仕事がうまく行かない、子育てがうまく行かない・・・日々の日常にはあらゆる悩みがあり、まさに『人は悩むために生きている』という感覚を実感する時があります。その度に自信が削り取られて、自分ってなんなんだろう。と思ってしまう方も多いかもしれません。
そんな時は自信についてもう一度考えてみると良いかもしれませんよ。今回紹介するのは自信の持ち方についてです。
自信がないという症状
自信を持つということは、『自信がない』今の状態や過去をまず、振り返ってみることが重要です。
我々は、子供時代に肯定的な意見や態度を見て育っていきます。そして、それを実践して褒められた経験や、失敗して次につなげるカテとすることを繰り返しながら、社会生活を営んでいくなかで自信をつけていくのです。その経験が少なかったり、肯定的な意見や態度が他者から学べなかった方は、誰からも教わっていないので『自信の持ち方』が分かりません。
また、肯定的でない。ということは周りには否定的な要素か、肯定や否定に関係のない要素しかないということになり、自分の中の否定的要素で物事を考えたり、実践したりするクセが身についてしまうのです。それがまた自信を育てさせない悪循環に陥る要因だということを強く認識しましょう。
つまり整理してみると自信がない状態とは、
① 肯定的要素の体験が少ない-(自信の種の少ない状態)
② 物事を否定的にフォーカスしてしまうクセがついている-(自信が芽吹かない環境)
という2つの問題点があり、これを改善していくことが自信をつけていくことになるのです。
自信を持つ処方箋
自信を持つための処方箋のファーストステップは、自信の種を植える畑を整備することです。
自信がない人の特徴として、自分を評価するモノサシが『他人の目』や『結果』でしかないということが挙げられます。この様な状態では、いつも否定的な要素しか畑にはないので、自信の芽は枯れてしまいます。
また、成果を上げたとしてもその成果を自分で低く評価し否定的にとらえるクセがついているので、せっかくの栄養も自分で毒に変えていることを認識する必要があります。
モノサシのなかに『あなた自身の評価』というのも加えてみるましょう。ただし、いつも通りに不定的な評価でなくて親が子供を育てていくように愛情深く、優しく、認めてあげることを大前提にしてください。
最初のうちは違和感があるかもしれませんが根気強く行うことで肯定的に自分を見つめることができるようになります。焦らずに、ジックリ・ユックリ意識を変えていくことが重要です。
『できたこと探し』が重要.
肯定感をつけていくトレーニングとして重要なのが『できたこと探し』です。
できたこと探しには2つあって、
①過去にしてきたことで、他人には認められなかった・評価されなかったことを思い出して自分自身で認め治してあげる(プラスの声がけを自分自身に対して行う)
②1日の終わりに社会的や他人の目からの評価でなく、細かな事であっても出来たことを褒めるようにする。(プラスの声がけを自分自身に対して行う)
この2つのことを是非、行ってみてください。そうすることで、他者に依存して物事をとらえるのではなく、自分がどうしたいのか意志を持って行動できるようになっていきます。
自分をバカにしたり、失望しない
自信の芽を育てていくには時間が必要です。その過程の中で、自信が持てずにいる自分をバカにしたり、失望してしまってより良い人生を送れないようにしてしまう方も多いようです。
自信の持てる(回復させる)トレーニングをしながら、当面は自信のない自分でやっていこう。と心に決めてみることが重要です。この気持ちが自信を育てる覚悟につながっていくのです。
自信がないことの捉え方
自信がないという状態を、自信のない方は未来永劫その状態から抜け出れない、と考えてしまいがちです。
『自分は何をやっても自信がない。』という状態は、見方を変えれば『何をやっても自信が持てる可能性がある』状態だということです。
そう考えると自分をとりまく環境も変わってきます。あたりには自分の自信につながる何かが落ちているかもしれない。と思うようになって、全ての事を関心や興味をもってとらえることができるようになるからです。そして、積極的に行動してみましょう。
自信を知識だけで補おうとしない
自信のない方は、どうしても行動を躊躇してしまいます。失敗というもののとらえ方がうまくないことが要因なのと、知識を率先して取り込んでその知識のみで自信をつけてから実際の行動に出ようと、自信を安易に考えてしまうからです。
失敗の経験は、次の自信へとつながる宝です。ネガティブにとらえてみると、リスク回避分析や自分のアプローチの反省につながりますし、ポジティンブにとらえてみると物事の予測力UPにつながり特に仕事などでは別のアプローチなどの立案を考える力がつき、多彩なアプローチをイメージできるようになります。
行動は『やったことがある(成功にせよ、失敗にせよ)』という自信のベースにはなれるかもしれませんが、知識のみでは必ず『やったことがない』という不安が付きまといます。両方のバランスを考えながらでないと自信は育たないのかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?
自信は、自分を深く見つめなおすことが重要になりますが、自分と向き合うことには休憩(気分転換)も重要になります。
気分転換がうまくできないと、うつ傾向の要因にもなりかねませんので自分自身を見つめなおす時には適度な休憩もセットで行っていきことをお勧めいたします。