家族や周りの人に、顔を合わせる度
「もっと努力しなさい!! 」
「もっと頑張りなさい!! 」
といわれるけど、そんなに私はダメな存在なの?
どうして、他の人はそんなに努力できるの?
努力することって、そもそも本当に素晴らしいことなの?
そんな風に考えたこと、ありませんか?
努力できる人には、それなりの理由があります。
一方で、努力できない人にも、それなりの理由があって、努力ができないのです。
まずは、努力できないことが本当にダメなことかを考えてみましょう。
そして、努力できない理由、さらには努力している人の考え方を理解しましょう。
それが、今のあなたには最善の解決策を導き出す近道となるはずです。
読み終わった後には、考え方がガラリと変わっているかもしれません。
尚、この記事を読んで努力してみたいと思った人向けに、すぐにできる方法も書いておきますね。
努力できないことはいけないこと?
なんとなく、世の中は努力することは素晴らしく、努力してないことは恥ずかしいことのように捉えられていますが、努力できないことは本当にいけないことなのでしょうか?
いいえ、そんなことはありません。
誰しも、努力できないことはあるのです。
生まれてから一回も努力したいと思ったことがないのなら、あなたを集中させてくれるほどのものと出会っていない可能性のほうが高いといっていいでしょう。
そもそも、努力できないことはいけないことなのか?と考えている時点で、実はすでに努力しようと心がけています。
努力は「美徳」だと思われがちです。
もちろん、努力してその結果、欲しかった地位や名誉、物を手にすることは、それはそれで素晴らしいことです。
しかし、努力できない自分をダメだと思う必要はありません。
まだ、あなたの興味をそそるような人や物などに出会っていないだけなのですから。
努力できない8つの理由
努力することを考える前に、努力できない理由を探ってみてください。
1.体が丈夫ではない
努力できない理由の大部分を占めるのが、体が丈夫ではないことです。
風邪をひきやすい、すぐに体調を崩す、胃腸が弱いなど、健康に自信を持てないと努力しようという気にはなれないです。
2.ストレスに弱い
ストレスに弱く、ストレスを感じやすい体質の場合も、努力できない状態を引き起こします。
ストレスは人間関係だけで発生すると思われがちですが、寒さや暑さ、乾燥、湿気、天候の変化でも増加します。
3.コミュニケーションが苦手
人とのコミュニケーションが苦手な場合も、努力できない状態を引き起こします。
人と接する段階から努力が必要なため、なかなか先に進めないのです。
4.トラウマがある
過去に失敗をしたトラウマがあると、努力できない状態になります。
また同じ失敗を繰り返すのではないかと不安になってしまうからです。
5.心が折れやすい
少しでも上手くいかないとあきらめてしまう、心が折れやすい状態の時も、努力ができなくなります。
努力以前に、まずはその場所から先に進むことすら困難になります。
6.やりたいことがみつからない
夢がない、やりたいことがみつからない場合も、努力できない状態となります。
どんな人でもやりたいことがなければ、モチベーションが上がるはずがありません。
7.集中力がない
ひとつのことに集中できない気質の人は、もともと努力をすることが難しい状態です。
集中力がないのは自分の「性格」だと思い込んでいる人が多いですが、実はADHD(注意欠損、多動性障害)という「障害」である場合があります。
8.うつ病
以前は努力できたのに、急にできなくなったという人は、うつ病を疑ってみてもいいかもしれません。
うつ病は、多くの方が一緒に一度はかかる病気、といわれています。
心が疲れて風邪をひいている状態なので、メンタルクリニックで治療することで改善できることも多いです。
今のあなたの状態に、当てはまるものはありましたか?
努力できない理由は人それぞれですが、種類としてはこんなにも多くあるのです。
努力できる人の8つの特徴
努力できない理由がわかった次のステップとして、努力できる人の特徴も知っておくとなるほどと思えるようになります。
1.目標がある
自分が望む目標があると、人は自然と努力します。
その目標が多ければ多いほど、努力をいっぱいしているように感じられます。
2.壁を超えるのが快感
自分には無理だろうと思ってしまうような壁を超えるのが快感の人がいます。
そんな人は努力が大好きです。
壁を超えた後の爽快感が、これでもかというほど気持ちいいのです。
3.結果よりプロセスを楽しむ
やったことの結果よりもプロセスを楽しむ人は、努力ができる人です。
もし失敗しても、やったことに価値があると思えるため、その努力を無駄だと感じることがありません。
4.やりがいが生きがい
自分がやっていることにやりがいを感じ、それを生きがいだと思っている人は自然と努力する人になります。
小さいことでもやりがいを感じられる気持ちが、自然に努力へとつながります。
5.ストレスに強い
多少のストレスは人生の「刺激」だと思っている人も、努力するのが上手です。
ストレスに強い人は気持ちの上で最強なので、最も努力している人にみえます。
6.努力している自分が好き
単に努力している自分が好きな人もいます。
一生懸命、頑張る、努力、というワードが好きで、自分のポリシーでもあり、自分の人生スタイルと考えています。
7.集中力が高い
ここぞという時の集中力が高い人も、努力している人と捉えられます。
本人は努力しているつもりがないのですが、集中している姿が周囲からは努力しているように見えるためです。
もちろん、質、量ともに、努力として十分なレベルのものです。
8.体力がある
体力がある人は、他の人より動くことができるので、努力家として認められがちです。
空回りしている行動であっても、行動していない人に比べて努力しているようにみえてしまいます。
努力できる人の特徴をみて、どう思いましたか?
気がついたと思いますが、努力できる人は努力してやろうと思って努力しているのではなく、行動した結果、それが努力しているようにみえているだけなのです。
とくに、やりがいを感じられることや目標に向かって進んでいるときは、努力しようとしなくても、自然と努力することになります。
自分の行動と5つの努力を照らし合わせてみよう
自分では努力していないと思っていても、実際には努力しているかもしれません。
これから紹介する努力は、きっと気づかないまま、あなたが日常生活でしている「努力」です。
1.努力できないことを考える
努力できない自分のことを考えている時点で、すでに努力しています。
本当に努力できない人は、対処法が書いてある記事を探したり、読んだりしないものです。
2.インターネットでわからないことを検索する
わからないことや知りたいことがあったとき、インターネットで検索するのも立派な努力です。
知らないことを知りたいと思うこと自体が努力につながっています。
3.学校や仕事にいく
イヤイヤながらでも仕事や学校にいくのも努力です。
これこそ、努力の積み重ねです。
4.食事をする
自分に必要な栄養を口から摂ることも、立派な努力です。
自分の健康を維持するために、自然としている努力となります。
5.ひとりで過ごす
ひとりで過ごせることは、すごい努力に他なりません。
人間は動物の中でも社会性を多く求める動物です。
そんな中で、ひとりで物事を考える、ひとりで行動することは、努力そのものなのです。
6.ゲームをする
ゲームをすることも立派な努力にあたります。
ゲームをクリアするために色々考えて行動しているのです。
自分ではゲームしているだけと思っているかもしれませんが、興味があることさえみつかれば、一気に力を注げる体質です。
7.挨拶をする
人と会った時に、会釈だけであっても挨拶のできる人は、周囲の人に気を使うという努力をしています。
家族でも、「おはよう」「いってらっしゃい」「ごちそうさま」など、日常のささやかな部分に努力が隠れています。
どうでしたか?
今のあなたでも、自然にしていたことがあったのではないでしょうか?
今すでにこの記事を読んでいることが「努力」なのですよ。
もう一歩踏み出したい時の5つのヒント
日常生活の中で実は自然に努力しているといわれても、今よりもやっぱり少し努力できる人になりたいと思う方向けに、もう一歩踏み出したい時のヒントをお教えします。
次に紹介するものの中から、できそうなものにチャレンジしてみてください。
もちろん、無理のない範囲で、やってみようと思ったときにだけ、で十分です。
- 家族のためにお礼をいう
- 書店の趣味コーナーを訪れてみる
- 10分だけ一生懸命働いてみる
- 家事を手伝ってみる
- カウンセリングを受けてみる
これら5つのことをできるものからやってみると、あなたの小さな一歩が大きな未来につながるかもしれません。
自分の未来を明るくできるのは、私でもなければ、あなたの家族でもありません。あなた自身でしかないのです。
まとめ
努力できないことをダメなことと決めつけないでください。
努力できないと悩んでいること自体、すでに努力をしている証拠です。
人は生まれてからこれまで、多くの努力を重ねて現在に生きています。
言葉を覚える努力、立って歩く努力など、数えたらきりがありません。
今、言葉が話せているのも、努力のたまものです。
歩くことも、一人で眠ることも、トイレにいくことすらも、努力の結晶だと知ってください。
もうすでに、あなたはちゃんと努力できています。
あとは、あなた自身が、一歩踏み出すだけです。
ただ、無理をする必要はありません。
できそうなときに、ちょこっとだけ、足を前に出すのです。