今年の元旦に、あなたは何を目標に設定しましたか? 禁煙? ジム通い? ダイエット?
新年、モチベーションアップした状態で始めたそのことも、今、その目標の達成度合いは? と聞かれると、思わずむにゃむにゃと口をつぐみたくなる方が多いのではないでしょうか?
誰でも、新しいことを続けようとしたときには、必ず継続力という課題にぶつかるものです。ここでは、モチベーションアップして継続力を手に入れる意識改革術についてお伝えしていきます。
『自分は今日と同じことをする』と知る
まず、モチベーションアップの前に知っておきたいことが脳の仕組みです。
実は、脳にもホメオタシス機能が備わっており、放っておくと『自分は今日と同じことをする』という性質があります。あなたが新しいことを続けられないのは、あなたの意志が弱いのではなく、脳の仕組みによるものなのです。
『今日やっていることは、明日もやるのだ』と意識改革するだけで、必然的に今日の行動が変わってきます。何かを継続したいときには、このことを思い出すといいでしょう。
今まで続けてきたことを書き出す
次に大切なのが、『自分には継続力がある』という自己肯定感です。
どんな人にも今まで続けてきているものがあります。自分が続けてきたことを書き出してみましょう。
勤続年数のように立派なものでなくてもいいのです。10年間、毎日欠かさず日記をつけている。音楽が好きで、高校生のころから毎日聴いている。ハタチのときから始めたお風呂上りのスキンケアが続いている。気づけば8年間同じ髪型だ。週刊漫画を5年も読み続けている。
どれも立派な『継続力』です。意外に自分が続けていることが多いと気づくことも、意識改革術の一つと言えるでしょう。
わくわくするビジョンを描く
さて、いよいよモチベーションアップの方法です。
あらゆるところで提言されているのが『なりたい自分をイメージする』『目標を達成したときの感情を先取りする』というものですね。ここで大切なのは、わくわくする感情を呼び起こすような表現を使うことです。
たとえば、ジム通いを習慣化したい場合は、『身体を動かしストレス発散! フットワークが軽い自分』とか、『絞った体に自分でうっとり』といった表現を使うと、『なぜ自分はそれに取り組もうと思っているのか』を明確に意識することができます。
ビジョンを描くときに『そんな大げさな』と感じた場合は、一度立ち止まって考えてみましょう。それは、『一般的にこうするとよいと言われていること』であって、あなたが本心でやりたいことでないのかもしれません。
行動指針は具体的な数字と期限を入れる
わくわくするビジョンができたら、日常生活の行動指針にブレークダウンします。ここでポイントとなるのは、先ほどとは逆に、具体的な数字と期限を入れることがポイントとなります。
たとえば『週に3回、ジム通いをする』という行動指針では、すぐにモチベーションが下がってしまいます。『今月は体力増強月間! 月・木・土の○○プログラムに80%以上参加する。』『2月、3月は決算期で忙しいから、日曜日の9時から30分だけランニングマシーンに乗る』など、月ごとに具体的な目標を立てると、その都度、モチベーションアップすることができます。
『できたこと』を振り返る
具体的な行動指針を作るメリットは、達成度を振り返ることができるところにあります。ここで大切なのは『できたこと』に目を向けること。
参加率80%を狙って、75%だったときに『ダメだった』と評価するとモチベーションが下がってしまいます。たとえジムに一回しか行かなくても、一回とゼロ回の差は大きいのです。『行動できたこと』を具体的に振り返るようにすると、モチベーションアップにつながります。
そして、次の月は現状に合わせた目標を立て直せばよいと、意識改革をしましょう。
楽をする工夫をする
人は習慣化したことは意識せずとも実行することができます。歯磨きや洗顔などを『頑張ってやらなきゃ! 』と実行している人はほとんどいないでしょう。継続力というものは、いかに習慣化することができるかなのです。そ
こで大切なのは、『簡単なことから始める』『ラクに、または楽しく続けられる方法を考える』ということです。運動の習慣をつけたいけれど、ジム通いはできそうもないと判断したのならば、寝る前に腹筋を10回だけすることにするのです。
最初から大それたことをやろうとせず、『小さく始めて大きく育てる』という意識改革をしましょう。
休息を取ることを自分に許可する
さて、モチベーションアップに欠かせないのが『休息』です。
真面目なあなたは、つい、1日も休まずとか、達成率100%とかをめざしてしまいますが、それでは一回できなかっただけで挫折してしまいます。
継続力とは、1日やりそびれてしまったことを、『たまには休息日があってもいいか』とゆるし、次の日からまたやり始めることができる力です。
飲みすぎて歯磨きせずに寝てしまったときに『もうダメだ。明日から歯磨きするのはやめよう』とは思いませんよね。長い目で続けばいいという意識改革をすると、『また明日からしっかりやろう』というモチベーションアップにつながります。
まとめ
いかがでしたか?
モチベーションアップして継続力を手に入れる意識改革術についてお伝えしました。
どんな人にでも継続力は備わっています。何かを始めても必ず三日坊主だという人は、『常に新しい何かにチャレンジしている』ことを継続しているとも言えます。
『自分はできている』と現状を受け取ることが、さぁ、自信を持ってやりたいことにどんどんチャレンジしていきましょう。この記事が、少しでもあなたのお役にたつことを祈っています。