『人心掌握術』で大切なポイントは、人間関係の心理は、『金属のバネと一緒』ということです。
相手に無理に押し付けると反発力で跳ね返されて、より一層距離が離れていきます。つまり、『人心掌握術』とは、相手の心に反発を生じさせずに、共感を呼び起こす心理操作です。
これからお伝えする秘訣は、この大切なポイントを押さえ、賢人から学んでいきます。
見逃さないでくださいね。
ピーター・ドラッカー:『人が持っている強みを発揮させる』
ビジネスの場面で活かせる『人心掌握術』では、誰もが思い浮かべるピーター・ドラッカー氏に注目しましょう。
『経営学の父』と呼ばれているピーター・ドラッカー氏は
『その人が持っている強みを発揮させることだ』
と説いています。
人は自ら持っている強みを発揮できる舞台を得ると、自信をみなぎらせて積極的に動き出します。そして、舞台を提供してくれた、あなたに大きな信頼感を寄せることになります。
つまり、『人心掌握術』の極意は、相手に押しつけるのではなく、相手の方から積極的に求めてくるように、あなたが『呼び水』役に徹することです。
あなたは静かに待っているだけで、あたかも自然の風向きが自分に向かってくるように、相手の心があなたに向かってきます。
こうして、あなたは自然の流れのように相手の心を『掌握』できることになります。
『ビジネス』という言葉が醸し出す印象とは裏腹に、苦労人であるドラッカー氏の多くの著書で一貫しているのは、相手を思う『人情』です。
この『人情』が『人心掌握術』のポイントであることを教えてくれています。
松下幸之助:『あなたの熱意が、まわりの人を動かす』
松下幸之助氏の独特な経営哲学から、多くの学びを得ることができます。
『あなたが、誠心誠意に徹した熱意を持って物事に立ち向かうと、まわりの人がその熱意に心を打たれて、一所懸命やり始める』
と説いています。
『人心掌握術』は、口で相手を説得することではなく、あなたの熱意に裏打ちされた行動力で、相手の心を惹きつけることができます。『子供は親の背中を見て育つ』と同じ理屈です。
つまり、『人心掌握術』は子育ての心理学と共通するところがあります。
いわさきちひろ:『若い、苦しみに満ちた人たちよ』
絵本作家、絵本画家である、いわさきちひろさんの心優しい眼差しが表われたこどもの絵に感動する人も多いことでしょう。
その心優しい人柄が示すとおり、こどもたちや、若い人たちに温かい心を向けた絵本も多いですね。
いわさきちひろさんの言葉
『若い、苦しみに満ちた人たちよ。若いうちに苦しいことが たくさんあったということは 同じような苦しみに堪えている人々に どんなにか胸せまる愛情がもてることだろう』
いわさきちひろさんの言葉には、心温まる優しい眼ざしが溢れています。
この言葉に触れた人は誰もが感銘を受け、心を『掌握』されてしまいます。
意図せずとも、心温まる優しさが『人心掌握』を生み出していくことを物語っています。
やなせたかし:『何のために生まれてきたの? 』
アンパンマンの生みの親である、やなせたかし氏の言葉
『本当の正義というものは、けっして、かっこいいものではないし、そして、そのために必ず自分も深く傷つくものです。そういう捨て身、献身の心なくして正義は行えません。正義の超人は本当に私たちが困っている飢えや公害などと戦わなくてはならないのです。アンパンマンは焼け焦げだらけのボロボロのこげ茶のマントを着て、恥ずかしそうに登場します。自分を食べさせることによって飢えている人を救います。それでも顔は気楽そうに笑っているのです。子どもたちは、こんなアンパンマンを好きになってくれるでしょうか? それともテレビの人気者のほうがいいですか?』。
献身的なアンパンマンの姿が目に浮かんできます。
やなせたかし氏の戦争体験から生まれたアンパンマンは平和を愛する象徴です。
アンパンマンの姿は『人心掌握』とは全く無縁です。
しかし、自分を食べさせているアンパンマンの献身的な姿は、観る人の心を『掌握』してしまうのです。
山本寛斎:『すべての道が閉ざされることはない』
世界的なファッションデザイナー、イベントプロデューサーである山本寛斎氏の世界を股にかけた奇抜な抜群の行動力に心を奪われ、大きな刺激を受ける人も多いことでしょう。
様々な壁を乗り越えてきた自らの体験から出た言葉
『どんなに苦しいことがあっても、必ずベターな道がある。ベストではないかもしれないけど、すべての道が閉ざされることはない』
体験に裏打ちされた言葉から学ぶことは多いです。
困難な場面に直面したとき、立ちはだかる壁から逃げずに立ち向かう、あなたの姿勢は必ず何処かで誰かが観ているものです。
物事に立ち向かう真摯な姿を観た人は、あなたに感銘を受け虜になっていきます。
真摯な姿が、人の心を惹きつけて『人心掌握術』に繋がっていくのです。
宮沢賢治:『アメニモ マケズ』
宮沢賢治の
『雨にも負けず 風にも負けず 雪にも夏の暑さにも負けぬ 丈夫なからだをもち 慾はなく 決して怒らず いつも静かに笑っている』
この一節は、人間によって引き起こされる様々な災いに惑わされることなく、平静な心でやり過ごす姿を表わしています。
人間がもたらす災いは、自然の姿に例えると雨であったり、風であったりもします。
宮沢賢治は、人間がもたらす様々な災いに遭遇しても、平然とやり過ごす精神の強靭さを兼ね備えることが大切と説いています。
平静な心でやり過ごす姿は人の心に響き、感銘を与えます。この感銘が『人心掌握』をもたらすのです。
聖徳太子:『和を以て貴しとなす』
『和を以て貴しとなす』。
この言葉からは、人間同士の様々な関係の中で生じる摩擦を乗り越えるための、心構えに気付かされます。
安易な妥協はせずに、自分の意見を伝え、相手の意見にも耳を傾けて、お互いを尊重し合いながら切磋琢磨することで、より素晴らしい人間関係が築かれることを教えてくれます。
こうして、お互いが納得する落とし所を見つけることの大切さを説いています。
この『落とし所』が『人心掌握』所になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
賢人からの学びに共通する大切なポイントは、相手への押し付けの心理操作では、『人心掌握』ができないということです。
賢人から学んだ『人心掌握術』を日常生活の中で無理なく活かすことで、あなたにとって素晴らしい人間関係が築かれていきます。
あなたが自信を持って『7つの人心掌握術』を活用することで、人間関係が持つ煩わしさから解放され、あなたの人生に幸運が舞い降りてきます。
様々な場面で活用してくださいね。蔭ながら幸運を祈っています。