お子さんに何を求めますか?
答えは『見返りを求めてはいけない』と言うのが正解で当たり前でしょう。
親のいいなりに理想に近づけようとしたり、枠に入れてしまったり、思い通りにしようと押し付けで育ててはいけないのです。萎縮してしまい想像力は欠如しますし、要領はよくなりますがひねくれてしまって正しい頭の回転の速い子にはなりません。それどころか、ストレスがたまりいつか爆発してしまうでしょう。
このように、子供を育てると言うことは、自分の思いだけでお人形のように扱い子供の自由を奪ってはいけないのです。それは、躾(しつけ)とは別物ですので、悪いことは凛として叱らねばいけません。
頭の回転が速いと、勉強はもちろん、いろんな分野で秀でてきますので、大きくなってからの活躍は楽しみでしょう。
ぜひ、お子さんとしっかりと向き合ってすばらしい成長を見届けてください。
親が満たされていなければいけない
はじめに述べていますが、お子さんと向き合わないことには教育も何もできません。
まず、正しい向き合い方をしなければいけないのです。大人と子供、親と子、人間と人間というお互いの立場をまずは自覚しましょう。
親が精神的にストレスを抱えていると、親子ですから子供には一番に伝わります。泣いていても怒っていても子供は心を痛め、さらに親のために何とか平和な状況に持っていこう、助けたいと幼い知恵を使いあれこれ考えます。
それでは、インナーチャイルドが癒されないまま、ゆがんだ心の成長を積み重ねていきます。そして、その子が親になったときには無意識で自分の子供にも同じように接してしまいます。
子供のために自分のためにまず、自分が満たされているという充足感を味わい接することがよいのです。
精神のバランスが悪い子供は伸びません。最初は言うとおりに訓練していっても、満たされていなければ途中でスタミナ切れしやる気がなくなってしまいます。
自分の心の安定のために必要ならば、心療内科やセラピストに頼ったり、瞑想などで内面の充実をはかるとよいでしょう。
満たされている状態なら、些細なことでも怒ったりしませんし、広い心で子供を見守り、ゆとりを持って接することができます。ですから、お子さんはどんどん心も知能も伸びていき頭の回転が速い子になれるのです。
スキンシップをとりましょう
あるお母さんは、子供が1歳を過ぎても言葉を発しなかったのであわてて病院に来たのだそうです。その方はヘッドホンをつけて、育児書だけを読み、泣いても抱かず、という状態でずっと赤ちゃんの世話をしていたそうです。
極端な例ですが、最近の発達障害というのは、コミュニケーションが間違って育てられたという原因が大半を占めています。子供は手をかけてあげるとそれだけ心優しく、頭の回転が速い子に育つのです。狼に育てられたらどうぶつになってしまうのです。
スキンシップと言えば、泣いて抱っこしたら抱き癖がつくと年配の方がよく言われますが、それは忙しかった昔の人の言い訳です。うんと抱っこして小さいうちに触れ合っておかないと、愛情不足から大人になって偏った性愛に走ったり、親離れが精神的にできなくなるケースもあります。
抱っこは重いし重労働ですが、そのうちに自然と子供のほうから親離れしていくので、何十年分のほんの数年。
今のうちにうんと手をかけてあげたいものです。スキンシップをたくさんとることは、いち速い成長への栄養になるのです。
音感を育てましょう
音感と言うのは生まれもった才能もありますが、まだ3歳になっていないお子さんなら期待できますので大丈夫です。
音を聞いて『声を発する』『楽器で音を出す』『リズムに合わせ踊る』という能力は別物なのでそれぞれ訓練が必要です。この力は、3歳までに基本が備わり身につくと言われています。
当然、 頭の回転が速い能力にも影響します。芸術分野なら頭の回転には関係ないかも~といって軽視するのは間違いです。
ですから、習い事は3歳までに始めるというのは間違っていないのです。
ダンス、バレエ、ピアノ、歌、音楽教室、歌ったり踊ったりするこどものための教室などは脳の活性化と発達にたいへん有効です。
そして、お母さんが音痴でなければ歌を歌ってあげることは非常によい能力開発になります。赤ちゃんが眠っているときは小さい音で音楽をかけてあげるのも有効です。
ただしTVの音はいろんな声がしますし、赤ちゃんにとっては不快なものが多いため、あまりおすすめできません。
話を聞きましょう
何でも聞いてくれる親なら、隠し事もせず大人になっても何でも話してくれて心が通じ合えます。一生懸命にお話をしてくれたらきちんと目を見て理解を示すことです。
それから子供は成長の過程では『ねえどうして』と何でも聞きたがる時期があります。これを聞き流して相手をしないで逃げていると何も聞かない話さない、勝手に何でもやってしまう子供になってしまいます。
何でもやるのは自主的にではなく、わからないからでたらめでもやってしまうと言うことです。
また、親は聞いても教えてくれないというので信頼も無くし、自分の勝手に解釈したり間違ったものの味方をしてコミュニケーション能力も劣ってきます。
何でも聞いてきたらちゃんと答えてあげましょう。わからないことはわからないから調べてみるねとか、おとうさんに聞いてみるねなどと言いましょう。
つねに、子供だましでの嘘や誤魔化さないことが大事です。相手は子供でもちゃんと見ています。知らないことは知らないという真摯な態度が大事なのです。
なんでも知ったかぶりをすると、そのお子さんも大人になったら同じように振舞います。知らないことは恥だというプライドが身につき、嘘をついたり知ったかぶりをする嫌な人になってしまいます。
頭の回転が速いお子さんになって欲しかったら『なぜなぜ? 』はチャンスと捉えちゃんと向かい合いましょう。
食事には気を配りましょう
子供の内臓は大人の何分の一なのでしょうか。
そこに添加物や薬品、塩分、糖分が同じように吸収されることを考えると、ファストフードやスナック菓子などはいかがなものでしょうか。小さな身体の子供に食べさせるのは負担がかかりすぎるということがわかります。
もちろんあれもこれもダメという締め付けは、ストレスも溜まるのでたまには良いでしょう。おうちで何でもいいので、手作りのお食事やおやつにしましょう。
納豆や青魚は脳の活性化を促す優れた食品ですので、小さいときから慣れ親しんでおくとよいでしょう。
アメリカ在住の日系三世のマイケル・カーニ君は6歳で高校卒業、10歳でアラバマ大学を卒業しました。
知能指数は200を超えているのだそうです。毎日お母さんの手料理は日本食が多く、毎日納豆かけご飯を食べているのだそうです。ちなみにお母さんは妊娠中から納豆を食べ続けていたのだとか。
なんでも体験させること
最後になんでも経験させることです。五感を養うことです。そして、経験は本では得られない知識になりいざというときの乗り越える知恵にと変わるのです。
小さいうちにはうんと外に連れ出しましょう。近くの公園や散歩で十分です。そして、なんでも見て、触って、臭いをかいで、聞いて、食べ物は味わうという経験を積み重ねることです。
運動も小さいときから親が一緒に遊具やかけっこ、ボール遊びをしてあげていれば全く運動音痴にはなりません。
こうして五感を養うことが頭の回転の良い子供に近づいていきます。
まとめ
いかがでしたか?
なんだ当たり前のことか、知ってることばかりだと思われるかもしれません。
読めば簡単ですが、この全てのことをキチンやろうとするには、地道な毎日の積み重ねが必要です。すべて完璧に出来れば、お子さんは頭の回転が速い秀でた人に成長するに違いありません。
ついつい自分の欲だけで感情に動かされ毎日に流されて生きてしまわないでください。
ひとつひとつ丁寧にお子さんに向き合いましょう。うんとスキンシップを取り、コミュニケーションをとって心を満たしてあげることです。その日々の心の貯金が自然に頭の回転が良い子の成長につながります。