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心技体の考えを取り入れ、ブレない軸を作る5つの方法

心技体

『心・技・体』とはスポ-ツの世界で使われる言葉としてよく知られています。

『心・技・体』が初めて使われたのは1953年に、柔道家の道長伯氏が、来日したフランス柔道連盟会長に『柔道とは一体何か』との問に対し『最終目的は心技体の錬成であり、それによって立派な人間になることである』と答えた時だと伝えられています。

日本では、柔道、相撲道など国技や武道には『道』が入ります。武士道の精神が根底にあることがわかります。

私たちは、日本人に受け継がれてきた武士道の精神を学び、スポ-ツに限らず、人生のあらゆる場面で取り入れつつ、自己研鑽に努め日常生活に活かしていきたいものです。




『心・技・体』の意味するもの。

『心・技・体』を私たちのビジネスや日常生活に置き換えてみると次のようになります。

『心』…志、精神力、心の強さ、使命、構想、価値観
『技』…技術、スキル、マ-ケッティング、セ-ルス、コミュニケ-ション
『体』…身体能力、取り組みの姿勢、挨拶、返事、掃除

スポ-ツの世界では心技体が三位一体となって身につくことにより、一流になれるとされています。スポ-ツに限らずビジネスの世界においても、心技体がバランスよく磨きあげられることによって良い結果に結びつきます。

『心』ビジョンを描き達成するまでやり抜く心。

人生を生き抜く上では、一生涯、順風満帆というわけにはいきません。

様々な壁が立ちはだかっています。その度に挫折しては立ち上がることの繰り返しです。挫折したまま、立ち上がれなければ成長もストップし、そこで人生が終わってしまうからです。

だから、挫折は克服することに意義があります。挫折する度に強くなり、克服する度に人間としての幅が広がっていく、と考えられるようになれば苦労や困難も前向きに受け入れて、ますます磨きがかかっていくというものです。

精神力の強さは、土壇場に追い詰められたとき発揮されます。昭和を代表する稀代の経営者、松下幸之助は『成功する方法は、成功するまでやり続けること』という名言を残しました。

『心』とは精神力を磨くことです。『諦めない気持ち』『現状に満足せず常に高い目標を掲げ挑み続けること』…人生における強い精神力とは、壁が立ちはだかる度に超えるまでやり抜こうという、自分に負けない意志、といえるのではないでしょうか。

一流のプロ野球やプロサッカ-の選手は日本の頂点に立ったとしても、更に高いステ-ジ…世界に挑戦します。私たちも与えられた持ち分の中で、常に高い目標に挑戦する、という気概を持ちながら生きることが『心』を磨く鍛錬だといえるのではないでしょうか。

『技』熱い情熱がよいキャリアを積んでいく。

ビジネスの世界では、スキルを身につけるほど能力が発揮されていきます。スキルといえば、とかく資格や検定と思いがちですが、周囲を明るい雰囲気にする、リ-ダ-シップがあるなど人間的な能力も重要なスキルです。

仕事ができる人には共通点があります。それは、『仕事に熱い情熱を傾けている。』ということです。その情熱が熱いエネルギ-となって、周囲に活力を与え組織を活性化します。

与えられた職務に安住せず絶えず新しい価値観を創造します。だからこそ結果として『できるビジネスマン』として評価されキャリアを高めていくことができるのです。

一方キャリアを築けない人は、『仕事に情熱が持てない。』という共通点があります。必要以上の仕事は極力避けようとし、夕方になると早く仕事を終えてストレスを発散させようと考えます。

いつしか『やらされ仕事』という被害者意識が充満し不平不満がうっ積します。これでは、スキルを磨くこともいいキャリアを積むこともできません。

『技』を磨くためには、『情熱』がなければ身につけることはできないと云うことがお分かりでしょうか。『情熱』が持てない理由は様々だと思います。

しかし、その根本は『仕事とは、単に生活の手段、として捉えるのではなく、自分の『生き方』』として捉ええることに目覚めない限り、周りに原因を求める結果にしかなりません。その境地に達することによって、そこから『技』に磨きがかかってくる、ということが云えるのではないでしょうか。

『体』日々の地道な努力と取り組む姿勢。

スポ-ツの世界では、体力に恵まれたアスリ-トが必ずしも優れた結果を残しているとは言えません。資質があっても開花できないアスリ-トを私たちは数多く知っています。

そこには、様々な理由があると思われますが、表舞台でいい結果を残すアスリ-トは、公の目に見えないところで練習や稽古に精進していることの中にその秘密が隠されています。それは、『取り組み姿勢』にあるといえるでしょう。

練習量の多い、少ないも大切な要素ですが、それに加え『練習の質』が更に大切な要素となります。その両面がかみ合ってこそ、紙一重の勝負を決定づけていくのです。

その原点となるのが『取り組み姿勢』です。『取り組み姿勢』は挨拶や返事など『礼』から生まれる、というと意外な感じを受ける人がいるかもしれません。

国技である相撲の世界では『礼に始まり礼に終わる。』という有名な言葉があります。いかにも日本独特の考え方とも言えますが、基本は武士道の精神から受け継がれているものと思われます。

相撲の新弟子時代や高校野球の新人時代は、資質の有無で特別扱いされることはありません。誰もが、稽古場やグラウンドの整備、清掃から始まり、もちろん大きな声で率先して挨拶をすることが練習以前の練習として鍛えられます。

いわゆる『修行』です。厳しい練習に耐えていくためには、修業時代を通じて『取り組み姿勢』を培うことが基本だからです。

一般社会において『体』とは、仕事に耐えうる体力造りもその一つではありますが、ビジネス社会では『学歴』『能力』など入社時から持ち合わせていたものも『体』と考えられます。

優秀な学歴を持ち、能力が高くてもそれだけで仕事ができるビジネスマンになれるかどうかはわかりません。その後は、本人の『取り組み姿勢』が大きな分岐点となるのです。

恵まれた学歴や能力に甘んじることなく、その会社、その職場での一流社員となるには、やはりスポ-ツの世界に見られる新人時代からの修行の精神を参考にして日々研鑚していく心掛けが必要だと思われます。その基本の上に立ってこそ、能力が向上していくものだといえます。

『心・技・体』全てのバランスをもって人格が形成される。

大相撲の横綱に推挙される条件の中に『品格、力量共に抜群…』という言葉が定義づけられていることは広く知られているところです。

人格とは、単に身体能力が高い、技術が優れている、というだけでは不十分です。そこに人としての『品格』が備わって『人格者』といわれる領域に達します。その共通点は、周囲から尊敬され、信奉され、共感され、存在感が備わっていることにあります。

大相撲の横綱が、『心・技・体』の具現者たる所以(ゆえん)がそこにあります。とはいえ、横綱に限らず人格を備えている人といえども最初から『心・技・体』が備わっていた訳ではありません。決して口に出すことはありませんが、血のにじむような努力で心身ともに鍛え抜いてその領域に到達したことは、その風格が物語っています。

私たちは、生まれながらにして、それぞれに資質や才能が与えられています。大切なことは、『心・技・体』を磨くことに精進し、その人なりに人格の完成に向かうことに人生の意義があるのではないでしょうか。

『心・技・体』とは、人格を磨き上げるための日々の修養だといえます。

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