仕事で失敗をしてしまうのは、何とも嫌な気持ちになりますよね。
たった一度、失敗してしまっただけでトラウマになったり、失敗を極度に恐れるようになってしまう。真面目な人ほど、仕事の失敗を恐れてビクビクしていませんか?
しかし、どんなに優秀な人にでも、失敗はつきもの。ここに勇気をもって立ち向かう6つの方法があります。
何もしない人だけが失敗率0%を保持できる
まず始めに気が付いて欲しいことは、失敗をしない人はいません。いるとすれば、それは何もしない人なのです。何もしない人だけが、唯一、失敗率0%を保持することができます。
どんなに優れた人でも、失敗をします。失敗率0%を誇るよりも、意味のある、自分を成長させてくれる、そんな失敗を経験した方が、もっと有意義な人生を送れると思いませんか?
失敗の『その後』について知っておく
失敗の『その後』には、2種類あります。
1つ目は、失敗から新しい知識を得たり、段取りに詳しくなる、方向転換のヒントが生まれる、等々、自分を新たに導いてくれるという『その後』。
2つ目は、もう、このような行動を二度ととらない、深く反省する、軽率だった、考えが甘かった、焦りすぎてしまった、という自分への戒めの意味合いとしての『その後』です。
前者がポジティブな失敗だとすると、後者はネガティブな失敗と言えます。この、ネガティブな失敗をしてしまった時の方が、後味が悪いのではないでしょうか?
しかしながら、ネガティブな失敗は、自分次第で減らすことができます。自分への、戒めの数が増えれば増えるほど、ある地点でぐっと失敗が減ります。
失敗のほとんどに挽回のチャンスがある
ほとんどの失敗には、挽回のチャンスが用意されていることを知っていますか?
お店のお客様に、多大な迷惑をかけてしまった。自分の失敗に、取引先の方々を巻き込んでしまった。会社に損害を与えてしまった。
思わず、目を背けたくなるような、これは夢だ! 夢であって欲しい、と思いたくなるような大失敗をすることもあるでしょう。だけど、あなたには挽回のチャンスが、きちんと用意されているのです。
それは3日後、半年後、或はずっと先のことなのかもしれません。不意に訪れる挽回のチャンスを逃さないように、その時が来るまで、大失敗から学んだことを忘れずに、普段通りに仕事をしていれば良いのです。
自分が許されるに値する人間なのかを考えてみる
失敗を恐れる大きな理由に、恥ずかしいという、自尊心に関わる理由があると思うのですが、もう一つ、許されないから という恐れがあるのではないでしょうか?
そこで一度、自分が許されるに値する人間なのか? ということを考えてみて下さい。仕事ぶりはどうだろう? 陰ひなたなく働いているだろうか? 業務に対して真心を込めているだろうか? お客様、上司、同僚への態度は?
もしも思い当たる点があるならば、それを、真っ先に改善するように努めて下さい。真剣に仕事に向き合っている人が起こした失敗は、時に、周りに認めてもらえることすらあるのです。仲間が、あなたを必死にフォローしてくれることがあるのです。
人は一時の失敗に激怒するだけの、単純な生き物ではありません。失敗が発生した背景も含めて叱責を飛ばしたり、処分を与えるのです。そ
れから自分自身が、真剣に向き合って、その結果引き起こってしまったことなら、自分で自分を許してあげることができます。
神頼みよりも自分頼み
もし失敗をしてしまったら…。まだ起こってもいないことに、気持ちが大きく傾いてしまう。嫌な結末を、自動的に想像してしまう。これは本能です。
人間が本来、持ち合わせている防衛本能なので、残念ながら止められません。でも、これを上手にコントロールすれば良いのです。
防衛本能のせいでネガティブな考えがよぎったら、今までの人生で何か成功したことを、できるだけ沢山思い出して下さい。どんな小さなことでも構いません。
幼い頃に、迷わずにお使いに行けた日のこと。学芸会の本番で、きちんと自分のセリフが言えた。受験、バイトの面接、車の免許。結婚式のスピーチにプレゼンテーション。どうですか?
ここまで色々なことを、乗り越えてきた自分を、何だか頼もしく感じませんか? そして今回も自分よ、頼んだぞ。という具合に自分を信じてあげて下さい。
このコントロール方法で、あなたの能力が、何の妨げもなく発揮させられるのです。
命までは取られない
これは究極の言葉です。
麻薬取引にでも失敗しない限り、裏の世界の仕事に携わっていない限り、又は救命士のような特殊職業の方を除き、命までは取られません。
私自身も人間ですから、仕事への失敗の恐れやプレッシャーを日々感じて生きています。これは、世の中で働く全ての人が皆、同じなのです。
ただ、どうしても大きな、未知の、自分の実力を超えるような仕事を引き受ける際に、この究極の言葉を思い浮かべます。そう、命までは取られない。
まとめ
いかがでしたか?
お読み頂いた全ての方々が、仕事の失敗を恐れてビクビクすることなく、勇気をもって立ち向かうことができますように。心から願っています。
失敗に意義を見いだすことができたならば、それはもうただの失敗ではありません。まさに、ご利益ありきの失敗なのです。