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コロコロ変わっちゃいけないの? 朝令暮改こそ成功のゴールデンルール

朝令暮改

先の見えない変化の激しい時代に、しきたりや習慣を遵守したり、先手を打つよりも朝令暮改をあたりまえのように行える策略を持っている方が生き残れるうえに、その仕事力が歓迎されます。

朝令暮改とは、朝決めたことを夕方には変えてしまうという意味に使われ、上司への不満をこの言葉に現すケースが多いのですが、経済を作り上げた先人たちはネガティブにではなく、逆に見事なまでに朝令暮改を使いこなして企業を発展に導きました。

ここでは、朝令暮改を根拠なく使っている気分屋の上司なのかどうかを見極めたり、自分が支持する立場ならどんな風に使うのかを知っておきたい方のために、朝令暮改についてお知らせします。




文句だけで何もしなければ衰退だけ

高い創造性と技術力で目新しい商品を次々と発表する、日本の大手電機メーカーである、ソニー株式会社では部署の名称や内容、組織体系までも頻繁に変わりつねに変貌していますが、その根幹には、創業者の一人である盛田昭夫氏の理念が息づいています。

彼の『朝令暮改というのは一種の進歩なんだ。もし、いつまでもものを変えなかったら、今でも世の中は神武天皇のときのとおりになっている』という名言を残し、朝令暮改という言葉を頻繁にポジティブな意味で口にしたそうです。

『そして自分が正しいと思えばどんどんやること、失敗してもそこに学びがある。ただし同じ過ちは繰り返すな』とか『こんな組織図なんて何の意味も持たない。 朝令暮改がわが社のモットーだ。』とまでも言わしめました。

朝令暮改とは悪い意味でよく使われ、方針がコロコロ変わるという部下にとっては面倒なものですが、盛田氏の『朝令暮改、大いに結構、朝令朝改せよ』と言うは訳があったのです。

特に、マーケットではつねに新しい商品を求められ、そのスピードが要求されるため技術開発は1分1秒を争い、新製品も半年一年後には旧製品となってしまう。

そこで、先手を打つためには、しきたりや規則に縛られていれば遅れる一方なのです。ダメなら、すぐ柔軟に朝令暮改し機転を利かせて素早く対応することが大事で、失敗ならまたやり直したり変更したりすればいいのであり、それに対する議論は不要だということです。文句だけで何もしないのは衰退するだけだとも言われました。

優れたリーダーは朝令暮改を躊躇なく行う

セブン&アイホールディングスCEOの鈴木敏文氏は、

『朝令暮改を躊躇なくできることが優れたリーダーの条件の一つになっている』さらに『朝令暮改ができる組織とは、別の言い方をすれば、仮説と検証を柔軟に回していくことのできる組織にほかなりません。』『変化の激しい時代には、先手を打てることより、朝令暮改をあたりまえのように行えることこそが本当に求められる仕事力と考えるべきでしょう。』『挑み続ける生き方こそが人間にとっての大切な財産』『あるべき姿』に向けて挑むのである。と述べています。~鈴木敏文『朝令暮改の発想』新潮社より~

あるべき姿とはお客様への姿勢で、ここだけは全く変えないサービスの精神は一貫しているのです。鈴木氏はこれだけ朝令暮改を頻繁に取り入れようという姿勢であり、理念や信念はを変えず状況をみて臨機応変に方法(戦略や手段)を変えることが変化の激しい今の世の中では必要であると言っています。

朝令暮改を躊躇なく行うことは、組織という船では嵐を指をくわえて見ているままで飲み込まれないよう沈没させずにうまく進路変更をし、回避し目的地までの順調な航海をすることなのです。

信用があれば朝令暮改はうまくいく

ただ、相手を動かしたいだけでの朝令暮改では『変えた=余計な業務が増えた』だけにスポットが当たり文句や不満ばかりを受けるばかりでうまくはいきません。当然、気分や思いつきで方針をコロコロ変えるようなら信用を失い、相手に方針を変えることを告げることを気遣ったり戸惑うようならやめたほうがよいでしょう。

お互いの信頼関係がないところに朝令暮改の方針変更は順調にいきません。相手は変わった方針に不満いっぱいでやる気もないまま、こちらは変更して進んで欲しいという要求同士のせめぎ合い自我のぶつかり合いで終わってしまい何も生み出せません。

なにより、上司のためなら人肌脱ごう、こう言ってるのなら頑張って力になろうという部下ばかりだと有難いですが、それは日頃の信用と信頼関係のもとに生まれるはずです。

強い信念、信じる力のもとで『もし、間違っていたら申し訳ないけど』と謙虚な心があり伝われば変えた方針が失敗したとしても相手が普通のは人の心を持っていれば『大丈夫』とむしろ励ましてくれることでしょう。

十分な説明が朝令暮改には必要

朝令暮改は、前言撤回をすることなので、頭ごなしに変えるからとだけ言い放つのでは誰も信用もせず、不満だけが残ることになります。

朝令暮改を前向きに受け止めてもらうには、前項で触れた信頼関係の成立しているうえに納得してもらうことが必要で全員と信頼関係を結びたいところですが、人は十人十色でいろんな性格の人間がいるため難しい場合が多いです。

説明には、ロジカルシンキングを使った誰にもわかる説明が最善で『こういった理由で変更する』という明確な情報の共有が士気を高めたり各々のやる気を引き出します。

たとえば、カーナビを目的地に設定し、途中のルートに事故や渋滞があれば道順を変えるが目的地は目指すのと同様で、見失ってはいけないのは目標で根幹を逸脱しない姿勢は保ち続けてください。

状況を冷静に観察し、このままでは失敗をすると判断できれば、朝令暮改すべきで早急な軌道修正が時代の変化にのまれない方法と言えましょう。誰も目的地の変更の理由を知らされないままルート変更をし遠回りをしたり、道悪の道路を通りたくはありません。

十分な変更理由の説明と共有をが信用となるリーダーシップの要となり朝令暮改はうまくいくのです。

朝令暮改のメリット

朝令暮改を行うことで状況報告が蜜になれば、早い段階で現場の状況がわかり軌道修正も早くなり、損失流出も防げるなどのメリットがあり、社員同士のコミュニケーションも蜜になることも良い点となっています。

朝令暮改の説明上での明確な方針の共有は、納得してもらえることによってやる気を出し士気を高めるため、組織の結束が固まります。朝令暮改が正しく行われる頻度が増せば、度々の変更にも慣れ、スキルアップが望めるという対応能力の向上も見込まれるでしょう。

このような情報の取捨選択での変化を受け入れる準備ができることに慣れていけば、難易度が上がる対応も徐々に容易になっていき全体の能力の向上が見込まれます。朝令暮改は組織全体を引き上げるためには必要で、前進のためには欠かせません。

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