職場での悩みで一番つらいのは、何と言っても人間関係ですよね。仕事上のお付き合いとはいえ、一日の大半を同じ空間で過ごすのですから、仕事を円滑に進めるためには良好な人間関係が必要です。
とは言っても、ハードな仕事をこなしながら、人間関係にも配慮するのは難しいこと。一緒に働く人が全員気の合うメンバーならまだ良いでしょうが、気が合わない人や独特の性格を持った人も中にはいるでしょう。
さらには、近年話題となっているセクハラやパワハラ、アルハラなど会社内には多くの問題が山積みになっています。
育ってきた環境も違えば、年齢・性別も、勤続年数も異なった人たちの集まりですから、万事上手くいく方が珍しいのです。
会社の規模や人員構成、性別や立場によってさまざまな悩みがあるかと思います。人間関係が良好に保てない原因も、自分と相手、人間的なものもあれば、仕事上のものもあるでしょう。
職場の人間関係は仕事のモチベーションへも直結しますから、もしかすると仕事の内容以上に大切な要素かもしれません。
人間関係が上手くいき、充実した職場環境が整えられるよう、一緒に考えていきましょう。
挨拶は礼儀であり基本
社会人なのですから、挨拶ができるのは当たり前かと思いきや、意外とできていない人が多いのです。自分ではしているつもりでも、気持ちが入っていなかったり、感じが悪かったり、相手が不愉快になってしまうような挨拶では逆効果です。
自分がどんなに忙しい状況でも、『おはようございます(今日もよろしくお願いします)』や『お疲れ様(外回り大変でしたね)』など、言葉の奥に込めた気持ちが届くように、相手の目を見ていうように心がけましょう。
些細なことのようですが、これだけのことで相手は好印象を持つと同時にコミュニケーションをとるきっかけにもなるのです。
素早いお礼・お返し
人は自分が誰かに優しくしたことは良く覚えているものですが、優しくされたことは意外とすぐに忘れてしまうものです。
人間関係を上手く築ける人は、大半の人が優しくしてもらった後、記憶に新しいうちにお礼の言葉やお返しといった行動をとります。お礼の言葉やお返しが嫌な人はいませんよね。
見返りを望んだ訳ではないにしても、また次も優しくしてあげようという気持ちになるはずです。この繰り返しがお互いへの思いやりに繋がり、仕事も円滑に進むでしょうし、1対1だけではなく、その場全体にも波及効果があるはずです。
仕事の手助けや指導もコミュニケーションの一つ
良好な人間関係を築く上で、人間的・内面的な解決策もあるかと思いますが、仕事を通してのコミュニケーションも効果的な解決策を生んでくれます。
人間関係を壊してしまう要因として、『仕事の負荷が平等でないと感じることへの苛立ち』『ワンマンプレー』『仕事の要領が悪い』なども挙げられると思います。勤続年数や経験の違う社員が、同じ職場で働くのですから、役割や仕事の負荷、責任の重さ、仕事のスピードやキャパシティなどは違ってくるのは当然です。
これらをきちんと理解したうえで、皆の輪を乱す行動は避け、仕事を手伝ったり、指導したりすることでコミュニケーションを図っていきましょう。手助けや指導を通して、相手のスキルや特徴も把握できますし、仕事内容を共有することで、会社全体のレベルアップにも繋がります。
我慢・背伸びしすぎない
会社という組織に属しているものとして、やりたくない仕事や行きたくない飲み会など、ある程度自分を抑え我慢しなければならない場面もあるでしょう。
仕事は対価として給与をもらっているのですから、限度はあるにしろ真摯に向き合う姿勢は必要かもしれません。とはいえ、自分のキャパシティを超えた仕事を無理して引き受けたり、人に頼らず全て自分で抱え込んでしまうなど背伸びしすぎるのは良くありません。
成長したくて何かにチャレンジすることと、周囲に対して自分を偽ることはまったく別物です。
自分の能力を素直に認め、周囲に手助けや指導を求めることは、恥ずかしいことでもなんでもなく、むしろ上司や先輩にとっては可愛い後輩に映ることでしょう。先ほどお伝えしたように、手助けや指導を通してコミュニケーションが取れますから、時には周囲に頼ってみましょう。
人の意見を受け入れる
仕事をする中で、意見を戦わせることや同僚から進言されることもあるでしょう。そのような時、自分の意見を持つことは大切ですが、自己主張ばかりではいけません。
いったん人の意見を受け入れ、自分なりに考えた後に、自分の意見や代替案の提示をしてみましょう。時には意見が平行線のまま終わってしまうこともあるかと思いますが、そこに至るまでにお互いの意見を尊重し合う姿勢があれば、関係性が壊れることもありません。
逆に、本音でぶつかり合える仲間として、信頼を勝ち取ることができるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
仕事のモチベーションに直結する人間関係、良好な人間関係を築き保つことができるよう、自分のできることから少しずつ意識して行動してみましょう。