人生がうまく好転してほしい、でもなかなか変化が起きず、じれったく感じることはありませんか?
もしかしたら、考え方に問題があるのかも知れません。
ふとした時に自分に言い聞かせている言葉は、どんなものでしょうか?
過剰に謙虚だったり、極端にネガティブになるのが癖だとしたら、『自己暗示』で改善できます。
今回は、簡単に始められる『自己暗示』のコツをお伝えしましょう。
ネガティブの発生メカニズムを知る
『うまくいかないなぁ』と悩む人の多くは、自信を失っている状態にあります。
まず、ネガティブな考え方をしてしまう仕組みを理解しましょう。
これが自信を取り戻す第一歩になります。
・ 入学試験の直前で緊張が高まり、頭が真っ白になる
・ サッカーのフリーキックで緊張し、うまくいかないかも、と思う
・ 面接官と対面した瞬間に、早くこの場から立ち去りたくなる
これらは、決してあなたが『ネガティブな人だから』というわけではありません。
人間が動物として厳しい世界で生きていた頃から、危険に対する『恐怖』や『緊張』が、細胞レベルで染み付いています。
全ては自分を守るための反応にすぎません。
つまり、
・ 本能で
・ 無意識に
・ 反射的に
怖くなったり、緊張したり、逃げたくなったりしているわけです。
逆に言えば、『無意識』に振り回されるのをやめ、『意識的』に思考を取捨選択していけば良い、ということになります。
瞑想でリラックス状態を知る
『意識的』に思考を取捨選択するためには、無意識も意識的なものも、全てフラットにして、リラックスするのが一番です。
以下のような手順で行ってみましょう。
・ 楽な姿勢で座る
・ 目を閉じて、背筋を伸ばす
・ 息を深く吸って、深く吐く
・ 今朝食べたごはんがエネルギーになって、全身を巡るイメージ
・ 体がぽかぽかしてきたら、呼吸に集中
・ 関係ないことを考えたら、『今、◯◯のことを考えた』と俯瞰する
・ この『リラックスしている状態』を覚えておく
緊張や恐怖が現れた時には、この状態を思い出します。
否定的な言葉を書き出す
良い自己暗示をする前に、頻繁に考えてしまうネガティブ思考を、紙に書き出してみましょう。
これは、いかに極端な意見を持っているかを認識するのに役立ちます。
たとえば、
・ いつも同じような失敗を繰り返している
・ 思った通りの良い人生は、一部の人しか送れない
・ 真面目すぎる努力は報われない
少し考えてみれば、
・『いつも』とはいつか
・人生で『ひとつも』良いことがなかったか
・報われたことが『本当に』なかったか
ということに気付くはずです。
否定的な言葉をあぶり出し、本当にそうなのか、としつこく問いかけてみましょう。
肯定する言葉に変える
あぶり出した否定的な言葉を、今度は肯定的な言葉に変えます。
これを自己暗示に使います。
・いつも同じような失敗を繰り返している
→ 何度失敗しても立ち上がってきた
・思った通りの良い人生は、一部の人しか送れない
→ その一部の人も、いろんな葛藤を抱えて生きてきたはずだ
・真面目すぎる努力は報われない
→ 勉強熱心な姿勢は、どの世界でも必要不可欠である
これは、状況を肯定的に受け止める練習です。
ネガティブ思考が現れた時に、これらの言葉を自分に言い聞かせるようにします。
状況によって使い分ける
自己暗示のポイントは、言い聞かせる方法を状況によって使い分けることです。
・ これから大事な場面に臨む時
・ 大事な場面で失敗した時
・ 大事な場面で成功した時
これから臨むことに対しては、ネガティブとポジティブ、両面の考えを受け入れてから、肯定的な自己暗示を行います。
たとえば
面接に臨む場合
『絶対成功する、大丈夫』と自己暗示するよりも、『もしかしたら緊張で硬直するかも、でもそれが普通だ、深呼吸すれば大丈夫』と自己暗示する方が効果的です。
大事な場面で失敗した場合
『たまたまうまくいかなかった』『一時的なことだ』と自己暗示します。『後でゆっくり反省する』と決めて、すぐに切り替えます。
大事な場面で成功したら、『然るべくして成功した』『努力の成果だ』という自己暗示で、自信ポイントを貯めていきます。
つまり、
・ 両面を受け入れた上での、ポジティブな自己暗示
・ 失敗は、『その場限り』という自己暗示
・ 成功は、『当然の結果』という自己暗示
この3種類を使い分けましょう。
反復して定着させる
スポーツは、繰り返し練習することで上達していきます。
自己暗示も、思考の『練習』『訓練』だと思って、毎日続けてみましょう。
大事な場面はそうそうあるものではありません。
毎日5分程、短い時間を確保して瞑想を行い、肯定的な言葉を自己暗示していくのがオススメです。
自己暗示後のご褒美
大事な場面で目標をひとつクリアできたら、自分にご褒美をあげましょう。
・ 大好きなケーキ屋さんで一番好きなものを買う
・ 好きな映画のDVDを好きなだけ観ていいことにする
・ 友人と遊園地に行っていいことにする
毎日頑張ってきた自分は、褒められるべき存在です。
ご褒美も何もなくただ努力するのは、思った以上に大変なことですから、気分良く努力できる状態にしてあげましょう。
まとめ
いかがでしたか?
自己暗示は難しそう、と感じていた人でも、小さな段階を経ていくことで、良い考え方を取り入れられるようになります。
ポイントは、無理矢理、ポジティブになろうとしないことです。
事実を冷静に受け止めた上で、肯定的な自己暗示を行いましょう。そうすることで、いろんなことが徐々に好転していくはずです。