頭が良くなりたい、と昔からずっと思い続けてきた人はたくさんいるでしょう。頭が良ければ勉強がどんどん進んで、勉強ができれば可能性が広がります。ところが、誰もがご存じのように、いきなり頭がよくなることはありません。
しかし逆を言えば、時間をかければ必ずよくなるということです。明日は今日よりも頭が良くなっている、それはとても素敵なことだと思いませんか?
『頭がよくなる』というのは、単に『記憶力がよくなる』という意味ではありません。もちろん、知識をたくさん吸収することも『頭の良さ』の一つです。加えて、吸収した知識を、物事を考える『知恵』としてうまく活用できること、こう考えると良いでしょう。
では、具体的にどのようなことをすれば、頭がよくなるのでしょうか。今回はその方法をご紹介しましょう。
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新しいことを見つける
今日あった初めてのことや、新たに出会った言葉など、新しいことを見つけたらノートや手帳に記してみましょう。
大人になるにつれて、新しいと感じることは減っていきます。だからこそ、自分にとって新しいことを積極的に見つけようとしてみてください。世の中には、自分の知らないことがまだまだたくさんあるはずです。一つひとつノートに記していくと、あなたに活用されるのを待っている知識の一部になります。
さらに、一週間に一度、月に一度など、どのような頻度でも構いませんので、ノートを振り返る時間をとりましょう。ノートの中で気になる部分や、もっと知りたいと思ったことを見つけたら、その先を独自に調べてみるのも良いでしょう。
難しく考える必要はありません。『調べなければ』と、自分を追い込む必要もありません。ノートを書くのが億劫ならば、『新しい』と感じたことを、寝る前に思い返すだけでも良いのです。
続けることで、昨日の自分より一日分、確実に知識が増えていることに気付きます。
頭を整理し、今この時に集中する
必要な時に必要な知識を活用するためには、頭の中が整理整頓され、クリアになっている状態が望ましいです。取り組むべき問題を目の前にして、関係ないことに気を取られていては、解ける問題も解決できませんよね。
整理整頓されている状態とは、
・今やることがわかっている
・今日一日やることがわかっている
・今週やることがわかっている
・今月中にやっておくことがだいたい把握できている
完全でなくても構いません。このような状態に身を置くと、視野が広くなります。その上で、今この瞬間に起きていることを、クリアに感じ取ることが重要です。
・今聞こえている音に集中してみる
・今肌に触れている服の心地良さに集中してみる
・今見えている物を絵に描けるくらい見てみる
突然、『今この時に集中する』というのは難しく感じますね。その場合は、『五感を研ぎ澄ます』と考えてみましょう。過去を振り返ったり、未来を想像することも大切ですが、今この時を感じる方が、頭をクリアにするのに最適なのです。
『今』を感じ取ることで、時間があっという間に過ぎていく感覚がなくなって、子どもの頃のように、時間を本来の流れのまま捉えることができます。こうすることで、頭の回転を邪魔するノイズが減っていきます。知識を蓄積したノートの内容も、さっと引き出すことができるでしょう。
俯瞰して見る
『頭が良い人』というのは、世の中を俯瞰して眺める視点を持っています。学校のテストで高得点を取る人は、基本を押さえるのが上手なので、どんな問題でもうまく応用できているのです。これは、俯瞰することで『物事の本質』を捉えることができるからです。
例えば、世間で浸透するアイディアは、何かと何かの組み合わせであることが多いですが、それに気が付いている頭の良い人は、自分が創作する立場になった時、おもしろい組み合わせがないかを考えます。
・机+布団 → こたつ
・ラジオ+カセットテープ → ラジカセ
・携帯電話+アプリケーション → スマートフォン
今目の前にある物が、何の組み合わせであるのかを考えてみましょう。そうすることで俯瞰の練習になり、必ず役に立つ『物の見方』が身に付きます。
他にも頭の良い人は、会話の中での喩えや比喩表現がうまいことが多いです。例を挙げてみると、
・パフォーマンスの『ハードル』が上がったなぁ
・話の『助走』がないと心の準備ができないよ
・そんなことまで知っているなんて『守備範囲』が広いね
実際は数え切れないほどの比喩表現がありますが、言い得て妙な比喩をパッと使えると、とてもスマートな感じがしますよね。この場合も、物事を俯瞰して眺め、『今の状況は、スポーツの状況と似ているな』という風に共通点を見出しているのです。
このように、『組み合わせ』や『比喩表現』を考えることで、俯瞰の視点に慣れていきましょう。俯瞰によって気付いたことを、別の状況で応用できるようになれば、晴れて『頭の良い人』の仲間入りです。
まとめ
いかがでしたか?
頭を良くするなんて難しい、自分には無理、と思っていた人も、小さく段階を踏めば確実にできるようになります。
『難しい問題は、小さく分けて段階を踏むと良い』。これも俯瞰した視点の一つですから、今まさに『頭がよくなる』体験ができましたね。
自分の可能性を広げ、豊かな時間を過ごせるように、少しずつ実践してみましょう。