場合です。

あなたに同じ夢を繰り返し見せることで、顕在意識下では認識できていない強い願望が潜在意識の中に隠れていることを教えてくれているのです。

この記事では、何度も同じ夢を見る理由を7つに分けてくわしく説明し、その解決方法まで解説します。

この記事を読んでいただければ、同じ夢を繰り返し見てしまう理由と夢から抜け出すための解決方法がわかるので、あなたは怖い夢や理解できない夢で悩まされる日々から解放されます。

良質な睡眠とスッキリした朝の目覚めを手に入れることができますよ。

何度も同じ夢を見る理由7つ

なぜ、人は夢を見るのでしょうか？

その理由は諸説ありますが、一般的には、脳に蓄積された日常生活で起きた様々な出来事や感情などの情報を整理するために人は夢を見ると言われています。

人の意識には「顕在意識」と「潜在意識」が存在しています。

日常生活の中で自覚している意識を「顕在意識」、それ以外の自覚していない意識が「潜在意識」です。

実は、潜在意識のほうが人の意識の90％以上を占めていると言われています。

その潜在意識が眠っている間に夢の中で表出するのです。

このような夢を見るメカニズムを踏まえて、何度も同じ夢を見る理由を考えると、関係してくるのは「記憶」と「潜在意識」です。

何度も同じ夢を見る理由を7つに分類しましたので、くわしく見ていきましょう。

願望の表れ

夢には、日頃から心に抱えている強い思いが現れることが多いと考えられています。

例えば、子どもの頃に願っていたのに叶わなかった「こうしたかったのに」という願望です。

子どもの頃から繰り返し同じ夢を見ている場合はこのパターンが多く、満たされない思いが強い願望となって夢に表れています。

他にも、大人になって「仕事で成功した様子」や「億万長者になった姿」など成功者としての姿を繰り返し夢で見るようになった場合は、あなたの強い野心の表れです。

言葉にしなくても、心に強い思いを秘めているときに、何度も同じ夢を見ることになります。

葛藤の表れ

「願望」と同じくらい心に強い印象を残し、夢の内容に影響を与えているのが「葛藤」です。

心の葛藤が夢に表れるのは、成熟した大人よりも思春期の子どもに多く見られます。

特に悩みや迷いの多い年頃だからです。

思春期の子どもたちは、試練や困難に直面したときにそれを乗り切るための知恵やスキルを身に付けていないことが多く、生活の様々な場面で悩み、迷う「葛藤」を感じています。

そのような思春期特有の感情とも言える葛藤が夢に影響を与え、何度も同じ夢を見せているのです。

将来への不安や焦り、訳の分からない怒りや苛立ちなど、どうやって解消すれば良いか分からない感情が心に強い印象を残して、繰り返し同じ夢を見せています。

葛藤の表れが理由で何度も同じ夢を見ている場合、その内容は分かりやすいものではなく、抽象的な内容である場合が多いことが特徴です。

「学校で失敗した」などの分かりやすい内容もありますが、意味がよく分からない不安感の強い夢を何度も繰り返し見ている時には、葛藤が表れているのだと理解するといいでしょう。

精神的なストレスやトラウマの表れ

人は誰しも、日常生活の中で大なり小なりストレスを抱えて生きています。

そのストレスは、夢の内容にも大きく影響してきます。

ストレスの原因は、人間関係などから受ける精神的なものだけではありません。

身体的な疲労や経済面や将来への漠然とした不安もストレスの原因となります。

それらのストレスがあなたに何度も繰り返し、同じ夢を見せることがあるのです。

日常生活の中でストレスを強く感じている人は、そのストレスを象徴するような内容の夢を何度も見ることがあります。

精神的なストレスは、何も現在の出来事に限ったことではありません。

過去に受けたストレスが「心の傷」、いわゆるトラウマになり、夢の内容に影響を与えることもあります。

トラウマが日常生活に悪影響を与えている状態を「心的外傷後ストレス障害」と言います。

心的外傷後ストレス障害（PTSD）は、死の危険に直面するような体験をした人が何年たっても自分の意志とは関係なく、その出来事を思い出してしまう「フラッシュバック」に見舞われ、何度も悪夢を見てしまう障害です。

例えば、地震や津波といった自然災害に巻き込まれたり、事故で九死に一生を得るような体験をした人は、その後何年も恐ろしい出来事に遭った場面を繰り返し夢で見てしまうことが多いといいます。

感受性の強さの表れ

感受性の強い人もまた、何度も同じ夢を見ることが多いと考えられています。

特に、周囲の人たちの感情や環境の変化に敏感な人、共感力が高い人は、夢の内容に影響が出やすいです。

感受性が強い人は、意識をせずとも周りに対して常にアンテナを張っています。

そのため、自分自身のことではなく、周囲の人の感情の変化を敏感に察知し、それが同じ夢という形で表出します。

また、本来であれば自覚しづらい「潜在記憶」からのメッセージを受け取り、「警告夢」や「予知夢」として夢を繰り返し見る場合もあります。

警告夢とは、これから迫る危険を察知して警告を伝える夢。

予見夢とは、未来に起こる可能性の高い出来事や情景を見せてくれる夢です。

これもまた、感受性の強さの表れと言えます。

過去の記憶の表れ

精神的なストレスやトラウマの表れとまでは言わなくても、あなたが過去に何らかの未練や迷いを抱えたまま過ごしてきた場合、その記憶が同じ夢として表れることがあります。

子どもの頃の記憶や情景が何度も繰り返し夢に表れ、その夢を見た時、特に喜怒哀楽の感情を感じない時は、過去の記憶や自分自身の気持ちの整理のために同じ夢を見ています。

大人になってから、仕事の決断に迷いを感じた夢や昔付き合っていた恋人が出てくる夢を何度も見る場合には、過去の出来事に対しての迷いや昔の恋人に対する未練といった感情が浄化しきれていない可能性があります。

前世の記憶の表れ

あなたが知っている場所や人物だけが夢に出てくる訳ではありません。

行ったことも見たことも無いような場所が夢に表れ、知らない人物ととても親しげに話す夢を何度も繰り返し見ることがあります。

その場合、それはもしかすると、あなたの「前世」の記憶かもしれません。

日常生活の中では自覚できない「潜在意識」には、今のあなたが知らない様々な記憶が眠っていると考えられています。

その中には、常識では測ることのできない「前世」の記憶も隠されているそうです。

そうした前世の記憶を見る夢を「自覚夢」と呼んでいます。

自覚夢は、潜在意識からあなたに知らせたいことがある場合に見る夢です。

この夢を見るということは、今のあなたに何か必要な事があるのかもしれません。

眠っている環境の影響

何度も繰り返し同じ夢を見る場合の一番現実的な理由、それが眠っている環境です。

眠っている環境は、大きく夢に影響を与えます。

寝室の気温や寝具の感触、枕の位置などは、毎日大きく変わるものではありません。

そうした同じ環境が同じ夢を見せている可能性があります。

人は眠っている間も、音だけは聞こえていると言います。

何度も同じ夢を見る場合には、眠っている時に聞こえる時計の音や風の音、雨の音などに手がかりがあるかもしれません。

同じ夢から抜け出すための解決方法7つ

何度も同じ夢を見る理由はわかりました。

では、どうすれば同じ夢から抜け出すことができるのでしょうか？

上記で説明した何度も同じ夢を見る7つの理由に対比させる形で、同じ夢から抜け出すための解決方法を解説します。

願望の表れから見る夢の解決方法

願望の表れから見る夢は、自分自身の願望ときちんと向き合うことで解決します。

願望という強い思いが夢の内容に影響を与えている場合、まず最初は自分の中に「強い思い」があることを自覚するところからスタートです。

潜在意識があなたに伝えるために、夢という形で何度も見せているのですから、そのメッセージを素直に受け止めましょう。

そして、自覚した願望が今のあなたに叶えられるものであれば、その願望と向き合ってみるのがオススメです。

しかし、子どもの頃のことなどで現在のあなたには取り組むことが難しい内容であれば、その願望は叶えられないものだと顕在意識で自覚すると良いでしょう。

同じ夢を繰り返し見る場合は、自分自身の願望と向き合うことが大切です。

葛藤の表れから見る夢の解決方法

葛藤の表れから見る夢は、その葛藤を解消することで解決します。

「葛藤」は、願望と同じように心に強い思いを抱いた状態です。

しかし、願望と違うのはストレスに移行する可能性が高い感情であるという点です。

まずは、願望から見る夢の解決方法と同じように、心の中にある葛藤を自覚するところから始めますが、更にそこから、その自覚した葛藤をできるだけ解消しなくてはなりません。

心の中に葛藤を抱えている人は、その気持ちを吐き出す場所がないために、ストレスとして潜在意識に感情を溜めていき、その結果として「同じ夢」を見ている場合が多いです。

ですから、心の中にある葛藤を紙に書き出したり、信頼できる誰かに話して共感してもらうことで、同じ夢を何度も見ることがなくなります。

もし、あなたの周りに思春期特有の葛藤から同じ夢を繰り返し見ている子どもがいたら、優しく手を差し伸べてあげてください。

思春期の子どもたちは、自分の感情をどのように処理して良いか分からず、困っていることが多々あります。

解決方法を教えてあげるのも、大人の役目です。

ストレスやトラウマの表れから見る夢の解決方法

精神的なストレスやトラウマの表れが理由で同じ夢を見ている場合、解決するのは簡単ではありません。

なぜなら、そもそものストレスやトラウマの原因を自覚し、そうした精神的な問題と向き合う必要があるからです。

特に、PTSDから見るフラッシュバックの夢などは、心の傷が深ければ深いほど、同じ夢を見るスパイラルから抜け出せなくなります。

本来であれば、精神的なストレスやトラウマは、無理に解消を試みず、自然な形で乗り越えるように促していくのがベストです。

しかし、それでも同じ夢から抜け出したい時には「夢日記」を付けることをオススメします。

夢日記は、その日見た夢を覚えている限りでいいのでノートに書き出したものです。

夢日記として活字にすることで、自分自身が自覚することのできない「潜在意識」からのメッセージを俯瞰で捉えることができます。

焦って解決することを試みるのではなく、できるだけ無理をしないように、ゆっくり時間をかけて自分の気持ちと向き合っていきましょう。

感受性の強さの表れから見る夢の解決方法

感受性が強くて、その刺激から何度も同じ夢を繰り返し見ている時には、眠る前にできるだけリラックス状態を心がけると、同じ夢から抜け出せる可能性が高まります。

最近、話題となっている「繊細さん＝HSP」という特性を持っているような人は、特に感受性が強いので、日々の様々な刺激が夢の内容に大きく影響を与えます。

人間関係で感じる刺激はもちろん、光や音などの刺激も精神的な負担となることがあります。

感受性の強い人は意識していなくてもストレスを抱えてしまうので、眠りにつく前に少しでもストレスを軽減させたほうがいいです。

入浴は眠る1～2時間前、40度前後のぬるめのお湯につかるとリラックスして、深く良く眠れるようになると言われています。

アロマオイルで芳香浴をしたり、ヒーリング音楽を聞きながら眠りにつくのもいいかもしれません。

気持ちのリラックスが同じ夢から抜け出すカギとなるので、いろいろ試してみてあなたに合うものを見つけてください。

過去の記憶の表れから見る夢の解決方法

過去の記憶の表れから見る夢は、潜在意識にしまわれている過去の記憶と向き合い、その記憶を自分の顕在意識の中で整理して気持ちを落ち着かせることで解決します。

具体的には、夢に表れた人物と連絡を取ってみたり、夢に表れた場所が分かればその場所へ行ってみるなどして、過去の記憶や感情を整理すると良いです。

とはいえ、昔のことなので記憶が曖昧なことも多いと思います。

その場合は、親など家族に尋ねてみるといいかもしれません。

前世の記憶の表れから見る夢の解決方法

前世の記憶が何度も同じ夢として表れている、ちょっとロマンを感じる人もいるかもしれませんね。

しかし、苦しい様子や情景を繰り返し見ているのであれば、同じ夢から抜け出したいと思うのではないでしょうか。

前世の記憶の表れを同じ夢として繰り返し見ている場合は、記憶の整理をするためにストレスやトラウマの夢の解決方法と同じく「夢日記」を付けてみるといいです。

前世の記憶が夢に表れていると感じた時には、潜在意識からのメッセージだと捉え、夢の内容を詳しく解釈してみると、色々なことが理解できるでしょう。

眠っている環境の影響から見る夢の解決方法

眠っている環境の影響から何度も同じ夢を見ているのであれば、環境を変えることで解決します。

環境を変えた途端、あっさり解消することが多いです。

たとえば、

室温が高すぎても低すぎても眠りを浅くします。

光が気になる人は、遮光カーテンやアイマスクを試してみてください。

音が気になる人は、耳栓を活用するといいでしょう。

眠っている環境は、意外と安眠や夢の内容に大きく影響を与えています。

自分の心地よい環境づくりを意識して改善するだけでも、同じ夢から解放される可能性が高まります。

まとめ

何度も同じ夢を見る理由は、次の7つでした。

キーワードは「記憶」「潜在意識」「睡眠環境」です。

これらの原因を解決し、同じ夢から抜け出すには、次の5つを実践するといいです。

夢は潜在意識の表れであり、様々な記憶の整理を行うために見るものです。

そのため、過去の記憶や情景が夢に現われるのは当然のことですが、精神的に不安定な状態であったり、あなた自身も気づいていない強い意識が同じ夢を繰り返し見せています。

もし、見たくない同じ夢を何度も見て、恐れや不安を感じ悩んでいるなら、ここで紹介した方法を実践することで解決する可能性が高いです。

ぜひ試してみてください。

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