お墓は、ご先祖様や故人が安らかに眠る場所です。
『お墓参りを一度もしたことがない』という人は少ないでしょう。
当たり前のようにおこなっていたお墓参り。
子供の頃なら大人の真似をしていれば済みましたが、大人になった今となっては、今さら聞けないこともたくさんあります。
そもそも、なぜお墓参りをするのでしょうか?
どんな服装でいったら良いのでしょうか?
今回は、知っておきたいお墓参りのマナー・作法についてお伝えします。
ご先祖様に感謝する
ご先祖様や故人の冥福を祈るのがお墓参りですが、それだけではありません。
残っている家族が、無事に健康に過ごしていることを報告し、それもご先祖様のおかげと感謝するのも、お墓参りの目的の一つです。
ご先祖様はいつも見守ってくれています。
『ありがとうございます』
そういう気持ちを込めて手を合わせましょう。
お墓参りに行く時期は?
一般的には、故人の命日、春秋のお彼岸、お盆、法要などにお墓参りをします。
では、これ以外に行くのはマナー違反なのでしょうか?
そんなことはありません。
ご先祖様と話がしたいとき、何かを報告したいときなど、いつお墓参りをしても構いません。
就職、結婚など人生の節目にご挨拶に行くのも良いでしょう。
大安や仏滅など、日を選ぶ必要もありません。
ご先祖様はいつでも来てくれるのを待っています。
お墓参りに行く時間帯は?
霊園などの決められた開園時間内に行くわけですが、その範囲であれば特に決まりはありません。
ただし、明るいうちに行くのが一般的です。
陽が落ちてから行くと、足元が悪く、転んでしまう可能性があります。
お墓で転んだら
『片足を置いて帰らなければいけない』
『片方の袖を置いて帰らなければいけない』
という言い伝えもあります。
迷信だとは思いますが、怖いですから気をつけたいですね。
どんな服装で行くのがマナー?
法要ではありませんので、黒色の服を着る必要はありません。
ただし、法要でいらしている方たちもお墓にはいらっしゃるでしょうから、あまりに派手な服装というのはマナー違反です。
自分の家族だけではなく、お墓参りに来ている他の方たちにも不快感を与えない、落ちついた服装が望まれます。
お供えしてはいけない花はあるの?
お墓参りの際にはお花をお供えしますが、どんな花を選んでいますか?
控えた方が良い花があるのをご存知ですか?
バラのような棘のある花は、避けるのがマナーだと言われています。
お供えをする時に、誤って棘でケガをし血が出ると、ご先祖様に失礼、お墓を穢(けが)すという考え方からきています。
とは言っても、故人の好きな花がバラだったなら供えてあげたいですよね?
その場合は、購入するときに棘をとっていただき、お供えすれば問題ないでしょう。
バラと同じ理由で、毒をもつ植物や尖った葉の針葉樹も避けた方が良いです。
最近では、自宅から花を用意していかなくても、お寺に準備されているケースも増えています。
その場合、長持ちする菊、リンドウなどが多いです。
ご先祖様にも長く花を楽しんでいただきたいという想いからでしょう。
お線香の本数には決まりがある?
これは、宗派(または寺院や地域)によって異なります。
お線香の本数は、1~2本がほとんどで、天台宗と真言宗が3本とのことです。
まれに、帯のついた束のまま供えられているのも見かけます。
あまりこだわる必要はないです。大切なのは供養する心です。
お線香の煙によって、生きている私たちとご先祖様がつながると考えられています。
一筋の煙が天に昇るのを見つめ、亡くなった方たちと会話をする。
それが、お墓参りなのです。
お線香でやってはいけないのが、火をつけた後にフーっと吹き消すことです。
私たちが吐く息は、愚痴をこぼしたり、噂話をしたりと、決してキレイとは言えません。
その汚れた息で吹き消したお線香をご先祖様に供えるのは、マナー違反です。
お線香は手で仰いで消すようにしましょう。
それでもなかなか消えない場合、本数が多ければ小分けにし、下に振り下ろすようにすると消えます。
合掌にマナーがあるの?
合掌はまず、両手5本の指の隙間を作らずに揃えます。
次に右手(ご先祖様)と左手(自分)をぴったりと合わせます。
合掌はご先祖様と自分が一体化するというイメージです。
墓石より低い位置から祈るのがマナーですから、墓石の前にしゃがむ姿勢になります。
胸の高さで合掌し、軽く目を閉じ、心静かに祈ります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
知っているようで知らなかったマナーもあったのではありませんか?
今の時代、お墓参りに行く機会も減り、自分の家の宗派なども知らない方も多いそうです。
お墓参りのマナーを理解し、少なくとも年に1回は、ご先祖様にご挨拶するようにしたいですね。
元気な姿を見せてあげると、ご先祖様も喜んでくださると思います。