陰陽道・陰陽師が使う7つの呪文

陰陽道 呪文

色々な形でメディア化され、平安のロマン漂う陰陽道・陰陽師の伝説。

そういった作中で必ず出てくるのが『呪文』や『式神』です。

実際の陰陽師は職種の一つでしたが、物語の中の陰陽師と変わらぬような仕事もこなしていました。

では、陰陽師は、どのような占いをし、呪文を唱え、呪術をおこなったのでしょう。

今回は陰陽師の仕事であった、占いや呪文に関して、7つに分けてお伝えします。

 

陰陽道・陰陽師が使う7つの呪文

 



 

陰陽師がおこなった占術・鑑定


 

当時の陰陽寮で、今で言うテキストとして使用されていたのが

『周易(しゅうえき)』
『黄帝金匱(こうていきんき)』
『新撰陰陽書(しんせんおんようしょ)』
『五行大義(ごぎょうたいぎ)』

でした。

『周易』とは『易経』のことで、いわゆる易占いの書、『黄帝金匱』、『新撰陰陽書』、『五行大義』は簡単に言うと、陰陽説や五行説、日時の吉凶や、禁忌(してはならないこと)、式占といわれる占いの方法などの書です。

このことからも、陰陽師が行っていた仕事の中で最も重要視されていたのが、陰陽道を用いた占術や相地などの鑑定だったと言えます。

陰陽道とは、上記、中国から学んだ陰陽五行などに、日本古来の神道や密教、修験道などを合わせた日本古来のもので、陰陽師が使った『占術』は主に5つあります。

 

1 : 式占(ちょくせん/しきせん)


 

式盤(しきばん)という道具を使った占いです。

天地盤と呼ばれることもあり、円形の天盤と正方形の地盤を組み合わせたもので、簡単にいうと、宇宙の成り立ちを縮小して表したもの、と考えられていた算術盤です。

代表的な式占は、三式と呼ばれる

『太乙(たいいつ)式/太乙神数』
『遁甲(とんこう)式/奇門遁甲』
『六壬(りくじん)式/六壬神課』

があり、それぞれ違う式盤を使って占っていました。

中でも、陰陽師にとって必須とされたのは『六壬式』でした。

『六壬式』では、厳密にいえば違うものですが、西洋占星術で使用する『ホロスコープ』にとてもよく似た 『興(よ)』と呼ばれる十二支などが記載された地を象徴する台座に、『湛(たん)』と呼ばれる十二神、十二天将を記載した天を表す円形の盤から成り立つ式盤を使って、吉凶判断や天変地異の予言をしていました。

 

2 : 暦占(れきせん)


 

陰陽寮の暦博士が作成した『具中暦(ぐちゅうれき)』を使用した占いです。

『具中暦(ぐちゅうれき)』には、暦注(れきちゅう)と呼ばれる、季節や年中行事、毎日の吉凶を表す言葉が記入されており、歴注と占いの対象となる人や行事の生年を照らし合わせて、吉凶禍福や方角を算出していました。

歴注は、現在の暦に書かれている大安や仏滅のようなもので、たとえば、『天恩日(てんおんにち)』は、天の恩恵を受ける日とされ、吉日で、婚礼や元服を、『受死日(じゅしにち)』は病を受ければ死に至る日とされ、凶日で、『物忌(ものいみ)』という、人との接触を避ける日にあてられました。

 

3 : 相地(そうち)/地相


 

風水術を用いて地を相(み)る鑑定です。

たとえば、遷都の際などにも、陰陽師が候補地に出向き、背後に山(玄武)、前方に海、湖水、河川(朱雀)、左右から砂(さ)と呼ばれる丘陵もしくは背後の山より低い山(青龍・左/白虎・右)に囲まれた、『四神相応(しじんそうおう)』の土地であるか、下見検分をしていました。

北に丹波高地を玄武、東の大文字山を青龍砂、西の嵐山を白虎砂、南の巨椋池(おぐらいけ)を朱雀と対応付けした平安京は、まさに理想的な四神相応でした。

ただし現代では、巨椋池は完全に干拓されてしまったので、朱雀を失った状態です。

この相地をした上で、最終的に式占や亀卜占(きぼくせん)などの占術を行い、物事を決めていたようです。

 

4 : 天文占(てんもんせん)


 

陰陽寮の中で、基本的には天文博士がおこなっていた占いです。

ただし、異常な天文現象が観測された場合に行われた、『天文密奏(てんもんみっそう)』の際には、天文にも長じていた、賀茂忠行(かものただゆき)安倍晴明なども、天文博士に任命されていましたので、陰陽師もおこなうことができた占いといえます。

平安時代の天文は、星や日月食などの天体観測はもちろん、気象も含まれており、いわゆる日照りや大雨などの異常気象のようなものまで吉凶判断していました。

 

5 : 易占(えきせん)


 

周易や易経に基づき、筮竹(ぜいちく/細い竹)などを用いて占います。

平安時代の実践的に使用していたのは式占ですが、当時の貴族や文化人の間で主流となったのが易占でした。

江戸時代が始まったあたりになると、陰陽道宗家の土御門家(安倍晴明の子孫)や、免許状を持った陰陽師たちの主要占術となったのも、易占です。

易占は、ある意味万能とも言える占いなので、陰陽師の知恵を組み合わせることで、さらに的中率が上がったようです。

 

陰陽師が使った呪文・真言


 

陰陽師が用いた主な呪文や真言は、道教や密教、修験道に由来しているので、一概に陰陽道独自の呪文であるとは言えないものがほとんどです。

特に有名なものが、以下の3つになります。

 

1 : 急急如律令(きゅうきゅうにょりつりょう)


 

陰陽師のみならず、密教や修験道でも使われる呪文なので、鬼や怨霊と戦うようなメディア作品で、最も多く使われている呪文であるといえるでしょう。

一時期流行った、『キョンシー』の額に貼る御札にも書かれています。

これは、中国漢代の公文書の末尾に書かれていた決まり文句で、『急いで律令の如く行え』、要するに、『急いで事を成せ』という命令句です。

このことからもわかるように、 急急如律令は単独では基本的に効果がありません。

ほかの呪文や成し遂げるべき目的に付属させることで、早急に成就させるための呪文なので、たとえば、『六根清浄(ろっこんしょうじょう)急急如律令』とすると、『至急、六根(眼、耳、鼻、舌、身、意)を清めよ! 』となるのです。

余談ですが、漫画やアニメなどで、ごくまれに急急如律令だけが出てくることがありますが、それでは『早くやっちゃって! 』と唱えているのみになり、『何を? 』となるので、今後こういった作品を書こうと思っている方は注意が必要です。

 

2 : 九字(くじ)


 

道家により呪力を持つとされた9つの漢字で、日本に伝えられた際に、陰陽道や密教、修験道などで護身のために用いられるようになった呪文です。

九字には同じ漢字でありながら、微妙に読みや意味が違うものも含め、数多くの種類があるとされています。

その中でも

『臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前(りん・びょう・とう・しゃ・かい・じん・れつ・ざい・ぜん)』

というものが一番よく知られていますが、これは真言宗や仏教、密教系が用いる呪文です。

陰陽道では、九字を取り入れた際、字を四神、神人、星神の九星九宮に置き換え、

『青龍・白虎・朱雀・玄武・勾陳・帝台・文王・三台・玉女(せいりゅう・びゃっこ・すざく・げんぶ・こうちん・ていたい・ぶんおう・さんたい・ぎょくにょ)』

を用いていました。

後に反閇について書かれた文献で、土御門家が

『朱雀・玄武・白虎・勾陣(陳)・帝久(帝公、帝正、帝台、帝后、帝禹)・文王・三台・玉女・青龍』

という微妙に違う九字を用いたとされていますが、この文献では『帝』の後ろの文字が読み取れないため、色々な説があります。

九字の使用法は、聖なる九字を唱えながら、両手で手印を結ぶ『剣印の法』と、手刀で空中に四縦五横の格子を描くことで九字を切る『破邪の法』があります。

陰陽師は退魔のために使用することが多かったため、破邪の法を用いることがほとんどで、この九字切りの作法は日本独自のもののようです。

ちなみに破邪の法は、人差し指と中指の二本を刀に見立て格子を描くのですが、この格子は1本1本が刃となったネットのようなもので、その中に侵入しようとした鬼や怨霊を、バラバラに切り裂いたという説もあります。

 

3 : 陰陽師が毎朝唱えていた言葉の呪符


 

信仰する神や状態によって適宜構成が変わりますが、毎朝、朝日に向かって唱えていたとされる呪文というより、言葉の呪符のようなものです。

『元柱固具、八隅八気、五陽五神、陽動二衝厳神、害気を攘払し、四柱神を鎮護し、五神開衢、悪鬼を逐い、奇動霊光四隅に衝徹し、元柱固具、安鎮を得んことを、慎みて五陽霊神に願い奉る(がんちゅうこしん、はちぐうはつき、ごようごしん、おんみょうにしょうげんしん、がいきをゆずりはらいし、しちゅうしんをちんごし、ごしんかいえい、あっきをはらい、きどうれいこうしぐうにしょうてつし、がんちゅうこしん、あんちんをえんことを、つとみてごようれいしんにねがいたてまつる)』

簡単に分けると、

『元柱固具 ~ 害気を攘払し』 は、自らの生活環境などを正し

『四柱神を鎮護し ~ 奇動霊光四隅に衝徹し』 で、四柱神の加護により周囲との聖別をし

『元柱固具 ~ 慎みて五陽霊神に願い奉る』 最後に五陽霊神に願い奉る

という感じで、毎朝自らを律するための呪文と考えられます。

 

陰陽師の呪術


 

呪術は、もともと呪禁師(じゅごんし)が行っていた仕事で、陰陽師の仕事ではありませんでしたが、呪禁師の廃止により陰陽寮が呪術も扱うようになりました。

陰陽師たちが使用した呪術もほとんどは、道教、密教、修験道のものをそのまま流用するか、それらを組み合わせて陰陽道独自のものとしています。

特に有名なのは式神や呪符、護符、それに描く紋様ですが、それは別枠でお伝えするとして、数ある中からここでは3つだけお伝えいたします。

 

1 : 形代(かたしろ)・人形(ひとがた)


 

形代、人形、撫物(なでもの)など呼び方はいろいろありますが、紙、木、草、葉、藁などで人の形を作り、呪詛の対象とするものです。

呪詛は霊的な世界に働きかけて物事を成すことで、良くも悪くも利用できる、西洋魔術で言うなら、悪の黒魔術、聖なる白魔術のようなものです。

悪用の例として誰もが知っているのは、『藁人形による丑の刻参り』でしょう。

藁で作った人形に、釘を刺し、傷をつけることで、恨みを晴らしたり、呪いをかける方法です。

他にも、呪詛をかけた形代や撫物を、相手の生活圏内(家やその庭、職場など)に隠し置くことで、悪気(あっき)を放たせてそれを浴びせ、怪我や病気などで、呪詛を成就させるという方法もあります。

善悪どちらにも利用されたものの例としては、男女1体ずつの人形を重ねて1つにして祈祷をし、恋愛を成就させるというもの。

源氏物語などにもあるように、平安の世の性は乱れている部分も多いので、どこまでが形代による成功例と言えるのか、かなり微妙ではあります。

また、良い形で使用された例もあります。

病気や怪我、または呪詛を受けたときに、その患部を形代に移して穢(けが)れを祓い、それを燃やしたり、川や海に流したりしました。

この流すという行為が、後に願掛けと結びつき、今も続いている「流し雛」などに形を変えていったのです。

 

2 : 蠱毒(こどく)


 

古代中国から伝来した呪術法で、蠱道(こどう)、蠱術(こじゅつ)、巫蠱(ふこ)などとも呼ばれています。

壺などの器の中に、ヘビ、ムカデ、ゲジゲジ、カエルなどの百虫を閉じ込め、互いに共食いをさせて、勝ち残ったものを神霊として祀り、その毒を採取して呪詛の対象者に飲ませ、害を与えたり、福来を図ったりしました。

要するに、蠱毒を利用して毒殺し、その人の役職や遺産などを奪っていたということです。

非常に強力な呪術で、貴族たちが私利私欲のために利用したため、幾度も使用禁止令が発布されました。

呪術を専門とした呪禁師が廃止されたのも、蠱毒が原因であったのでは? とする説もあるほどです。

 

3 : 鬼門封じ


 

『鬼門』とは、艮(うしとら/東北)の方位のことで、陰陽道では鬼が出入りする方角といわれています。

現代の風水などでも『鬼門に玄関や水回りを作らないほうが良い』とされていますが、平安の世でも、邪悪なるものが出入りする鬼門は、忌むべき方角とされていました。

鬼門と真裏の方角は坤(ひつじさる/南西)なので、これを裏鬼門と呼び、こちらも同様に忌み嫌われています。

北と西は陰、東と南は陽となり、東北と南西は陰陽の境目となるので、常に不安定な状態であるとして、他の遊行する方位神とは異なり、この方位を鬼門、裏鬼門と固定したとされていますが、正式に文献などがのこっているわけではなく、諸説ありますので、必ずしもこれが正しいとはいえません。

そして、地の相を読むことができる陰陽師たちは、優れた風水師でもあり、都市計画などにも携わっていたため、鬼門を封じるのも役目でした。

具体的には、都の鬼門にあたる土地に神社を祀ったり、仙木や仙果(神仙に力を与える樹木や果実)とも呼ばれる『桃』を植樹し、守護符などで結界を張って、鬼、邪神、邪気、怨霊などから、御所や都を守っていたとされています。

また、十二支での丑寅(うしとら)の逆が未申(ひつじさる)であることから、猿の像を鬼門避けとして祀っている場所もあり、京都御所の鬼門にあたる角の軒下には木彫りの猿が鎮座し、築地塀に角をなくし、凹ませているのも、鬼門避け、鬼門封じの手法とされています。

 

式神を使った呪術


 

陰陽師の呪術の中で、もっとも謎が多いのが『式神』の存在。

式神というのは、人形(ひとがた)に模した紙やものなどに、呪文を唱え息を吹きかけるなどの秘儀により、命を宿したり、調伏した鬼神などを召喚し、術者(陰陽師)の意のままに使役するという呪術です。

『識神(しきのかみ)』『式(しき)』といわれることもあります。

安倍晴明は、特に式を操るのに長けた人物で、『十二神将を操った』などの逸話がありますが、文献として残っているものはありません。

ただ、宇治拾遺物語には、安倍晴明が葉っぱに呪詛をかけ、その葉っぱでカエルを潰したという記述がありますので、説話集とはいえ、もしかしたら本当にそのような出来事があったのかもしれません。

結局、式神とは一体何なのか? という話になるのですが、なにしろ不思議がいっぱいの逸話ばかりなので、オカルト的なものも含めて、仮説があるものの解明はされていません。

一説では、『式』は今で言う『方程式』などの式で、式盤から算出される『式=法則性』を理解し、決まった手順を踏むことで、決まった反応を示す神のことともいわれています。

と、言われると難しく感じますが、現代で考えてみれば、物理化学や科学のようなものに当てはまるのではないでしょうか?

安倍晴明が座ったまま動かずに戸を開けたり、明かりを灯したという逸話になぞらえると、自動ドアや、テレビやエアコンを動かすためのリモコンなどは、誰もが使役できる、現代の式神といえるのかもしれません。

古文献に残っている式神の主な使役は、偵察、探索、雑用をはじめとする、陰陽師のアシスタントのようなものだったようです。

人の姿に化けさせて、要所に設置して守らせたり、直接誰かの影武者や護衛をさせるなどの使役法もあり、安倍晴明は、京都の鬼門に式神を置き、都や御所を守らせていたという逸話もあります。

 

式神の種類と使役法


 

式神の種類と使役法は大きく3種類に分けられます。

 

式神その1 : 思業式神(しぎょうしきがみ)


 

上位式神という自らの意思を持ち、主である陰陽師を助ける式神の一種で、陰陽師の『思念』から作り出され、肉眼では見ることができない式神です。

思念だけで生み出されるものなので、陰陽師の能力がそのまま式神に反映され、式神自体の能力にもかなりの高低差があります。

男女どちらの式神を作ることも可能で、それは陰陽師自身の好みによります。

使役法としては、作り出した陰陽師の身の回りの世話や、相談役など、執事やメイドさんのようなことから、情報収集や術の手伝いなど、仕事におけるパートナー的な役目をすることもあります。

 

式神その2 : 悪業罰示式神(あくぎょうばっししきがみ)


 

こちらも上位式神で、過去に悪行をおこなった霊的な存在を陰陽師が打ち負かし、自分の使役神とした式神です。

もともと力が強く、悪行をおこなった存在なので、陰陽師の能力と心根しだいでは、パワーバランスが崩れて、飲み込まれる可能性もあるという、ある意味恐ろしい式神です。

陰陽師として突出した能力を持っていた安倍晴明は、幾人もの次元が高い霊を術でねじ伏せ、たくさんの悪業罰示式神を使役していたといわれています。

嘘か誠か、使役していたといわれている十二神将も、悪業罰示式神に入ります。

 

式神その3 : 擬人式神(ぎじんしきがみ)


 

紙や薬、草木などで人の形をした形代を作り、そこに陰陽師の念を入れて使役する式神です。

基本的に式神には良い使役しかさせませんが、呪術の項でお伝えした形代や人形の進化系ともいえます。

この擬人式神には上位と下位があり、陰陽師が式神を作る際に意思を持たせた場合は、自立的に動くことができるため上位式神に、意思を持たずその力を失うまで術者の命ずるままに従うものは下位式神になります。

下位の擬人式神の使役法としてもっとも多いのは、念を込めた形代を他の人に渡し、護身符として持ち歩いてもらうことで、その人を災いや霊障から護ってくれるというもの。

効力を失うまでルーチン的に作業をするなんて、ある意味とても健気な気がしてしまいます。

上位の擬人式神は、感覚的には目に見える思業式神です。

現代の世で言うならば、初期のお掃除ロボットが下位の擬人式神、人工知能により、おしゃべりもできるようになったお掃除ロボットは、上位の擬人式神といえるのかもしれません。

 

陰陽師の呪符・護符


 

呪符や護符は、『念の増幅装置』のような役割をするのとともに、神仙への依頼書のようなものです。

陰陽師に限らず、道教、密教、修験道などでも使用するもので、呪符は呪(まじな)い文(呪文)を使った符、護符は基本的に身を護るための符といわれますが、一般的な符を示す日本語です。

このすべてを総称して、中国では霊符と呼ばれています。

符は、いろいろな紋章や紋様、記号、神秘図、呪文、漢字、梵字などの組み合わせで構成されており、修法(作成方法)は宗派により異なります。

この呪符や護符は、ほかの呪術とは異なり、陰陽師の能力というより、持つ者、持たせる者の思念により、その効力が変わってきます。

呪符、護符が『印刷でも効果がある』と言われているのはそのためです。

したがって、符を持っていることだけで安心し、のほほんとしていては、なんの効果も得られません。

考え方としては、呪符、護符という依頼書を、あなたという個人の強く願う思いに乗せて神仙に届けることで、初めて効力を発揮するという感じです。

ただし、使用する符の種類を間違えていたり、身の丈に合わない願い事だったり、犯罪や呪いの成就には使えません。

他人をおとしめて、自分だけが幸せになろうとするような願いは、『人を呪わば穴二つ』という言葉どおり、いつか自分自身に返ってきます。

 

セーマンとドーマン


 

陰陽師が用いた多くの霊符には、安倍晴明に由来する『セーマン(晴明桔梗、晴明紋、五芒星)』か、蘆屋道満に由来する『ドーマン(九字格子)』が描かれています。

セーマンの5つの頂点はそれぞれ、陰陽道の基本となる五行をあらわし、それを一筆で結ぶことで様々な災厄から護り、心を清浄、浄化する結界の役目を果たしています。

このセーマンは、安倍家の家紋であり、晴明神社の社紋でもあります。

ドーマンは、呪文の項、破邪の法で九字を切るときの、四縦五横の格子のことです。

セーマンとドーマンを組み合わせた『セーマンドーマン(ドーマンセーマン)』は、現在でも伊勢志摩の海女さんたちなどの間で、『トモカズキ』といわれる海の魔物から身を護るために、服や手ぬぐいに刺繍したり、道具に彫刻されていますが、トモカズキとセーマンドーマンとの関連性は、伝承されていません。

 

まとめ


 

陰陽道、陰陽師に関しては、祭祀や護身の作法など、まだまだ伝え足りない部分がたくさんありますが、メインとなる呪文や呪術に関しては、だいたいおわかりいただけたのではないでしょうか?

陰陽道は日本独自の学問であり、宗教ということもあり、オカルト的な部分も含めて知れば知るほど、面白いものです。

この記事をきっかけに、興味をお持ちいただけたら幸いです。

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