理想を掲げて『妥協しない』で邁進していければ最高ですが、そのためには、相当な努力と時間と忍耐が必要です。まさに人生を賭けるような意気込みが必要でしょう。
多様な日常生活のシーンでは、一つのことにそれほど集中できませんから、ほどほどの折り合いをつけて自分を納得させていくことも多いと思います。しかし、それを『妥協』にしてしまうか、『納得』にするかでは大いに違ってきます。
『まあいいか』『仕方ない』と思うのは『妥協』です。『なるほど』『わかった』は『納得』です。常に納得するのが難しいならば、せめて『まあいいか』『仕方ない』と思う気持ちに横ヤリをいれるような方法を取り入れて、妥協する気持ちを自分の中に蔓延させないようにしましょう。
方法1.相談する
1人で悩んであきらめる前に誰かに相談するのは、意味があると思います。別の角度からみて助言してくれるかもしれませんし、やり直す元気をもらえるかもしれません。
できれば、『仕方ないな』と言った時に『仕方ないね』と同調してくれる相手ではなく、『君ならもっとやれるんじゃないか』と言ってくれるような相手に相談してください。相談相手に新しい方向性を示してほしいし、解決の糸口を見つけてほしい気持ちもあるわけですから。
そこまで望めなくても励ましてもらえれば、それだけでも気分は変わります。
方法2.決して譲れないボーダーラインを再認識する
自分でやると決めた事を実行に移す前に、『これは譲れない』というものを自覚してください。
受験でも恋愛でも就職でも、少なくとも最初のうちは、そういうものがあったはずです。繰り返していくうちに、最初は明確だった譲れないものがどんどん薄れていって、あるのかどうかもぼやけてきます。
ボーダーラインの位置を下げたとしても、それはそれなりにしっかり認識してください。常に決して譲れないボーダーラインはしっかり引いてください。
方法3.自分を変える
これは時間がかかると思いますが、自分が変わると、自分がやると決めることも必然的に変わってきます。自分の方向性が変わってくれば、当然、自分が望むことも変わってくるからです。
取り敢えず今の状態から離れて、新しいことに挑戦してみたり、やってみたかったことを思い切ってやってみたり、自分の中に蔓延しつつある『まあいいか』『仕方ない』という気持ちを払拭するような行動をとってみてください。自分を高めるような気にさせる行動がとれれば、なおいいです。
理想を高くしたり、低くしたりするのではなく、自分を変えて、仮に高めていければ、当然、自分がとる行動も変わってきて、めざすところも変わってきて、自然に理想も高めていけます。
方法4.休憩する
ひとまず、休みましょう。理想を掲げて『妥協しない』で邁進している時でも、休憩は必ず必要です。
休憩を間に挟まないと、体力的にも精神的にも疲弊していきます。そういう時に『まあいいか』『仕方ない』という妥協の気持ちが忍び込んできます。
しかし、それは妥協しているわけではありません。休憩が必要なだけです。
自分でも休憩しているのだ、と思っていてください。休憩したら、また復活できます。妥協した、と思うと復活はできません。
方法5.他の人ならどうするか考えてみる
最初は自分のまわりにいる人で試してみて、あの人なら妥協するだろうとか、あの人なら『妥協しない』で進んでいくだろうとか、想像を働かしてください。
口にだして聞ける人には、直接、聞いてみてもいいです。こういう性格だから妥協するだろうとか、完全主義者だから『妥協しない』だろうとか理由もつけて想像してください。
どんどん枠を広げていってみるのもいいです。同じことをやると決めても、人によってやり方も違いますし、感じ方も違います。その違いがわかるだけでも、また初心に戻れる可能性も生まれてきます。『なるほど』『わかった』というスタンスもとれるかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?
妥協するという言葉にはどうしても、あまり良くないイメージがつきまといがちですが、また、こういう言葉もあります。
『妥協して結婚したけれど、うまくいっている』『妥協して就職したけれど、上司に恵まれた』『妥協してレベルを落とした学校に行ったけれど、友人に恵まれて楽しい』といった具合に『妥協して~したけれど・・・良かった』ということも確かにあり得ます。
しかし、妥協しないで得られた時の幸福感は、この上ないものと思います。こういう幸福感を味わうためにも妥協は最後までとっておきましょう。